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ブックマーク / juangotoh.hatenablog.com (15)

  • 古よりのMacintosh批判への答え - 仮想と現実

    north.thco.mp この記事、気持ちとしてはなるほどなあとは思うのだ。Macは伝統的に「オシャレ」で「カッコよく」「コンピューターの理想」で「使わないやつは馬鹿」みたいな傲慢さを醸し出していた。ついでに高価なので使う人を単純に値段で選別していた。しかし、実際のところ、そんなにMacユーザーがDOSやWindowsのユーザーをいちいち小馬鹿にしたりしてはいなかったし、CMでもMac以外をdisることはなかった。いやラーメンズのCMとかあったじゃんと思うでしょ。あれもうすっかりMacの優位性失われた後のもので、むしろMacユーザー側が「うわ、かっこ悪いからやめてほしいなあ」と思ったものだ。少なくとも日テレビMacのCMなんて、キャノン販売が代理店やってた時代の、観音の絵のやつとか、なにひとつ優位性を語るどころか、意味すらわからないぼんやりファッショナブルなものがごく少数あっただけ

    古よりのMacintosh批判への答え - 仮想と現実
  • ファンタジー作品における冒険者ギルドとは一体なんだろう - 仮想と現実

    前回の記事で「小説家になろう」で面白かった作品を並べてみたが、その多くが魔物とかがいて魔法とかがあるファンタジー小説で、転生や転移した主人公が活躍する舞台として「冒険者ギルド」というものが設定されている。こういう作品における「冒険者ギルド」とはなんだろうか。 日から転移してきた主人公はもともと舞台となる世界の住民ではなく、身分を証明するものがなにもない。 多くの場合主人公が向かう町は城塞都市であり、町の門で身分証明が必要になる。ただし、もともと中世風な世界なので身分を証明する手立てがない現地人も多く、そういう場合の手続きは用意されている。 城門で一時的な滞在許可を出し、一定日数を超える滞在ならまた手続きが必要になる。冒険者ギルドに冒険者登録するならば、ギルドカードが発行され、それが恒久的な身分証明になる。 ギルドカードには冒険者の名前やレベル、作品によっては討伐した魔物の情報なども記録さ

    ファンタジー作品における冒険者ギルドとは一体なんだろう - 仮想と現実
  • 後藤寿庵というペンネームについて - 仮想と現実

    僕は漫画家として後藤寿庵というペンネームを使っているが、これは最初から決めていたわけではない。後藤寿庵は、江戸時代初期に僕の田舎、現在の岩手県奥州市水沢区福原周辺を治めていたキリシタン領主の名前だ。「ジュアン」という音の響きから想像できるように、これは洗礼名であるらしい。前の記事で書いたように、この後藤寿庵は、胆沢平野に農業用水路(寿庵堰)を引いて穀倉地帯にした地元の偉人として知られており、僕が子供の頃毎年後藤寿庵祭というイベントが行われていた。なので幼少期の僕は、自分が後藤だし、面白いから将来子供ができたら寿庵と名付けようとか思っていたのである。 それはさておき僕は将来漫画家になりたいと思い続けていたが、ペンネームは決めていなかった。デビュー前割とよく使っていたのは、後藤謙治という名をそのまま署名するか、謙治のイニシャルをとって後藤Kと略した程度のものが多かったと思う。このKを、漢字の

    後藤寿庵というペンネームについて - 仮想と現実
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2018/08/06
    カルロ・ゼンはネット検索が普及してから名乗ってるからアレ。
  • 宮﨑駿がよく言う、ルパン三世が殺人をしないとかいう話 - 仮想と現実

    あれ真っ赤な嘘。 アニメのルパン第一シリーズ第一回では、ルパンファミリーを敵視する犯罪組織スコーピオンを壊滅させ、ボスと手下を感電死、焼死させてる。第二話では魔術師白乾児を焼き殺してる。 いやどっちも後のシリーズやOVAで「実は生きてた」みたいに復活するけど、あきらかに殺そうとして殺してる。 そんで第四話の「脱獄のチャンスは一度」。死刑を待つルパンが看守を身代わりに逃げるとき、看守が身代わりに死刑になるであろうことを銭形に言って脱出するが。そのことに罪悪感なんか微塵も感じていない。 第五話の「十三代目五ヱ門登場」では、五エ門とルパンが殺人世界一を競って戦う。 宮崎駿は、自分の手を離れた第二シリーズ以降ルパンが人殺しするようになったみたいなこと言ってるけど、宮崎が参加する前はしょっちゅう人殺ししてたのだルパン三世という男は。確かに第一シリーズで、宮崎、高畑がメインになった後半はコメディ色が強

