高千穂河原に奉げられる神饌 神饌(しんせん)とは、日本の神社や神棚に供える供物のこと。御饌(みけ)あるいは御贄(みにえ)とも呼ばれる。 概要[編集] 一年の節目に行われる日本の祭祀は神事と祭礼から成り立っており、神事の際はその土地の人々が特別な恩恵を享受した食物を神饌として捧げ、神迎えを行ってきた。 捧げられる神饌は主食の米に加え、酒、海の幸、山の幸、その季節に採れる旬の食物、地域の名産、祭神と所縁のあるものなどが選ばれ、儀式の終了後に捧げたものを共に食することにより、神との一体感を持ち、加護と恩恵を得ようする「直会(なおらい)」と呼ばれる儀式が行われる。 2015年現在では、1871年(明治4年)に打ち出された祭式次第に準拠した生饌と呼ばれる、素材そのものを献供する丸物神饌が一般的になったが、それ以前には熟饌とよばれる、調理や加工を行った、日常生活における食文化の影響が窺えるものも神饌と