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ブックマーク / blog.jxck.io (19)

  • 令和時代の API 実装のベースプラクティスと CSRF 対策 | blog.jxck.io

    Intro CSRF という古の攻撃がある。この攻撃を「古(いにしえ)」のものにすることができたプラットフォームの進化の背景を、「Cookie が SameSite Lax by Default になったからだ」という解説を見ることがある。 確かに、現実的にそれによって攻撃の成立は難しくなり、救われているサービスもある。しかし、それはプラットフォームが用意した対策の質から言うと、解釈が少しずれていると言えるだろう。 今回は、「CSRF がどうして成立していたのか」を振り返ることで、当にプラットフォームに足りていなかったものと、それを補っていった経緯、当にすべき対策は何であるかを解説していく。 結果として見えてくるのは、今サービスを実装する上での「ベース」(not ベスト)となるプラクティスだと筆者は考えている。 CSRF 成立の条件 例えば、攻撃者が用意した attack.examp

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    Sixeight
    Sixeight 2024/04/26
  • RFC の URL はどのドメインで貼るのが良いか | blog.jxck.io

    Intro IETF の RFC は、いくつかの場所で同じものが公開されている。 どの URL が最適なのか、という話。 結論は www.rfc-editor.org だ。 RFC Hosting Site 例えば RFC 9110 - HTTP Semantics で言うと、以下の 4 つがある。 https://tools.ietf.org/html/rfc9110 https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc9110 https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc9110.html https://httpwg.org/specs/rfc9110.html まずは、これらの違いを簡単に解説する。 tools.ietf.org IETFホストする RFC は、 tools.ietf.org だった。 RFC 2616: H

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    Sixeight 2024/03/28
  • ブラウザでリロードしながらキャッシュの挙動を確認してる全ての開発者へ | blog.jxck.io

    Intro こういうタイトルを付けるのはあまり好きではないが、あえてこのようにした。 「ブラウザでキャッシュがヒットしない」 以下は、 Web における Caching の FAQ だ。 サーバで Cache-Control を付与したのにキャッシュがヒットしない サーバで ETag を付与したのに If-None-Match が送られない サーバで Last-Modified-Since を付与したのに If-Modified-Since が送られない 先日も、筆者が書いた MDN の Cache セクションで「記述が間違っているのでは?」と同様の質問を受けた。 Issue about the Age response header and the term "Reload" · Issue #29294 · mdn/content https://github.com/mdn/cont

    ブラウザでリロードしながらキャッシュの挙動を確認してる全ての開発者へ | blog.jxck.io
  • Cookie Store API による document.cookie の改善 | blog.jxck.io

    Intro JS から Cookie を操作する document.cookie の改善を目的とした Cookie Store API についてまとめる。 document.cookie document.cookie は、ブラウザの API における代表的な技術的負債の一つと言える。 HTML Standard https://html.spec.whatwg.org/multipage/dom.html#dom-document-cookie的な使い方は以下だ。 document.cookie = "a=b" console.log(document.cookie) // a=b まず、この API の問題を振り返る。 同期 API 最も深刻なのは、 I/O を伴いながら、同期 API として定義されているところだ。 この API は古くから実装されているため、I/O は非同期

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    Sixeight 2023/06/19
  • OpenAI API を用いた文書校正(誤字脱字検出) | blog.jxck.io

    Intro OpenAIAPI を用いて、長年の課題だった文書校正を VSCode 上で実現するプラグインを修作したところ、思った以上の成果だった。 文章校正と誤字脱字検出 執筆を補助するツールは多々開発されているが、基形態素解析を用いた品詞分析の延長で行うものが多かった。 よくある「助詞の連続」、「漢字の開き閉じ」、「一文の長さ」などは、ある程度の精度で検出可能ではあるが、結局執筆時に一番検出して欲しいのは「誤字脱字」だ。 文体をどんなに揃えたところで、誤字脱字があるとやはりクオリティが低く感じるし、そこさえ抑えられていれば、他のスタイル統一は訓練である程度なんとかなる。 英語のスペルチェックはかなり進んでいるが、日語においてはそこまで革新的なものが見当たらない。あらゆるツールを試したが、結局満足のいく精度が出る誤字脱字検出は「Word の校正機能」しかなかった。 そこで筆者

