交流サイト(SNS)大手のミクシィが、競合するツイッターと提携。友人申請の乗り入れや日記投稿の共有を可能にするなど、主力機能を幅広く連携させる。 11月30日に記者会見したミクシィの笠原健治社長は「災害時向けのサービスと季節ごとのイベントで共同広告商品を展開できる」と指摘。ツイッター日本法人の近藤正晃ジェームス代表は「日本におけるSNSのパイオニアと組めて光栄。興味でつながるツイッターと、人でつながるミクシィとの親和性は高い」と説明した。 ミクシィを競合との提携に駆り立てたのは足元の業績不振だ。2012年3月期の中間決算は売上高が前期比1・2%減の60億円、営業利益は8・5億円と半減した。増益計画だった通期予想も一転して大幅減益を見込む。 主因は「従来型の携帯電話からスマートフォン(スマホ)への移行を読み切れず、広告収入が落ち込んだ」(笠原社長)ことだ。同社は売上高の約6割を従来型携