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ブックマーク / www.nikkei-science.com (8)

  • 科学にただ乗りする“イノベーション”創出〜日経サイエンス2017年7月号より

    脳の健康に効く製品をつくり出す政府の大型研究プロジェクトに疑問符 「こんな研究に1チーム予算3000万円だと!?」「公費でこれは危うすぎる」。4月12日,筆者が日経済新聞電子版の記事で取り上げた研究プロジェクトに対し, ネット上で研究者たちから批判の声が相次いだ。記事は「内閣府チーム, 仮説段階の研究を表彰」との見出しで, 内閣府の革新的研究開発プログラム(ImPACT)のチームが開いたコンテストについてまとめたものだ。 写真:遠藤智之 そうそうたる顔ぶれ  高カカオチョコレートの効果についての記者会見のために集まった共同研究グループの代表者ら。左から内閣府の福嶋正人参事官,理化学研究所の渡辺恭良ライフサイエンス技術基盤研究センター長,ImPACTの山川義徳プログラムマネージャー,明治の伊藤裕之常務執行役員。 記事を書いたきっかけは, バレンタインデーを目前に控えた1月18日,ImPAC

    科学にただ乗りする“イノベーション”創出〜日経サイエンス2017年7月号より
    kamezo
    kamezo 2017/05/30
    日経新聞で「内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰」b:id:entry:331820001 を書いた遠藤智之記者(科学技術ジャーナリスト会議所属?)
  • 2014年ノーベル物理学賞:白色光源をもたらした高効率青色LEDの実現で3氏に

    身の回りにあった電球が,LEDに置き換わりつつある。白熱球に比べて発光効率が高く,熱くならず,低消費電力で,長寿命だ。スマートフォンなど携帯情報端末のバックライトにも,しばしば白色LEDが使われている。 こんな風にLEDを広範に利用することを可能にしたのが,青い光を発する青色LEDだ。青色LEDの光を蛍光体に当てたり,赤色,緑色のLEDの光と混ぜたりすると,白色光が作れる。 今年のノーベル物理学賞は,高効率な青色LEDを実現した名城大学の赤崎勇教授・名古屋大学の天野浩教授の共同研究チーム(当時はともに名古屋大)と,米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授(当時は日亜化学工業)に授与される。 赤崎氏は1974年,当時所属していた松下電器産業で,物理的な特性から窒化ガリウムが青色LEDの材料として有望と見て研究を始めた。発光素子にするためには,均一な単結晶を作り,半導体にする必要があ

    2014年ノーベル物理学賞:白色光源をもたらした高効率青色LEDの実現で3氏に
    kamezo
    kamezo 2014/10/08
    〈LEDを広範に利用することを可能にしたのが,青い光を発する青色LED〉〈スウェーデン王立アカデミーは,3氏の業績を等分に評価して,授賞を決めた〉
  • 成功と失敗の脳科学

    日経サイエンス編集部 編 2012年5月22日 A4変型判 27.6cm×20.6cm 136ページ ISBN978-4-532-51184-5 定価2,200円(10%税込) ご購入はお近くの書店または下記ネット書店をご利用ください。 別冊184「成功と失敗の脳科学」では15編の記事を集めました。第1章「脳から見た成功と失敗の心理」では,成功や失敗につながる心理状態を糸口に,脳の機能と心の動きの関係に目を向けます。ほかに「子どもの発達と学習」 「うつの理解に向けて」 「生活の中の脳科学」など各章盛りだくさんの内容。ぜひ書店で手に取ってご覧ください。 ※出版社在庫切れ・書店取扱いのみ 日経サイエンス編集部 編 はじめに 第1章 脳から見た成功と失敗の心理 ほめられるのが怖い?インポスター現象  B. スピナス 自分の成功は分不相応な物で,”できる人”という仮面がいつかはがれるのではないか—

    成功と失敗の脳科学
  • 1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説-サイエンス、2008-7

    「喫煙開始から何年も経ないとタバコ依存にはならない」という長年の定説が覆った。未成年喫煙者に関する研究によって,吸い始めて数週間で離脱症状(タバコが欲しくてたまらないなどの禁断症状)が現れうることがわかった。 これらの発見を説明するため,新しい仮説が生まれた。脳が素早い順応を起こしてニコチンの効果に対抗するという見方だ。ニコチンの効果が薄れると,こうした順応が禁断症状を引き起こす。これが正しいと証明されれば,禁煙の助けとなる新薬や治療法を開発する有望な道筋が開ける可能性がある。 ニコチン依存が短期間で生じるのはなぜなのか。その理由を解明しようと苦闘しているうちに,私は1つのパラドックスに気づいた。ニコチンの明確な作用はニコチン自体を求める渇望を一時的に抑制することだけだが,ニコチンを渇望するのは以前にニコチンにさらされたことのある人だけだ。同じ1つの薬物が渇望とその抑制の両方をもたらすなど

