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道徳に関するobsvのブックマーク (49)

  • 「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。

    功利主義に向き合う いきなりだが、どうもおれは功利主義者らしい。反出生主義などの持論を述べていたら、そう指摘された。 なるほど、反出生主義論者のベネターの考え方は功利主義的かもしれない。 とはいえ、おれは功利主義をよく知らない。「最大多数の最大幸福?」くらいのものだ。なので、おれはを読んでみることにした。 功利主義 (岩波文庫) たとえば、有名なJ.S.ミルなどはなんといっているのだろう。『功利主義』の冒頭はこんな文章で始まる。 正と不正の判断基準をめぐる論争は、解決に向けた進展が少しも見られない。人間の知識の現状を作り上げている環境要因のうちで、これほど期待はずれなものはほとんどない。 最も重要なテーマに関する思索でありながら、長いあいだ立ち後れたままであり、期待はずれという点でここまで際立っている環境要因はほとんどない。 哲学が誕生して以来、最高善に関する話題、あるいは同じことになる

    「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。
  • インパール作戦後の“地獄”指導者たちの「道徳的勇気の欠如」 | NHK | WEB特集

    太平洋戦争で日軍と戦ったイギリス軍のある司令官は、日軍の上層部の体質を次の様に喝破していた。 「日軍の指導者の根的な欠陥は、“肉体的勇気”とは異なる“道徳的勇気の欠如”である。彼らは自分たちが間違いを犯したこと、計画が失敗し、練り直しが必要であることを認める勇気がないのだ」(第14軍 ウィリアム・スリム司令官 ※タイトル画像の人物) 戦いの舞台となったのは、インパール作戦で知られるビルマ戦線(現在のミャンマー)。実は、太平洋戦争で“最も無謀”といわれたインパール作戦のあと、それをはるかに上回る命が失われていたのだ。 指導者たちのどのような体質が、さらなる“地獄”を作り出したのか。 77年の時を経て、私たちが直視すべき「道徳的勇気の欠如」、その実態をひもとく。 (NHKスペシャル「ビルマ絶望の戦場」取材班)

    インパール作戦後の“地獄”指導者たちの「道徳的勇気の欠如」 | NHK | WEB特集
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    obsv 2022/09/01
    “「芸者を中心とした、高級将校の乱脈ぶりは、目を覆うものがあった。逆境の時の人間の犯す過ちは、何か日本人の欠陥を見る思いである」”
  • 「『なぜ環境保護は大切なの?』って疑問に、道徳に訴える回答をするのは好きじゃない」今は役に立たないキノコが200年後には重宝されるかもという話

    Rootport🍽 @rootport 「なぜ環境保護は大切なの?」って疑問に、倫理観や道徳に訴える回答をするのは非科学的で好きじゃない。この話題でいつも思い出すのは、(通信販売じゃないほうの)アマゾンでウレタンを分解するキノコが発見されたってニュース。18世紀には何の役にも立たないキノコだった。 karapaia.com/archives/52065… 2022-07-25 11:12:21 リンク カラパイア アマゾンでポリウレタンを炭素に分解するキノコが発見される(米イエール大学学生) : カラパイア 米イエール大学、分子生化学部学生らが、アマゾンに毎年恒例の熱帯雨林の探検調査と称したキノコ狩りを行っていたところ、すごいキノコが狩れたようだ。そのキノコはポリウレタンを炭素に分解する能力を持つという。 44 users 59 Rootport🍽 @rootport ポリウレタンを分

    「『なぜ環境保護は大切なの?』って疑問に、道徳に訴える回答をするのは好きじゃない」今は役に立たないキノコが200年後には重宝されるかもという話
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    obsv 2022/07/26
    環境保護とは「地球を守れ」ではなく「人類を守れ」に他ならない。人間が何をしようが、地球や環境は常にそこにある(元とは違った姿で)。
  • 第4回 トロッコ問題について考えなければいけない理由

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 どう向き合うべきなのか? 「トロッコ問題」についてご存知の方は多いだろう。 この思考実験は、日では2010年に翻訳されたマイケル・サンデルの『これからの正義の話をしよう』で取り上げられて、NHKの「ハーバード白熱教室」でもサンデル教授が学生たちにトロッコ問題を投げかける姿が放映されたことで、多くの人の印象に残ることになった。 哲学の論文というかたちでトロ

