「ヒューマンライブラリー」、つまり、人間図書館。このイベントが日本でも広がってきた。障害者やLGBTといったマイノリティー(社会的少数派)の一人一人をそれぞれ1冊の「本」に見立て、個性溢れる体験や考えを1対1の対話で見聞きする試みだ。「本」は何を語るのか。「読者」になった人たちは何を感じるのか。これまで70か国以上で開催され、日本では8年前に伝わったこのイベントが、今年も東京で開かれた。(Yahoo!ニュース編集部) 11月末の東京。快晴の下、明治大学中野キャンパスに34人のマイノリティーたちが集まった。LGBT、全盲、義足、筋ジストロフィー、アルビノ、ロリータファッション活動家、うつ病経験者、口で描く画家……。イスラム教徒や在日韓国人の姿も見える。奇抜にも映るファッションに身を包んだ人もいる。「障害者」「社会的マイノリティー」と一括りで表現されることも多いが、それぞれに個性があり、全員が