DNS サーバの BIND に、複数の脆弱性が存在します。 この脆弱性が悪用された場合、負荷上昇によるパフォーマンスの低下やリフレクション攻撃の踏み台として悪用されるなどの影響の他、意図しないサービスの停止が発生する可能性があります。 脆弱性を悪用した攻撃はまだ確認されていませんが、今後攻撃が発生する可能性があるため至急 DNS サーバ管理者はアップデートを適用して下さい。 9.16系列:9.16.0~9.16.2 9.14系列:9.14.0~9.14.11 9.12系列:9.12.0~9.12.4-P2 上記以外の系列:9.0.0~9.11.18 ※ 上記バージョン以外でも脆弱性の影響を受ける可能性があります。詳細はベンダに確認してください。 ※ ベンダはサポートを終了した系列のセキュリティパッチはリリースしないと発表しています。
プログラムが確保したリソースは,利用後,適切に解放しなければならない。確保したリソースを解放し忘れると,しばしばプログラムが予期せず終了することもある。ネットワークサービスを提供するプログラムにこのような不具合があると,サービスを提供できなくなる場合がある。 リソース解放忘れでもっとも有名な問題は,やはり「メモリリーク問題」だろう(関連記事『6-5. メモリリーク』)。システムのメモリ容量は有限だ。プログラムがメモリ領域を作業用に確保したいとき,malloc( )関数によりシステムからメモリ領域を借り入れる(確保)ことができる。借り入れたメモリ領域を使って作業を済ませたなら,必ずそのメモリ領域をfree( )関数でシステムへ返却(解放)しなければならない。メモリリーク問題は,プログラムが適切にfree( )関数でメモリ領域を解放しないことにより,システムの貸し出し可能なメモリがどんどん消費
第5章 暴露対策 プロキシキャッシュ対策 プロキシキャッシュへのコンテンツ残留 ブラウザとWebサーバの間には、いくつかのキャッシュメカニズムが働いていることが多い。 プロキシサーバのキャッシュ──企業等LANを運用している多くの組織体ではLANからインターネットアクセスを行う際プロキシサーバを経由して行うことが多い キャッシュサーバ─インターネットプロバイダの中には、会員のWebアクセスを円滑にする目的でキャッシュサーバを運用しているところがある これらのキャッシュメカニズムは、ブラウザからのリクエストによって得られたコンテンツをキャッシュに保持しておき、同じURLのリクエストが生じたとき、本来のWebサーバにコンテンツを取りに行かず、キャッシュの内容をブラウザに渡すものである。 このようにキャッシュは、円滑なインターネットの利用に寄与してくれる。 しかし、コンテンツによっては、ただひと
第10章 著名な脆弱性対策 コマンド注入攻撃対策 C言語にはその内部でシェルを呼び出してコマンドを実行できる system()、popen() 等のライブラリ関数が備わっているが、これらを使う場合、コマンド注入攻撃への対策が必要である。 シェル シェルは、Unix, GNU/Linux で使われるコマンド解釈実行プログラムである。 シェルはユーザが指定したプログラムを単に起動するのみならず、ファイル入出力のリダイレクト、複数コマンドの組み合わせ実行、パイプ、変数、条件分岐、ループ等プログラミング機能をも含む強力なツールである。 Unix OSの歴史とともに、かつては様々な種類やバージョンのシェルが使われてきたが、最近は bash と呼ばれるシェルが使われることが多い。GNU/Linux においても同様である。 コマンド注入攻撃は、プログラムが外部からの入力を組み入れてシェルコマンド文字列を
第10章 著名な脆弱性対策 バッファオーバーフロー: #5 運用環境における防御 近年、オペレーティングシステムには、バッファオーバーフロー等の攻撃を失敗に終わらせるためのいくつかの防御機能が備わりつつある。それは、主に次の3つである スタック保護 関数リターンアドレス書き変えを検出し、それ以上の実行を止める メモリ空間レイアウトのランダマイズ メモリ上の特定の位置を狙ってのアドレスワードの不正書き変えや、侵害コードへのジャンプといった操作を失敗させる データ実行防止 万一侵害コードへのジャンプが行われたとしてもデータ領域に置かれた機械語コードを実行させない スタック保護 近年Cコンパイラも進歩し、関数をコンパイルして生成される機械語コードの中に、領域あふれによってスタック上の関数リターンアドレスが改変されていることを検知する機械語コードを挿入できるものが登場している。 その主なものが、G
「安全なウェブサイトの作り方」は、IPAが届出(*1)を受けた脆弱性関連情報を基に、届出件数の多かった脆弱性や攻撃による影響度が大きい脆弱性を取り上げ、ウェブサイト開発者や運営者が適切なセキュリティを考慮したウェブサイトを作成するための資料です。 「安全なウェブサイトの作り方」改訂第7版の内容 第1章では、「ウェブアプリケーションのセキュリティ実装」として、SQLインジェクション 、OSコマンド・インジェクション やクロスサイト・スクリプティング 等11種類の脆弱性を取り上げ、それぞれの脆弱性で発生しうる脅威や特に注意が必要なウェブサイトの特徴等を解説し、脆弱性の原因そのものをなくす根本的な解決策、攻撃による影響の低減を期待できる対策を示しています。 第2章では、「ウェブサイトの安全性向上のための取り組み」として、ウェブサーバの運用に関する対策やウェブサイトにおけるパスワードの取扱いに関す