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    Sixeight 2023/03/24
  • XMLHttpRequest とはなんだったのか | blog.jxck.io

    Intro Fetch API の実装が広まり、 IE もリタイアを迎えたことで、今後忘れ去られていくことになるだろう XMLHttpRequest について。 どのように始まり、どのように広まり、どのように使われなくなっていくのか。その間に残した多大な功績を残す。 XMLHttpRequest の始まり この名前は非常に長いため、通常 XHR と略される。 この API は、現在の Web API のように W3C/WHATWG による標準化を経て策定された API ではない。 Microsoft によるいわゆる独自実装の API として始まり、後追いで標準化される。 したがって、 Web API の中でもかなり異質な命名である XHR が、 XmlHttpRequest でも XMLHTTPRequest でもなく XMLHttpRequest である理由も、 Microsoft の命

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  • Navigation API による「JS での画面遷移」と SPA の改善 | blog.jxck.io

    Intro 従来の History API を改善する Navigation API の仕様策定と実装が進んでいる。 これは、 History API の使いにくかった部分を補うだけではなく、「JS で画面遷移をする」という現状のミッシングピースに取り組み、 SPA が抱える多くの問題だけでなく MPA すら改善する可能性がある。 この API の目的と仕様を解説しつつ、実装のメモを残す。 画面遷移と SPA の軌跡 Web は HTML の取得と描画を繰り返す、画面遷移(Navigation)を前提としたアーキテクチャ(のちに SPA からの逆算で MPA と呼ばれる)が基であり、ブラウザなどの実装もそれに最適化されている。 一方「アプリケーション」の設計手法をそのまま Web に持ち込んだ SPA は、この Navigation によってもたらされる UX の低下を防ぐ部分がある一方

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    Sixeight 2022/04/23
  • IE11 サポート終了の歴史 | blog.jxck.io

    Intro IE11 が役目を終えていく流れを記録として残す。特に MS からのアナウンスや、それに準じた各サービスの反応、特に IE サポート終了アナウンスをまとめることで、 IE11 というブラウザがどのように終了していったのかのを記録することを目的とする。 もともとは Google Docs にまとめていたものである。 日付はアナウンスの公開日 サポート終了日ではない サポート終了日も書いておけばよかったけど今からやり直す気力はない、、 赤字 は MS 関連もしくはサポート終了の影響が大きそうなアナウンス Windows における IE11 自体のサポート終了については以下を参照 https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1503/11/news134.html できればある程度の結論が出るまでこのエントリを更新していきたい 追加リクエスト

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    Sixeight 2021/05/11
  • ローカル開発環境の https 化 | blog.jxck.io

    Intro Web の https 化が進み、それに伴って https を前提とする API も増えてきた。 そうした API を用いた開発をローカルで行う場合、 localhost という特別なホストを用いることもできるが、それだけでは間に合わないケースも少なからずある。 localhost を https にするという方法もあるが、そのように紹介されている方法には、いくつか注意すべき点もある。 この辺りの話を、直近 1 ヶ月で 3 回くらいしたので、筆者が普段使っている方法や注意点についてまとめる。 特に推奨するつもりはない。 Update chrome の --host-rules について追記 localhost での開発の注意点 例として https://example.com にデプロイする予定の ServiceWorker を用いたアプリがあったとする。 開発をローカルで行う

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    Sixeight 2021/05/04
  • JavaScript における文字コードと「文字数」の数え方 | blog.jxck.io

    Intro textarea などに入力された文字数を、 JS で数えたい場合がある。 ここで .length を数えるだけではダメな理由は、文字コードや JS の内部表現の話を理解する必要がある。 多言語や絵文字対応なども踏まえた上で、どう処理するべきなのか。 それ自体は枯れた話題ではあるが、近年 ECMAScript に追加された機能などを交えて解説する。 なお、文字コードの仕組みを詳解すること自体が目的では無いため、 BOM, UCS-2, Endian, 歴史的経緯など、この手の話題につき物な話の一部は省くこととする。 1 文字とは何か Unicode は全ての文字に ID を振ることを目的としている。 例えば 😭 (loudly crying face) なら 0x1F62D だ。 1 つの文字に 1 つの ID が割り当てられているのだから、文字の数を数える場合は、この ID