    宮﨑駿がよく言う、ルパン三世が殺人をしないとかいう話 - 仮想と現実
  • 「リベラル」という語が差別語に近づいている - 仮想と現実

    かつてリベラルといえば、理想主義的だがマルクス主義のようなギチギチの理論に縛られず、現実的な政治思想を指していたはず。なので知識人がリベラルであると表明するのはむしろ当然だった。しかしいま「リベラル」という言葉は、「反日左翼」「与党の方針に常に反対しかしないものを考えない連中」みたいなイメージで語られることが多く、リベラルであると自称する事自体ためらわれる時代になっていると感じる。 「リベラル」がそもそも「リベラリズム」=「自由主義」なのだが、これは来啓蒙思想から起こった考えで、権力が人民を支配する原理は神によるのではなく、社会契約に基づくということ、そこから平等思想が生まれ、人間の自由がうたわれた。この自由はすなわち権力からの自由であり、権力が個人の自由を侵すことを忌避する。個人の自由を最大限に尊重することから、この考えは国家を小さくして、極力民間の自由に任せる方向に向かう。このへんは

    「リベラル」という語が差別語に近づいている - 仮想と現実
  • 中世風ファンタジーで気になる白金貨 - 仮想と現実

    毎度「小説家になろう」等のWeb小説ネタなのだが、これも一つのテンプレなのだろうけど、Web小説の中世風「剣と魔法の世界」において、大概の場合貨幣は銅貨、銀貨、金貨、白金貨が設定されている。金貨の価値は現代の日円にして10万円程度とされていることが多いが、金貨の上に白金貨という貨幣があり、一枚で100万円とかそれ以上の価値を持つことになっている。作品によっては金貨の上が大金貨、その上が白金貨というパターンもあり、その場合白金貨の価値は1000万円以上。通常取引に使われることはなく、大規模な不動産取引などでまれに使われるくらいのレアな貨幣になっている。 なぜそんな高額貨幣があるのかといえば、主人公は大概すごい戦闘力を持っていてそうそう狩れないドラゴンなどの上位モンスターを狩りまくったり、現代知識を生かした商品開発(リバーシなど)が大ヒットしてすごいお金を儲ける事になるためだと思うのだけど、

    中世風ファンタジーで気になる白金貨 - 仮想と現実
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2017/02/17
    FF14の白金貨も単なる高価な貴金属扱いでここで言う一般的な通貨じゃないみたいだな。やはりD&Dの影響が強すぎるのか。http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/playguide/db/item/42fdf208adc/
  • 「差別はいけないこと」という共通認識 - 仮想と現実

    ヘイトスピーチに「日社会が変わってしまった」 NPO法人が聞き取り調査 この記事を読んで思ったこと。 民族や出身地域その他、ある特定の人、もしくは人々のグループを差別し、悪しざまに言うことは昔から常にあったし、個々人の差別意識を根絶するというのは実際不可能であろうと思うのだ。全く差別だとは思っていなかった言葉が、相手を傷つけて初めて差別だったと気づくこともあるだろう。ただ、20世紀後半あたりでは少なくとも差別を表に出し、あからさまに差別発言をすることは「いけないこと」であるという認識はあったはずだと思うのだ。そのように小学校から教わってきたはずだし、そういう事を言う教師に対して「先生うぜえ」とか思っていても、また、同級生や近所のマイノリティに対して差別的な気持ちがあったとしても、それをはっきり表に出すのはためらわれたはずだ。なぜなら、差別意識を表に出すというのは、自分が悪人であると表明す

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  • 西崎義展という人 - 仮想と現実

    「宇宙戦艦ヤマト」は松零士監督作品であり、ヤマト以降流行した一連の「松アニメ」のはしりと思われているきらいがあるが、キャプテンハーロックや銀河鉄道999といった「松零士作品」とはやはり趣が異なる。それは結局のところ稀代の山師、西崎義展プロデューサーの個性なのだろう。 西崎義展氏の伝説は数多い。ガイナックスにヤマトのリメイクを作らせようとして札束の入ったトランクケースを持ってきて「すきなだけ持っていきなさい」と言ったとか(あとで秘書が回収)いう話は岡田斗司夫氏の話だが、それ以前に大塚康生氏の話として、東京ムービーにすげえリムジンで乗り付け、同じく稀代の山師だった東京ムービーの藤岡豊氏(「リトルニモの監督にスター・ウォーズ帝国の逆襲のゲイリー・カーツを引っ張ってきて何十億円もドブに捨てた人)と会談。その際大塚氏に「お手を拝借」と手を出させ、その手の中で指を一立てて、「これでどうです

