毎週日曜日更新のウェブマガジン。 俳句にまつわる諸々の事柄。 photo by Tenki SAIBARA 島田牙城 七月二十八日から二十九日にかけて、本井英さんの肝煎になる第四回「こもろ・日盛俳句祭」に行つてきた。虚子が明治時代に行なつた日盛会なる俳三昧を現代に復活させ、三日間俳句漬にならうといふ句会形式の催しである。 句会のあと、初日に講演会、二日目にシンポジウムが行はれるのだが、今年のシンポジウムの主眼が、二十四節気の見直しを宣言してをられる日本気象協会から、このプロジェクト担当の金丸努さんにわざわざ来て頂いて二十四節気を考へようとするものだつたので、期待して会場へ向かつた。 十一年前に遡るのだが、現代俳句協会が立春や立夏などを冬や春へ追ひやるといふ無謀な俳句歳時記を編纂刊行したことに「俳句」誌上の「時評」で抗議したことがあり、その俳句歳時記の編集委員を務められた筑紫磐井さんもパネリ