一般的に、リーダーに求められるべき要素として多くの人がイメージするのは、部下をぐいぐいと牽引していくような力強さではないでしょうか。ところが『「弱い」リーダーが最強のチームをつくる』(嶋津良智著、ぱる出版)の著者は、違った考え方をしているようです。 私は仕事柄多くのリーダーと会ってきましたが、次のような悩みを抱えているリーダーは本当に多くいます。 「私にはずば抜けた能力もなければ、人をぐいぐい引っ張っていくカリスマ性もありません。指示や決断をするたびに『これでベストだったのか』と迷い、反発や批判を受けるたびに『私は間違っているのか』と心が折れそうになります。私はリーダーの資質に乏しいのかもしれません」 はっきり言います。こういう一見「弱い」人こそリーダーに向いています。(「はじめに」より) ずば抜けた能力がなくても、凡人であるからこそ、メンバーの気持ちに寄り添うことができる。カリスマ性があ