    第4回 トロッコ問題について考えなければいけない理由
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    obsv 2021/05/15
    “トロッコ問題に対して投げかけられる批判の大半は、トロッコ問題に対して抱く嫌悪感に理屈を与えて正当化したものに過ぎないのではないか、とわたしは疑っている。”
  • 第3回 「権利」という言葉から距離を置くべき理由

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 わたしたちは、社会問題や道徳が絡む問題を考えるときに「権利」や「人権」という言葉を用いることが多い。 権利という言葉は、契約に関する場面などでは「義務」とセットで用いられることもある。しかし、社会問題や道徳問題においては、権利という言葉は「絶対に守られるべきであり、それが侵害されるという時点で道徳的に不正な状況が発生している」ものとして用いられることが多い

    第3回 「権利」という言葉から距離を置くべき理由
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    obsv 2021/05/15
    “その主張がどれだけ理性的で論理的に聞こえようとも、権利に訴えるということは、自分たちが大切だと思っている物事を根拠なしに押し付けているに過ぎないのである。”
  • 冤罪から陰謀論まで 〈道徳感情〉で世界を読み解く【管賀江留郎×橘玲 特別対談】|Hayakawa Books & Magazines(β)

    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌――すべての悲劇の根原因は、私たちの〈道徳感情〉にあった! 冤罪事件の考察を通じて人間性を抉る話題作、管賀江留郎『冤罪と人類――道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。書の刊行を記念し、著者の管賀氏と、『言ってはいけない』『上級国民/下級国民』などの著作をもつ作家・橘玲氏との特別対談を公開します。 冤罪と道徳感情橘 『冤罪と人類』を読ませて頂きましたが、よくここまで調べたものだと驚きました。なかでも目から鱗だったのは、〈二俣事件〉最高裁の判事の話。一審二審とも死刑判決だったのを破棄して差し戻すというリベラルな判断ができたのは、実は自分たちが過去に同じような「冤罪体験」をしていたからだという。 管賀 道徳感情を掻き立てられると人々は真実が見えなくなり、無実の人を犯人だと思い込んで非難したりすることがあると理解するには、自分が体験

    冤罪から陰謀論まで 〈道徳感情〉で世界を読み解く【管賀江留郎×橘玲 特別対談】|Hayakawa Books & Magazines(β)
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    obsv 2021/05/14
    “すべての人がやっているのはつまるところ自分の「評判(自尊心)管理」だということです。自分の評判を守るためなら、他人の生命や正義ですらどうでもよくなってしまう”
  • フランス・ドゥ・ヴァール: 良識ある行動をとる動物たち

    Go deeper into fascinating topics with original video series from TED

    フランス・ドゥ・ヴァール: 良識ある行動をとる動物たち
  • 「共通善」で問題が解決できるなら苦労はしないよ(読書メモ:『実力も運のうち』①) - 道徳的動物日記

    実力も運のうち 能力主義は正義か? 作者:マイケル サンデル 発売日: 2021/04/14 メディア: Kindle版 「能力主義」に対する批判には、二つのパターンが考えられる。「不徹底な能力主義」に対する批判と、「能力主義」そのものに対する批判だ。 学問的なものにせよインターネットなどにおける世俗的なものにせよ、能力主義に関する昨今の議論でなされている批判の大半は、「不徹底な能力主義」に対する批判である。 この批判は、「能力主義は出自や属性に縛られずに自分の意志と努力と才能で自分の人生を決定するチャンスを人々に与えるのであり、機会の平等を保証して、社会の流動性を高めるものだ」という主張に対して、「実際には能力主義の社会でも人々は出自や属性に縛られており、生まれ落ちた環境や場所によって人々の人生はあらかた決定されている」、という事実を突きつけるものだ。 たとえば、アメリカでは大学受験は階

    「共通善」で問題が解決できるなら苦労はしないよ(読書メモ:『実力も運のうち』①) - 道徳的動物日記
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    obsv 2021/04/25
    “もし仮に能力社会は公正や正義などの観点では問題ないものだとしても、人々の間に分断を招いて社会の連帯を破壊するために、とうてい受け入れることはできない。”
  • 道徳の貯金箱(橘玲著「朝日ぎらい」より) | 専門分野と弁護士費用の疑問に答えます

