(上)16日未明の地震で熊本県道の橋が崩れ、ふさがれた九州自動車道=緑川パーキングエリア付近 (下)土砂崩落でふさがれた道路=大分自動車道の湯布院IC-日出JCT(国土交通省提供) 16日未明に熊本県で起きたマグニチュード(M)7・3の地震は熊本地震の余震ではなく、一連の地震活動で最も規模が大きい「本震」だった。気象庁は28時間前に起きた熊本地震は「前震」だったと訂正。「予測は困難だった」と会見で釈明した。 地震活動は最初に本震が発生し、その後に小規模の余震が続くことが多い。気象庁は今回もこのケースとみていたが、M6・5の熊本地震はいわば前触れにすぎなかった。M7・3は阪神大震災と同規模で、エネルギーの大きさは熊本地震の約16倍に及ぶ。 なぜ主役の本震が控えていることを見抜けなかったのか。会見した気象庁の青木元・地震津波監視課長は「ある地震が起きたとき、さらに大きな地震が起きることをその場