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    Sixeight 2021/05/04
  • Cache-Control: must-understand ディレクティブとは何か | blog.jxck.io

    Intro IETF が策定する HTTP の仕様が更新されようとしている。 ここには、 Cache の仕様も含まれており、そのなかで must-understand という Cache-Control のディレクティブが追加されている。 このディレクティブが追加された経緯と仕様について解説する。 Cache と Status Code RFC7234 では、新しいステータスコードを策定する際に、キャッシュに関して以下のように書かれている。 The definition of a new status code ought to specify whether or not it is cacheable. Note that all status codes can be cached if the response they occur in has explicit freshnes

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    Sixeight 2021/02/13
  • Web 技術の調査方法 | blog.jxck.io

    Intro 「新しい API などを、どうやって調べているのか」「仕様などを調べる際に、どこから手をつければ良いのか」などといった質問をもらうことがある。 確かにどこかに明文化されていると言うよりは、普段からやっていて、ある程度慣れてきているだけなものであり、自分としても明文化していなかったため、これを機に解説してみる。 やり方は一つではない上に日々変わっていくだろうが、頻繁にこの記事を更新するつもりはない。また、筆者は実務で必要になるというよりは、ほとんどを趣味でやっているため、このやり方が合わない場面は多々有るだろう。 スコープとしては、ライブラリ、ツール、フレームワークなどではなく、 Web プラットフォーム関連の標準やブラウザの実装状況などに限定している。 Scope 従来からあり、広く認知された API については、情報も多く調査の敷居はそこまで高くないため、今回は議論が始まって

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    Sixeight 2020/11/19
  • 牧歌的 Cookie の終焉 | blog.jxck.io

    Intro Cookie は、ブラウザに一度保存すれば、次からその値を自動的に送ってくるという、非常に都合の良い仕様から始まった。 State Less が基だった Web にセッションの概念をもたらし、今ではこれが無ければ実現できないユースケースの方が多い。 冷静に考えればふざけてるとして思えないヘッダ名からもわかるように、当初はこのヘッダがこんなに重宝され、 Web のあり方を変えるかもしれないくらい重要な議論を巻き起こすことになるとは、最初の実装者も思ってなかっただろう。 そんな Cookie が今どう使われ、 3rd Party Cookie (3rdPC) の何が問題になっているのかを踏まえ、これからどうなっていくのかについて考える。 Cookie のユースケース Web にある API の中でも Cookie はいくつかの点で特異な挙動をする 一度保存すれば、次から自動で送る

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    Sixeight 2020/02/27
  • Stale-While-Revalidate ヘッダによるブラウザキャッシュの非同期更新 | blog.jxck.io

    Intro システムにおいてキャッシュの設計は永遠の課題であり、 Web のパフォーマンスにおいても非常に重要である。 Web では、 HTTP ヘッダを用いてブラウザやプロキシにキャッシュの制御を指定する。 Stale-While-Revalidate ヘッダは、このキャッシュ制御に選択肢を追加する新しい仕様である。 このヘッダの概要と、サイトへの適用を解説する。 Web におけるキャッシュ キャッシュの種類 まず、ブラウザが持つ従来のキャッシュの機構について整理する。 そもそも、キャッシュを行う意義は大きく二つある。 リソースの取得を高速化する サーバへの負荷を減らす これまでは HTTP ヘッダを用いて、キャッシュを管理させる方法を用いてきた。 Web における、キャッシュの指定には大きく二つの方式がある。 ブラウザはリクエストを発行せず、保持するキャッシュを使用する(Cache-

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    Sixeight 2019/10/29
  • Cookie の性質を利用した攻撃と Same Site Cookie の効果 | blog.jxck.io

