Tweet Linux カーネルの中には、カーネル内でのデッドロックやメモリリークなど、カーネル自身のデバッグを行うための様々な機能が含まれています。しかし、 kernel パッケージに含まれている普通のカーネルでは大部分が無効化されているため、実際に運用を開始してトラブルに遭遇するまで、カーネル自身のバグに気が付かないケースが多くあります。 RHEL の場合、多くのデバッグ機能を有効にした kernel-debug というパッケージも提供されています。 kernel-debug パッケージに含まれているデバッグ用カーネルを用いてシステムの構築時に試験を行うことで、運用開始後に遭遇する可能性のあるバグの一部を事前に見つけて対処を行うことができます。また、運用開始後でも、原因の究明に役立つことがあります。 kernel-debug パッケージのインストールは、以下に示すように yum コマン
ftraceの使い方については、以下の記事でも紹介しましたが、 ftraceを試してみました - へにゃぺんて@日々勉強のまとめ 過去には紹介しなかった使い方も分かったので、あらためてまとめます。 過去に紹介したときは、 「関数単位でカーネルの実行状況のトレースログを出してくれる機能」 という紹介でしたが、実は他にも機能があります。 なお以降の説明は、Linux 3.14.51で確認したものです。 また、debugfsのマウントポイントをで略記しています。 参考: debugfsのマウント方法 (マウントポイント /sys/kernel/debug の場合) sudo mount -t debugfs none /sys/kernel/debug カーネルコンフィギュレーションの変更 ftraceを使用する際もカーネルコンフィギュレーションの変更が必要です。 Kernel hacking
Request for Comments (RFC) 2217 プロトコルによってサポートされている Ethernet Device Server (EDS) を使用して、仮想シリアル・デバイスおよびテレタイプ (tty) デバイスを AIX® オペレーティング・システムで作成します。 Serial over Ethernet (SoE) デバイス・ドライバーを使用すると、Request for Comments (RFC) 2217 プロトコルによってサポートされている Ethernet Device Server (EDS) を使用して、仮想シリアル・デバイスおよびテレタイプ (tty) デバイスを AIX オペレーティング・システムで作成できます。 EDS の例として、Digi デバイスや Perle デバイスがあります。 SoE デバイス・ドライバーの機能性は、実 COM (通信)
はじめに 本記事はlinuxにおいてメモリ上に作成するブロックデバイスであるbrdというカーネルの機能について説明します。 用途 ブロックデバイスを直接しようする各種ファイルシステムやDB、partedなどのパーティショニングツールのテストが主な用途でしょう。とくに次のような場合には便利でしょう。 バックエンドがストレージデバイスであるときには時間がかかる加速試験の実行を高速化したい 巨大なブロックデバイスが扱えるかを確認したい(後述するようにbrdにはブロックデバイスのサイズ制限が事実上無い) 使い方 機能が使えるかどうかの確認 まずはお使いのカーネルでbrdがサポートされているかを確認する必要があります。以下コマンドを実行した結果、"CONFIG_BLK_DEV_RAM=[ym]"という行が出てくれば使えます。そうでなければ当該機能が有効になっているカーネルを用意する必要があります(カ
ネットワーク設定に関するメインの記事は ネットワーク設定 です。 ワイヤレスネットワークの設定は2段階で行います; まずワイヤレスデバイスを使うために正しいドライバがインストールされているか確認し(インストールメディア上では利用できても、明示的にインストールする必要があります)、インターフェースを設定します。次に、ワイヤレス接続を管理する方法を選びます。この記事では両方をカバーしています。また、ワイヤレス管理ツールへの追加リンクもあります。 #iw セクションでは iw を使ってワイヤレスネットワークインターフェイス/ワイヤレス LAN を手動で管理する方法を説明しています。ネットワーク設定#ネットワークマネージャ セクションでは、ワイヤレスインターフェイスを自動的に管理する際に使用できるいくつかのプログラムについて説明しています。それらはすべてネットワークプロファイルのサポートを含んでお
Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部 2019-07-30 13:43 1991年に最初にLinuxを開発したとき、Linus Torvalds氏はフロッピードライブを備えた「386」搭載PCで同OSを構築した。物事は変わるものだ。2012年に、Torvalds氏は「i386」プロセッサーに別れを告げ、その際に「私は感傷的な人間ではない。せいせいする」と述べた。今回は、フロッピードライブがLinuxに別れを告げる番かもしれない。 Torvalds氏は、フロッピードライブプロジェクトについて、「面倒を見る人がいなくなった」と書いている。 それはなぜなのか。フロッピードライブが歴史的遺物のようになったからだ。もう誰もフロッピードライブを使っていない。Torvalds氏によると、フロッピードライブドライバーの開発を担
本章では、Armadillo-400 シリーズに固有な Linux カーネルのデバイスドライバーの仕様について説明します。 Armadillo-400 シリーズでは、カーネルコンフィギュレーションを変更することにより、標準で有効になっているもの以外の様々な機能を使用することができます。 Armadillo-400で、標準で有効になっていないデバイスドライバーを使用するためには、以下の手順でカーネルコンフィギュレーションをおこなう必要があります。 ボードオプションによりどのピンに機能を割り当てるか選択する。 ボードオプションは、make menuconfig でコンフィギュレーションを行う場合、Linux Kernel Configuration の System Type -> Freescale MXC Implementations -> MX25 Options -> Armadil
