このところ調整ぎみの東京株式市場ですが、3月には日経平均株価が4万円に乗せるなど、堅調な推移が続きました。 このように、株式市場は堅調に推移しているなか、不振を極めていたのがJ-REIT市場です。高配当利回り銘柄投資が注目を集めているにも関わらず、それとは何の遜色もない分配金利回りを出しているはずのJ-REITには買いが入らず、売り一色の展開が続きました。 コロナによる空室リスクの高まり 直近の東証REIT指数の値動きを見ると、2020年3月19日のコロナショックで急落しました。直前の2月21日に2255.72ポイントを付けていた同指数は、1138.04ポイントまで急落。そこから徐々に値を戻し、2021年7月13日には2200.02ポイントを回復してきましたが、それが戻り高値で、2024年3月13日の1657.57ポイントまで、ひたすら下降トレンドをたどりました。 長期にわたって下降トレン