    最近は(昔からかもしれませんが),差別的あるいは反道徳的と捉えられかねない言論があると,マスコミ等が挙って一斉にその言論を叩き,さらにはその言論とは無関係な発言者の人格に対する攻撃・非難まで加えるのをよく見聞します。その言論の趣旨を正しく捉えたうえで,きちんと理由を示して言論批判するのであればいいのですが,なかには,その言論の文脈を無視し,一部の言葉を抜き出して言論の趣旨を勝手に曲解して非難するものも少なからず見られます。 差別的あるいは反道徳的(と見られる)言論が許されるとは言いませんが,そのような言論もそれなりの理由に基づいている場合もありますし,また,言論の趣旨が正しく伝わっておらず誤解されている場合もあるかもしれません。その言論の発言者は,自らの正義感に基づいて発言しているでしょうから,頭ごなしに批判されても納得できず,批判者に対し反感や憎悪を抱くだけです。大勢から集中攻撃を受けれ

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    obsv 2021/04/12
    “何故,社会全体がこれを一斉に批判する空気に支配されるのか〜という疑問ですが,その答えは,誰しもが無意識のうちに「道徳の貯金箱」を満たしたいという気持ちに駆られているということではないか”
  • スピーチ・コードはニューロダイバーシティに反しているのか? - 道徳的動物日記

    davitrice.hatenadiary.jp 先ほど書いた記事ではジェフリー・ミラーの『Virtue Signaling:Essays on Darwinian Politics & Free Speech』の辛口な感想を書いたが、こののなかでも「The Neurodiversity Case for Free Speech(ニューロダイバーシティの観点に基づく、言論の自由の擁護)」というエッセイは異色で興味深かったので、わたしなりに紹介してみよう。 なお、もともとはQuilletteに発表された文章を転載したものであり、タダで読むこともできるので、興味を持った人はそちらも参照してほしい。 quillette.com 「ニューロダイバーシティ」とは、性的特徴に関するダイバーシティや人種に関するダイバーシティなどと並列する、神経学的特徴に関するダイバーシティのことを指す。「アスペルガー

    スピーチ・コードはニューロダイバーシティに反しているのか? - 道徳的動物日記
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    obsv 2021/03/04
    “神経学的マイノリティの人々は、自分の発言がスピーチ・コードに違反するかしないかを判断することができない。つまり、スピーチ・コードは神経学的マイノリティに対して差別的に機能するのだ。”
  • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

    経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資」論 あたなの未来を決める「3つの資」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

    世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
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    obsv 2021/02/26
    “格差社会への批判として、昨今、狩猟採集民の平等主義が再評価されているが、ランガムによれば、こうした手放しの称賛は平等主義の根底に暴力(処刑)があることを見逃している。”
  • 道徳の問題は科学的に、定量的に考えなければいけない理由 - 道徳的動物日記

    〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ 作者:ウィリアム・マッカスキル 発売日: 2018/11/02 メディア: 単行 ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットが実践していることでも有名な「効果的な利他主義」について書かれた。パート1では「効果的な利他主義」の考え方について、パート2では具体的な実践方法について書かれている。 「効果的な利他主義」を提唱している哲学者のなかではピーター・シンガーが最も大御所であるだろうが、シンガーにせよこのの著者であるウィリアム・マッカスキルにせよ、功利主義者である。そして、「同じ金額を寄付するなら、同じ時間だけ慈善行為に関わろうと思うなら、その金額や時間で最大の効果が与えられる対象に寄付したり関わったりせよ」という効果的な利他主義の考え方は、行為の「結果」を強調するという点にせよ結果の「量」を強調するという点にせよ、功利主義にかな

    道徳の問題は科学的に、定量的に考えなければいけない理由 - 道徳的動物日記
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    obsv 2020/12/09
    "ほんとうに他者のことを考慮しているなら、自分の行為がもたらす結果について知ろうとするはずである"
  • 「ナオミ・クライン的なるもの」に対するジョセフ・ヒースの解毒剤 - 道徳的動物日記

