「勉強の哲学」。書名を見ただけではピンときません。むしろ勉強と哲学の結びつきって何?とか、来たるべきバカって何のこと?というのが頭に浮かぶので訳が分かりません。この第一印象だけで食わず嫌いされそうで損していそうな書名です。しかし中身を読み込むと示唆に富んでいる。そんな本だと感じます。 勉強の哲学 来たるべきバカのために 作者: 千葉雅也 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/04/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (25件) を見る ■ 勉強する=ノリが悪くなる 「東大・京大でいま1番読まれている本!」と帯に大きくアピールされていますが、気鋭の哲学者と呼ばれる千葉雅也氏が「深い」勉強について、その原理と実践を説いた本です。 「勉強」と一口に言っても実は広い範囲を含んだ言葉で、人によってそのイメージは異なります。試験に備えるなど必要に迫られてだったり