2008年下期には、Perl の File::Path モジュールの rmtree 関数に関する CVE が 3件発表された。 (CVE-2008-2827, CVE-2008-5302, CVE-2008-5303)また、symlink attack に関する CVE は 100件以上出ている。 テンポラリファイルの扱いに関する問題は古くからあるが、いまだに多くの問題が発生する。そこで本稿ではテンポラリファイルの扱いかたについて解説する。また、安全な削除に利用できる新しいシステムコールが提案されているので、それについても触れる。 テンポラリファイルはプログラムが一時的に利用するファイルである。 Unix においては /tmp や /var/tmp というディレクトリが提供されており、すべてのユーザがそのディレクトリ下にテンポラリファイルを生成・削除するのが慣習である。本稿では、これらのデ
第10章 著名な脆弱性対策 バッファオーバーフロー: #4 あふれを検出するデバッグ 領域あふれの問題の検出については、ロジックが複雑に入り組んでいる場合、ソースコードから見いだすのは容易でない。そのような場合、デバッガ等のツールの下で対象のプログラムを動かして、問題を見つけ出すことになる。 スタックおよびヒープにおけるあふれを検出するためのコンパイラのオプションやデバッグ・ツールがいくつか存在する。 次にその主なものを紹介する。 あふれの検出等に使うことのできるデバッグ・ツール ヒープにおける領域あふれやダブルフリー等の問題を検出できるツールをふたつ紹介する。ひとつは独立したツール、もうひとつは統合開発環境の中の機能である。 (1) Valgrind [GNU/Linux] ヒープデバッガを中心とした GNU/Linux 専用のツールスイートである。割当領域外への書き込みや、メモリリーク
このサンプルプログラムは Internet Explorer や Netscape Navigator などのブラウザからアクセスした場合に,画面1のようなWebページをブラウザに返信する。ここでは一般ユーザ権限でサーバを実行させるために,TCP ポート 8080 で簡易 HTTP サーバプログラムを動作させている。そのためブラウザで指定するURLには,":8080" という TCP ポート番号指定が必要である。またサンプルプログラムであるため,出力される Web ページは URL に関わらず固定である。 1 #include "tcpserver.h" 2 #include <stdio.h> 3 4 #define SERVER_PORT 8080 /* サーバ用PORT */ 5 #define SERVER_IP 0x00000000UL /* サーバ用待ち受けIP */ 6 #
不正アクセス行為の禁止等に関する法律 (目的) 第一条 この法律は、不正アクセス行為を禁止するとともに、これについての罰則及びその再発防止のための都道府県公安委員会による援助措置等を定めることにより、電気通信回線を通じて行われる電子計算機に係る犯罪の防止及びアクセス制御機能により実現される電気通信に関する秩序の維持を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的とする。 (定義) 第二条 この法律において「アクセス管理者」とは、電気通信回線に接続している電子計算機(以下「特定電子計算機」という。)の利用(当該電気通信回線を通じて行うものに限る。以下「特定利用」という。)につき当該特定電子計算機の動作を管理する者をいう。 2 この法律において「識別符号」とは、特定電子計算機の特定利用をすることについて当該特定利用に係るアクセス管理者の許諾を得た者(以下「利用権者」という。)
IPAの“今”がわかる広報誌IPA NEWSは、IPAの活動状況や注力事業などをわかりやすくご紹介する広報誌。セキュリティ対策情報やDX推進に役立つ情報などをまとめてお届けしています。最新号の公開をメールでお届けするサービスをご利用いただけます。 サイバーセキュリティお助け隊サービス中小企業のサイバーセキュリティ対策に不可欠な各種サービスを、ワンパッケージで安価に提供するサービスです。サイバーセキュリティお助け隊サービスのサービス利用料は、IT導入補助金で支援が受けられます。 マナビDX「マナビDX」は、デジタルスキルを身につける講座を紹介するポータルサイトです。 はじめての方でもデジタルスキルを学ぶことのできる学習コンテンツを紹介します。 また、掲載している講座の中には、受講費用等の補助が受けられる講座もあります。
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