この記事はLinux Advent Calendar 2016 9日目の記事です。 遅刻してしまい申し訳ございません。。。 とある事情があって1ヶ月半ほど独自NICのLinux向けのネットワークドライバを開発していた。 今回はARM用のデバイスドライバを開発した。NICはXilinx社のFPGAであるZYBOを用いて開発した。 まだ十分に実用段階というわけではないが、ひとまず独自NIC経由でのpingやiperfが通ったので、後学のために知見を残しておきたい(誰得だ、という感じだが)。 ソースコードはまだ公開されていないが、そう遠くないうちに公開する予定(たぶん)。 はじめに Linuxのデバイスには キャラクタデバイス - バイト単位のデータ通信 (e.g. シリアルポート) ブロックデバイス - ブロック単位のデータ通信 (e.g. ディスク) ネットワークデバイス の3種類がある。ネ
現在プロジェクトは休止状態に有ります。 libpasoriはWindowsのFeliCaポートソフトウェアでは動作しません。Windows上のアプリケーションにはfelicalibを推奨します。 オープンソースマガジン7月号特集2にて、libpasoriの記事を書きました(Part2 8p)。記事概要。 記事中の(簡単な)サンプルソースやフォローアップはこのページで公開予定です。 (2006/06/08) downloads / CVS / パケットフォーマット+コマンド概説 / Project Page ( Forum / Bug Track / News ) もてくき libpasoriプロジェクトは、USB接続のFeliCaリーダ、SONY PaSoRi RC-S320のプロトコル解析と操作コードの実装を目的としています。 SDK for FeliCa非依存を特徴とします。 実装(解
もう、あって当たり前というところまで浸透してきた仮想環境、みなさまは何をお使いでしょうか? 私の周辺ではVirtualBoxがよく使われています。 典型的な使い方としては、 以下のような感じです。 ホストOSには、mac/windowsをつかう ゲストOSには、Linuxを使う 共有フォルダを使って、ホストとゲストでファイルを共有する その中でも地味に重要なのが共有フォルダ。 共有フォルダとは、ホストOSのファイルシステムをゲストOSからマウントするための、VirtualBoxが提供している仕組みです。 しかし便利な反面、ファイルアクセスが非常に遅いという声をよく聞きます。 findが終わらないとか、git statusが遅すぎるとか... この問題への対策を探してみると、下記のような物がみつかります。 vboxsfでなくNFSなど別のファイルシステムを使う VirtulaboxではなくV
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UIO: ユーザー空間でデバイスドライバ作成が可能に UIOがLinux Kernel 2.6.23-rc1でマージされました。UIOはユーザー空間でドライバを作成するための仕組みです。Hans-Jurgen Kochの提案したパッチで、Greg K-H経由でマージされています。 UIOは、これらのハードルがあるカーネル空間でのドライバ開発部分をテンプレート化することで簡便にしてしまいます。一部の定義をカーネル空間で用意する必要がありますが、大半の部分をユーザー空間だけで実装できるようです。メモリにデバイスのレジスタなどさえマップできればよい、あるいは割り込みの通知さえ行えればよいのであれば利用できます。 ユーザー空間でUIOを利用する側からは、/dev/uio0をopenしてmmapすると、デバイスのメモリ空間が見えます。また/dev/uio0からreadすると、割り込みが起きるまでブロ
「CG-SCWL201」は、シリアルポート接続の計測器や産業用ディスプレイ、医療機器などを無線/有線LAN環境で利用するための「無線LANシリアルデバイスサーバ」だ。 コレガは10月10日、シリアルポート(RS-232C)接続の機器を無線ネットワーク環境で利用可能にする変換アダプタ「CG-SCWL201」を発表した。2014年10月中旬に発売する。価格は2万9400円(税別)。 ラベルプリンタ、計測器、産業用ディスプレイ、医療機器などRS-232Cインタフェースを搭載したさまざまな機器を無線/有線LANのネットワークで利用可能にする「無線LANシリアルデバイスサーバ」。シリアル仮想化技術を用いた専用ソフトウェア「CG Device Link for Serial」を無償ダウンロードしてPCに導入することで、PCからリモートで本製品に接続したシリアル機器へアクセスできる。シリアル機器との通信
DKMS (Dynamic Kernel Module Support) マシンにインストールされている個々のカーネル (バージョン/リリース) ごとに、カーネルモジュールパッケージをビルドして用意するのではなく、自動的にモジュールをインストールして配置・管理するための仕組み。 Dell の DKMS プロジェクトページ 参考資料 Kernel Korner - Exploring Dynamic Kernel Module Support (DKMS) (LinuxJournal?, Sept 2003) Ottawa Linux Symposium Paper (PDF, July 2004) 現時点での最新バージョンは 2.0.21.1 Vine Linux 的には、現在の kernel-module-* のスタイルから、この dkms-* へと移行する予定。 ただし、ビルドに長時間
どーも、どーも、こんにちは。 ずっとデバイスドライバ関連の仕事から離れているので、なかなか書き込めなくてごめんなさい。 さて、今回は迷える子羊たち(失礼)のために DPInst.exeの使い方についてちょっと書いておきます。 DPInst.exeとはデバイスドライバをインストールするためのツール(ウイザード形式)です。 日本語にも対応しており、デバイスドライバをプリインストール状態に設定できるため大変便利なツールだと思ってます。(どのUSBポートにデバイスを接続しても、自動的にドライバを探し出してデバイスが使用可能な状態になるから) ちなみに、pnputilというツールがあるのですがこれはVista用なので、XPとVistaの両方をインストール対象とするならば、やはり DPInst.exeでしょう。 それと、DPInst.exeは WDKのパッケージに含まれており、再配布可能なEXEとなっ
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