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  • 宇宙戦艦ヤマト2199のすごい所と残念なところ - 仮想と現実

    宇宙戦艦ヤマト2199は、初代宇宙戦艦ヤマトのリメイクアニメなのだが、1974年放送の初代にはなかった展開を多く含んでいる。それらのいくつかは、初代の企画段階でやるはずだったプロットを拾い上げたものだったりする。ヤマト艦内での反乱や、デスラーの暗殺騒ぎなんかがそれだったと思う。ただし、なぜそれらが初代の放送時にカットされたかというと、最初の企画が52話。放送決定時39話。放送開始したら視聴率が低く、話数短縮され実際の放送話数が26話と、どんどん話数が削られた結果なのだ。ヤマト2199は26話で初代と同じ話数である。同じ話数でカットされた話を入れ込むのだから、余裕がなくなる。70年代と現代では望まれるテンポも違うので、昔より詰め込むのは正しい判断だが、どうしても省略される「間」とか「雰囲気」が出てきてしまう。こういう部分が「恐怖」「不安」「絶望」といったものを担っていたわけで、テンポが速くな

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  • TVアニメの大半が深夜枠なのはなんでだろう - 仮想と現実

    1980年代まで、アニメは夕方5時台~6時台、夜7時台あたりが主流だったよね。日曜午前中の枠もあったか。もちろん当時のアニメが子供、ファミリー向けコンテンツとみなされていたということもあるのだろうけど。そもそも制作費を出す主体が変わってしまったのだよな。 もともとTV番組はスポンサーと契約したTV局が制作費を出してたわけで、アニメーションスタジオもTV局から仕事を受けてたわけだ。製薬会社や製菓会社、おもちゃメーカーなんかがスポンサーになって、アニメを見る人達がスポンサーの名前を覚えて商品を買ってくれることを見込んでいた。当然夕方からのゴールデンタイムは一家揃ってTVを見る時間であり、視聴率が高く、広告効果が見込めるので、潤沢な予算が使えたわけだ。ところが今はゴールデンのアニメはめっきり減ってしまった。 1990年代までは結構エヴァンゲリオンもあったしその影響を受けた後発の作品群も多く夕方に

    TVアニメの大半が深夜枠なのはなんでだろう - 仮想と現実
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2015/06/02
    「結城友奈は勇者である」「放課後のプレアデス」系のマニア向け戦うヒロイン系を夕方に放送してキャラクターのおもちゃを子供にも売るビジネスモデルを考えた。
  • 幻魔大戦とGLA - 仮想と現実

    幸福の科学が政治団体作って「金田一少年」の作者を擁立とか言う話の中で気になったネタ。 平井和正が高橋佳子の「真創世記」ゴーストライターだという話はよく知られている。GLA側の見解としては口述筆記しただけということだが、そのことは問題ではない。平井が少なくとも高橋信二死去から、高橋佳子による引継ぎという重大な、そしておそらくは教団内部に分裂の種がまかれた時期にGLAにかかわり、心酔していたという事実が、後の小説版「幻魔大戦」に大きな影響を与えているということがファンとしては重要である。 もともと漫画版「幻魔大戦」自体が、70年代へと向かう時代の閉塞の中で生まれた元祖ハルマゲドン漫画であるのは確かなのだが、このマンガと、角川文庫版幻魔大戦の間に平井のGLA関与の時期が挟まっている。小説版の冒頭がマンガをほぼ忠実になぞりながら、ニューヨーク暴動のあとは東丈が教組になっちゃう宗教小説になったという

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  • ニセ科学叩きがリンチになってないだろうか - 仮想と現実

