はじめに 前回は、昨今注目されているネットワーク制御技術「OpenFlow」の動向や基本動作、仮想化が抱える課題について説明しました。今回は、より進んだOpenFlowの活用方法について説明します。 OpenFlowによるパケット制御方式 OpenFlowはネットワークの動作をプログラムで制御できます。具体的に言えば、OpenFlowを利用すると、パケット[1]の任意の部分を書き換えて、パケットを任意のノードに転送[2]できます。 パケットのどこを書き換え、どこに転送するか(以後「パケットの制御方法」と表記します)は、すべてOpenFlowコントローラが決定します。OpenFlowスイッチはOpenFlowコントローラから指示を受けて動作します。OpenFlowスイッチが独自の判断で動作することは基本的にありません。未知のパケットを受信した場合、OpenFlowスイッチはOpenFlowコ