    Intro Cookie はブラウザによって保存され、紐づいたドメインへのリクエストに自動で付与される。 この挙動によって Web におけるセッション管理が実現されている一方、これを悪用した攻撃方法として、 CSRF や Timing Attack などが数多く知られており、個別に対策がなされてきた。 現在、提案実装されている SameSite Cookie は、そもそもの Cookie の挙動を変更し、こうした問題を根的に解決すると期待されている。 Cookie の挙動とそれを用いた攻撃、そして Same Site Cookie について解説する。 Cookie の挙動 Cookie は、 Set-Cookie によって提供したドメインと紐づけてブラウザに保存され、同じドメインへのリクエストに自動的に付与される。 最も使われる場面は、ユーザの識別子となるランダムな値を SessionI

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    Sixeight 2019/05/08
  • Bookmarklet という一番身近な自動化技術 | blog.jxck.io

    Intro 「毎回やるなら bookmarklet にでもすれば?」と言ったら、後輩が「そんな便利なことできたんですね、知りませんでした」と言っていた。 そんな時代にこそ、今更だれも解説しないであろう、 bookmarklet という技術についてもう一度書いておく。 Bookmarklet 簡単に言えば、 JS を書き、それを Bookmark として登録すれば、クリックするだけで現在のページでそれが動くというものだ。 ブラウザ上で何かを自動化したいと思うなら、最も簡単に実現できる便利な技術だろう。 似たような手法ではブラウザの Extension などもあるが、 Bookmarklet の良いところは一切誰にも邪魔されないというところだ。 開発者登録も、ストアへのアップロードも、難解なドキュメントを忖度して煩雑な設定ファイルを書く必要もない。 開発者ツールで、「こんなことできないかな」と

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    Sixeight
    Sixeight 2018/01/17
  • リンクのへの rel=noopener 付与による Tabnabbing 対策 | blog.jxck.io

    なお IE は(security zone setting をいじらない限り)この問題が発生しないようだ。 引用元: blankshield demo | Reverse tabnabber phishing tabnabbing 上記の挙動を、フィッシング詐欺に利用できることが既に指摘されている。 この手法は Tabnabbing と呼ばれている。 Tabnabbing: A New Type of Phishing Attack Aza on Design Target="_blank" - the most underestimated vulnerability ever この攻撃方法を解説する。 攻撃の概要 https://cgm.example.com (左上) というサービスがあるとし、これは SNS やチームコラボレーション系サービスを想定する。 攻撃者は、このサービスの不

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  • HTTP の新しいステータスコード 103 Early Hints | blog.jxck.io

    Intro これは、 http2 Advent Calendar 2016 の 16 日目の記事である。 HTTP に新しいステータスコード 103 Early Hints が追加されようとしている。 HTTP/1.1 および HTTP2 双方と関わり、リソース配信の最適化に利用することができる。 いったい何のために必要なのか、どういうメリットが考えられるかを解説する。 HTTP2 Push の復習 まず HTTP2 の Push について復習する。 H2 Push は、簡単に言えば PUSH_PROMISE フレームを用いて、レスポンスよりも先に依存するリソースを返すための仕様である。 例えば /users のレスポンスは script.js と style.css をサブリソースとして含んでいるとする。 HTTP2 では SQL を発行して Users の一覧を取得している間に、先行し

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  • Node v7 で入った WHATWG URL 実装について | blog.jxck.io

    Intro Node v7.0.0 が公開され、今回のリリースで WHATWG URL の実装が Experimental として入った。 既に標準で含まれていた url module との違いや、 URL API などについて解説する。 WHATWG URL URL は非常によく使われる、 Web において重要なフォーマットの一つだ。 ものによっては一見シンプルに見えるかもしれないが、その仕様はそれなりに大きい。 しかし、これまで DOM/JS はこれをパースする専用の API を持っていなかったため、例えば <input type=text> に入力された URL 文字列のパースは、片手間な正規表現で行われることも少なくなかった。 同様に、動的生成されるクエリやハッシュなどを URL に含める場面でも、やはり文字列操作による構築が行われてきた。 片手間な正規表現や文字列処理が、 URL

    Node v7 で入った WHATWG URL 実装について | blog.jxck.io
    Sixeight
    Sixeight 2016/11/09
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