    1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説-サイエンス、2008-7
    kamezo
    kamezo 2011/01/19
    日経サイエンス2008年8月号
  • だれからも文句のでない投票方式

    候補者から1人だけを選んで投票する方式では,多数派の意思が正しく反映されるとは限らない。しかし,ちょっとした工夫を加えれば,この問題を解決できる。 完全な投票方式は存在しない。どんな方式にも何らかの欠陥がある。近年,フランスと米国で実施された大統領選挙ではいくつかの問題が生じた。2002年のフランス大統領選挙では,予想に反して,極右政党のルペンが上位2人の候補者で競う決選投票に進んでフランス国民を愕然とさせた。2000年の米国大統領選挙では,最も人気のあったアル・ゴアがジョージ・W・ブッシュに破れ,多くの米国民を驚かせた。 これに対し,いわゆる「真の多数決方式」を採用すれば問題点を解決できる。この方式では,投票者はすべての候補者について選好順序を示す。これに基づいて候補者どうしを1対1で比較したとき,他の候補者をすべて打ち負かした者が当選者となる。また,他の候補者をすべて打ち負かすほどの多

    だれからも文句のでない投票方式
  • 悪用される科学

    化学物質や医薬品が健康に及ぼす危険性を解明することは,科学におけるとりわけ複雑な課題だ。人間に毒性物質をべさせ,どのくらいの量でガンになるか調べるわけにはいかない。そのため動物実験をしたり,実際に何らかの危険物質にさらされてしまった人について調査したりする。 どちらの研究方法にも不確実性がつきもので,科学者は証拠から因果関係を推測して人間を危険から守る手段を示さなければならない。絶対に確実だといえることはきわめてまれなので,そこまで厳密な証拠が求められるようなら規制や計画など実施できないだろう。政府は入手できる最大限の証拠にもとづいて有害化学物質の制限値を設定し,医薬品の安全性を判断しなければならない。 不確実性は科学に内在する問題だが,それをでっちあげることは全く別の話だ。業界の利益を脅かすような問題が起きると,業界団体がその問題の研究を始める例がここ30年間で非常に増えている。 例え

    悪用される科学
    kamezo
    kamezo 2008/11/19
    〈米国産業界の一部では脅威となる研究を「ジャンクサイエンス(ニセ科学)」だと非難し,反対に業界が委託して行った研究を「健全な科学」として正当化することが常套手段になっている〉とほほ(泣)
  • 『カマキリが高い所に産卵すると大雪』は本当か

    カマキリは秋に,卵がつまった卵嚢(らんのう)を草や木の枝に産みつける。その際,能的に積雪の影響を配慮し,その年の積雪量を“予測”して,安全な場所に産卵する。すなわち,その冬の積雪が多いと木や草の高いところに卵を産むのである。 著者たちは,カマキリが木の枝葉に産み付けた卵嚢の高さから,その年の最大積雪深を予測し,その結果,「カマキリが高い所に産卵すると大雪」という言い伝えには,十分信憑性があることがわかった。ただこの場合,卵嚢の観測地点の多くが山間部であるため,平坦地における積雪深を予測するためには,地形と林相の影響を考慮して卵嚢の高さを補正する必要がある。 具体的な補正方法として,著者たちは「吹き溜まり・吹きさらしによる補正」「樹高による補正」および「地形による補正」を提案し,このような補正を行うことにより,予測精度が向上することを示している。また,卵嚢の観測地点以外での予測方法として,

    『カマキリが高い所に産卵すると大雪』は本当か
  • データで見る日本の自殺

    自殺は男性では死因の6位,女性では8位となっている(1998年,厚生省人口動態統計)。過去最悪となった1999年は3万3048人が自ら命を絶ち,人口10万人あたりで示す自殺率は26.1人になった(警察庁統計)。直近の2001年では3万1042人,率で24.4人とやや減ったが,依然として高いままだ。 日は世界的に見ても自殺の多い国ではあるが,1998年以降の数字はこれまでの推移から見ても高すぎる。現在は戦後3回目のピーク期にあたるが,1950年代後半と1980年代中ごろの2回のピーク時でも年間2万5000人くらいだった。ピークの谷間にあたる高度成長期(60年代)は1万5000人程度だったから,人数で見れば現在はほぼ倍になったといえる。 警察庁の統計データを見ると,1978年から1997年まで自殺者数はだいたい2万人台の前半で推移していた。戦後2回目のピーク期にあたる1983年と86年に2万

    データで見る日本の自殺
    kamezo
    kamezo 2008/04/28
    日経サイエンス 2003年5月号
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