    かつて「と学会」が「トンデモの世界」を出して「トンデモ」という用語がある程度普及した。「トンデモ」とは、「著者の意図とは異なる視点で楽しめる」と定義されていたのだが、論理的には矛盾するオカルトや、どうみても正しくなりようがないニセ科学を大まじめに主張するなどが取り上げられ、「まじめにおかしなことを主張する」人々を嘲笑するような雰囲気があったのは否定出来ないんではないかと思う。ただ、基的に出版物に対する評論であり、「活字によるを出すほどの人であれば全否定を含む辛辣な批評も受け止める度量はあるはず」という前提があったのではないかと思う。 また、大学や研究機関で研究したりレポート書いてるような人間なら、自分の説の何処かの段階でミスがあり、結論が台無しになるような指摘があった場合、すっきりはしないだろうがそれを認めて自説を撤回するのもやむを得ないと感じる経験があるかもしれない。 しかし

    ニセ科学叩きがリンチになってないだろうか - 仮想と現実
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2014/11/07
    間違っている人に親切でその指摘をしてリンチと呼ばれるのか。「アドバイス罪」みたいなあれだな。アドバイス罪の人みたいにどんどんブロックするのがいいよ。(゚Д゚)
  • ブサヨテスト。中国の人権侵害はよい人権侵害か - 仮想と現実

    前回の記事が思ったより反響あってビビってるのだけど。はてブコメントにこんなのがあった。 watermaze尖閣諸島や竹島、あるいは中国国内の人権状況、新疆の問題についてもご自身の見解を書いてもらわないとブサヨかどうかは判断出来ませんね。この辺りの問題がガン無視ならブサヨといわれてもしょうがないでしょう。 ああ、僕は北方四島、尖閣諸島、竹島は日領土だと思っている。日の人権状況も褒められたものではないが、中国共産党独裁国家であり人権状況は日より劣ると思う。チベットや新疆ウィグル自治区での弾圧は許されざるものだと考えてる。ただし、領土問題に関してはあちらはあちらの主張があり、それがこちらの主張とバッティングしている以上簡単に解決可能であるとは思わない。領土というのは歴史上の正当性と同じくらい実効支配の長さも重要視されるので、実効支配されている北方領土や竹島に関して日政府が絶えず領土主張

    ブサヨテスト。中国の人権侵害はよい人権侵害か - 仮想と現実
  • ブサヨ、中韓のポチと呼ばれて… - 仮想と現実

    最近のネット上の言説を見るに、「左翼」というものは「反日」であるらしい。また、「左翼」とういうものは「自衛隊は人殺し」という認識で、左翼教師は自衛隊員の子供をクラス全員の前で「○○さんのお父さんは人殺しです」などと言うらしい。どうもピンと来ない話である。 僕は昭和39年の生まれで、いわゆる「戦後民主主義教育」を受けた世代である。小学校時代の担任にはかなりバリバリ左翼の先生などもいたのだが、親の職業で差別するようなことはなかった。運が良かったのかね。 とはいえ、僕自身はその戦後民主主義教育を基的に受け入れていて、第二次世界大戦の日に関しては、中国への進出に正当性は感じないし、南京では捕虜、民間人の不当な殺害、暴行、強姦などが多発したいわゆる南京大虐殺と呼ばれる事件が、その正確な犠牲者数などはわからないがあったと思ってる。仏印進駐から日米開戦に至った過程は成り行きまかせに近く、いわゆる大東

    ブサヨ、中韓のポチと呼ばれて… - 仮想と現実
    fusanosuke_n
    fusanosuke_n 2014/08/20
    匿名掲示板の人達は「ブサヨ」をやめて「反日左翼・親中韓派」と明解な言葉で表現して上げて欲しい。
  • アングレーム国際漫画祭での慰安婦漫画を比べてみると - 仮想と現実

    韓国作家の出展作品 김광성 작가 “팩트 바탕한 스토리로 일본군위안부 고통 세계에 알릴 것” : 뉴스 : 동아닷컴 日の「論破プロジェクト」が出展するはずだった作品 3 mangas sauvés de Voldemort 拡散どうぞ - J'adore le Japon et la France 双方の慰安婦問題についての主張の是非を抜きにして言わせてもらうと、韓国の方はきちんと主人公をたてた漫画になっており、漫画としての見せ方を心得たコマ割りをしている。絵柄も印象的。ようするにちゃんとした作家の作品として読めそうだ。残念ながら韓国語は読めないが。 それに対して日の方はただただ「韓国の主張に反論する」ことに終始していて漫画作品として見られたものではない。もちろん「論破プロジェクト」はそういう事をするために発足した組織なのだけど、それにしても伝統ある国際漫画祭に漫画作品として出

    アングレーム国際漫画祭での慰安婦漫画を比べてみると - 仮想と現実
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