    経済学101」では、政治や経済について論じるカナダの哲学者、ジョセフ・ヒースのブログも訳されている。 econ101.jp econ101.jp 上記の記事ではどちらもかなり重要なことが書かれていると思うが、その一方で(特に日の読者にとっては)さして重要でないことや時節が過ぎたことも書かれていたりするし、なにしろ長い。というわけで、残念ながら、訳者(わたしや青野さん)が期待したほどには読まれていないようだ。 どちらの記事も訳してから数年経過していることだし、「有益であるな」と特にわたしが思う部分を、こちらのブログに引用してしまおう(読みやすくなるように改行も加えている)。 私が最終的に辿り着いた答えは、価格付けシステムは大半の人々が持っている道徳的直感に反するということであり、そしてクラインはその道徳的直感を物事に対して徹底的に当てはめているということだ。 彼女は「汚染者支払い」の原則

    「ナオミ・クライン的なるもの」に対するジョセフ・ヒースの解毒剤 - 道徳的動物日記
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    obsv 2020/12/03
    “正当な経済学の理論を参照しながら問題について地道かつ合理的に分析していくということは行わず、その代わりにラディカルなお題目をぶちあげることで、(左派の)読者の支持を得ている。”
  • 2015年のベスト本は『暴力の人類史』 - 道徳的動物日記

    暴力の人類史 上 作者: スティーブン・ピンカー,幾島幸子,塩原通緒 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2015/01/28 メディア: 単行 この商品を含むブログ (23件) を見る スティーブン・ピンカーの『暴力の人類史』は、殺人・戦争・虐殺・喧嘩・強姦・DV・児童虐待・動物虐待などの暴力が、狩猟採集民の時代から人間社会に存在し現在に至るまで続いていること、しかし様々な要因(政府や国家に法律や警察などの制度が整う・異なる集団同士が通商などで交流し相互依存するようになる・暴力や粗野な行動を抑えるマナーが浸透する・物語を読むという行為が浸透し、自分とは違う立場の存在について人々が想像するようになる・人々の知性や理性が発達し、論理的で倫理的な思考を行えるようになる、など)によって人間社会における暴力は減り続けており、現在は人類史上において最も暴力の少ない時代である、ということが大量の統

    2015年のベスト本は『暴力の人類史』 - 道徳的動物日記
  • 読書メモ:『モラル・トライブズ:共存の道徳哲学へ』 - 道徳的動物日記

    きのうからはじまった某所での連載の次々回くらいの原稿の元ネタとして『モラル・トライブズ:共存の道徳哲学へ』を借りて読み直しているうちに、図書館からお怒りの電話が来てしまった。 しかし『モラル・トライブズ』は細部まで刺激と啓発に満ちたおもしろいであるので、原稿に使わないであろう部分についても、こちらにてメモ的に記録・紹介しておこう。 …生物学的適応である以上、道徳は《私たち》を《私》より優先させる装置としてだけでなく、《私たち》を《彼ら》より優先させる装置として進化した。 …(中略)…奇妙に思える第二の点は、道徳が《彼ら》を打ち負かすための装置であることだ。まるで道徳が「無道徳」か「不道徳」でさえあるように思える。しかし、どうしてこんなことがありうるのか? (p.32-33) 『モラル・トライブズ』では、全編にわたっていわゆる「進化論的暴露論法」が行われている。一見すると正しく素晴らしいと

    読書メモ:『モラル・トライブズ:共存の道徳哲学へ』 - 道徳的動物日記
  • 「安楽死」をめぐる議論のおかしな構造 - 道徳的動物日記

    7月23日に京都のALS嘱託殺人が発覚して医師二人が逮捕された事件を受けて、メディアやネット上でも安楽死に関する議論が盛んにおこなわれた。当初は、事件の特異性から「この事件をきっかけに安楽死についての議論を行うこと自体を、避けるべきである」という意見もよく目にしたが、けっきょく、賛成派も反対派もいつも通りの主張をおこなう展開に終始した感がある。 どちらかの側が「いまは議論をするべきではない」と思っていても、別の側が自分たちの主張を唱え出したら、それに応答して議論を行わざるを得ない……というが、議論というものの厄介なところではある。「いまは議論をするべきではない」と思っていても、相手の側の主張を反論せずに野放しにしてしまうと、相手の主張ばかりが拡散されて自分たちの側の主張の影響力や説得力を相対的に弱まってしまうからだ。 また、「いまは議論をするべきではない」という主張自体が、「いまこそ議論を

