5月24日の正午過ぎ、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国産ロケット「H2A」24号機の打ち上げに成功し、搭載した陸域観測技術衛星「ALOS-2」を高度630キロメートルの軌道に投入した。「だいち2号」の愛称で呼ばれる新しい人工衛星は2011年に運用を終えた「だいち1号」の後継機となる。レーダーで地上の変化を観測し、災害時の地形変化や森林伐採の進行など自然の変化を観測する役割を果たす。 だいち2号は打ち上げを早めるようにプレッシャーがかかっていた。3年前の東日本大震災では大規模な津波のため救助隊が災害地に赴くことが難しく、災害状況を知るために宇宙から広範囲にとらえた観測データの重要性が増したためだ。だいち2号のレーダーは地上に向けて電波を放射し、地表で反射した電波を受信して情報を得る仕組み。夜間でも地表が観測できる。調整に半年ほどの時間がかかり、今年末から観測を始める。 性能も
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