    「安楽死」をめぐる議論のおかしな構造 - 道徳的動物日記
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    obsv 2020/09/12
    Cの立場を正しいとするならば自殺も違法化、犯罪化しなければならなくなると思うが、そのあたりの整合性を考えるとやはりCの主張には理解できる部分がありつつも無理筋に思える。
  • 若者はなぜネオリベ化するのか? - 道徳的動物日記

    社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 作者: ジョナサン・ハイト,高橋洋 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2014/04/24 メディア: 単行 この商品を含むブログ (27件) を見る 突然だが、現代の若者はネオリベ化している。 この主張に特に根拠はなく、統計的データなども示せないが、自分と同世代(30歳前後)からその下の年齢の若者たち(20代)と喋っていると「ネオリベ的な発想を持っているなあ」「自己責任論的な考え方をするものだなあ」と思わされてしまうことが多い。特にここ数年は、以前よりもその傾向が強く感じられる(ただし、これは、私が京都から東京に引っ越したことによる観測範囲の変化も影響しているかもしれない。地方から上京しており、自分で家賃などを稼いでサバイブしなければならない人が多い東京では、競争的で自己責任論的な考え方をする人の数は地方より増え

    若者はなぜネオリベ化するのか? - 道徳的動物日記
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    obsv 2020/09/11
    “綺麗事であったり優しいことを言ってはいるが大して成功しておらずぱっとしない人に憧れる人はそうそういない”
  • 書評『社会はなぜ左と右にわかれるのか』 : ダーウィニズムの万能塩m9(`・ω・´)(仮)

    原題は「正義心(The Righteous Mind)」これは単なる普遍的な正義の心ではなく「偏狭な正義感」も含意する。

    書評『社会はなぜ左と右にわかれるのか』 : ダーウィニズムの万能塩m9(`・ω・´)(仮)
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    obsv 2020/08/01
    “ハイトは、宗教が適応でマルチレベル選択を受けたと主張するが、そうでない説明も可能である。しかしその件について彼はほとんど関心がない。”
  • スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』 - Repeat The Ending

    専門が「価値論、道徳心理学、進化論」*1の哲学教授による進化と倫理学が交錯する分野の入門書。 同じ領域を扱っているが最近日でもいくつか出ており、道徳の生得論争や生物の互恵性については『モラルサイコロジー』や『自然主義入門』が、10~12章の道徳的実在論争については『メタ倫理学入門』がそれぞれ書の理解の助けとなった。さらに知りたい方はそれらのにすすんでみることをすすめる。 さて進化と倫理の組み合わせといえば非自然科学方面の一部ではあまり評判がよくない。その理由としてよくあるのは ・一度やって失敗してる。 ・価値(規範)と事実には隔たりがある。 ・道徳は文化によって多様だ(例:ある地域では通過儀礼で少年たちは近隣の村の無実の村人の首を切ることが要求される)。 などなど。また、これらの合わせ技で主張されることもある。 上で紹介したでも記述的な探求の規範倫理学への短絡的な適用については警

    スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』 - Repeat The Ending
  • 国会のモラル崩壊 野田聖子氏は「女帝」熟読、義家副法相はスパイ小説 野党議員も | 毎日新聞

    衆院内閣委員会中に自身で持ち込んだタブレットを閲覧する平井卓也・前科学技術担当相。ワニが大蛇に襲われる動画などを約5分見続けた=2020年5月13日、大場弘行撮影 国会の審議中に、議員が娯楽小説を読んだり、スマートフォンで趣味のウェブサイトを閲覧したりする行為が横行している。毎日新聞が新型コロナウイルス対策の審議など国民の関心の高かった5、6月の会議や各委員会で調査したところ、こうした行為を少なくとも10件確認した。国会は規則で議事と無関係な書籍などを読む行為を禁じている。【大場弘行、松惇】 毎日新聞は、黒川弘務・東京高検検事長(当時)の定年延長問題で注目された5月13日の検察庁法改正案の審議中に、平井卓也・前科学技術担当相(自民)がタブレットでワニの動画を約5分閲覧している様子や、大西宏幸議員(同)が戦記小説を堂々と読んでいる様子を確認して報道した。この後、衆参の会議や各委員会を任

    国会のモラル崩壊 野田聖子氏は「女帝」熟読、義家副法相はスパイ小説 野党議員も | 毎日新聞