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SFに関するobsvのブックマーク (38)

  • 【スゴ本】世界がこうなるなら私はどうする?ITエンジニア必読のサイエンス・フィクション6冊

    1. 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディー・ウィアー 著、小野田和子 訳 2. 『オービタル・クラウド』藤井太洋 著 3. 『AISF』日SF作家クラブ 編 4.『虚数』スタニスワフ・レム 著、長谷見一雄・沼野充義・西成彦 訳 5. 『SF超入門』冬木 糸一 著 6. 『サイエンス・フィクション大全』グリン・モーガン 著、石田亜矢子 訳 1冊目は、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』だ。 ▲『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー 著、小野田和子 訳、早川書房 もし未読なら、素晴らしい!おめでとう! こんなにめちゃくちゃ面白いをこれから読めるなんて、羨ましいなぁ。紹介やレビューを目にする前に、いますぐ(今すぐにだ)読んでほしい(公式の紹介やAmazonレビューはネタバレ満載なので見てはいけない)。 映画化されるらしいが、約束された傑作になるだろうが、ITエンジニア

    【スゴ本】世界がこうなるなら私はどうする?ITエンジニア必読のサイエンス・フィクション6冊
    obsv
    obsv 2024/02/08
  • 欧米で話題沸騰の気候変動にまつわるすべての領域を描き出そうとした野心的な気候変動SF──『未来省』 - 基本読書

    未来省(The Ministry for the Future) 作者:キム・スタンリー・ロビンスン,坂村健パーソナルメディアAmazonこの『未来省』は、『レッド・マーズ』、『グリーン・マーズ』、『ブルー・マーズ』の三作からなる火星三部作や『2312 太陽系動乱』などで知られるキム・スタンリー・ロビンソンが2020年に刊行した気候変動SF長篇だ。キム・スタンリー・ロビンソンは「細部へのこだわりと、世界や社会、人類といった大きなものをまるごと描こうとするヴィジョン」のどちらもを持ち合わせる稀有な作家だが、作は”気候変動vs人類”という中心テーマに対して、その才能をいかんなく発揮している。 最初に概要と総評を紹介する 近年実際に災害が増えていることもあって、気候変動をテーマにした小説(Climate Fiction)は欧米で伸びているジャンルだが、作は数あるcli-fiの中でもとりわけ大

    欧米で話題沸騰の気候変動にまつわるすべての領域を描き出そうとした野心的な気候変動SF──『未来省』 - 基本読書
  • ジョン・タイターとは何だったのか|雨宮純

    2036年からやってきたタイムトラベラー2000年11月2日、オカルト好きが集まるTimeTravelInstituteというサイトの掲示板に、タイムマシンの実現と写真の所持を主張するアカウントが現れた。 最初の投稿のアーカイブこの投稿こそ、ジョン・タイター(当初のハンドルネームはTimeTravel_0)がインターネットに登場した瞬間であった(出所は匿名の人物ではあるが、2000年10月14日深夜のIRCログも存在しており、こちらが初出とされることもある)。タイターは2036年からやってきたと自称し、この時代にやってきた理由や予言を語ると共に、それらしい画像も投稿した。 これはネットユーザーたちの興味を惹き、まとめサイトが作られると共に超常現象や陰謀論で人気のラジオ番組でも特集され(前の記事でも登場したCoast to Coast AMである)、書籍(John Titor: A Time

    ジョン・タイターとは何だったのか|雨宮純
  • 物理術師から幻術師まで、大きく異る方向の天才魔法使いが6人集められ、最終的に排除する1人を決める、ファンタジー×SF長篇──『アトラス6』 - 基本読書

    アトラス6 上 (ハヤカワ文庫FT) 作者:オリヴィー ブレイク早川書房Amazonこの『アトラス6』は著者オリヴィー・ブレイクがロースクール在学中にセルフパブリッシングで刊行したのち、爆発的に人気が出てAmazonPrimeでのドラマ化も決定している話題のファンタジー長篇だ。記事名にも入れたが、他者の行動に関与するエンパスに他者の思考を読み取るテレパス、世界の物理的事象に干渉する物理術師など様々な「特殊な力」を行使する、凄腕魔法使いたちの物語となる。 世界中の貴重な蔵書を守護する秘密の組織〈アレクサンドリアン協会〉、そこでは10年に1度、6人の在野の魔法使いらが選出され、うち5人だけが入会を果たし、富や名声、協会しか持っていない資料へのアクセスが許される──。と、魅力的な冒頭のあらすじに加えて表紙イラスト&装丁が最高だったので期待して読み始めたのだけど、中身はその上がりきったハードルにち

    物理術師から幻術師まで、大きく異る方向の天才魔法使いが6人集められ、最終的に排除する1人を決める、ファンタジー×SF長篇──『アトラス6』 - 基本読書
  • 『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』という本を刊行します。 - 基本読書

    「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 作者:冬木 糸一ダイヤモンド社Amazonこのブログ「基読書」を書いている冬木糸一です。3月1日に、『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』というをダイヤモンド社から刊行することになったので、その告知文を下記につらつらと書いていきます。このブログの読者にはまず楽しんでもらえる内容なので、ぜひ告知分だけでも読んでいってください。 の外観。440ページ超えなのでけっこう分厚い SF超入門とは何なのか 「SF超入門」と銘打っているわけなので、当然SFに入門するためのになる。歴史や作家など入門といっても無数の入り口があるわけだけれども、今回はいわゆるSF小説のガイド的な内容になっている。ただ、「SF初心者はこれを読め!」といって初心者向けを語る、ガイド記事を拡張した内容とは異なるアプローチでを選んでいる。 たとえば

    『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門』という本を刊行します。 - 基本読書
  • 朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)取材原稿完全版 - shinichiroinaba's blog

    朝日新聞の連載企画を基に先般刊行された朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)に寄稿した拙文(インタビューのフォーマットに合わせて編集者に合いの手を入れてもらった以外は当方の書下ろしである)は、紙面でもまた単行でも大幅に縮減されたものである。徳間書店のご厚意によってここに原型を復元し公開する。 =================== ――研究者としての著書も多数あるなかで、稲葉さんの最初の著書は『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』(1996年刊、2019年に増補版を刊行)です。稲葉さんは、今この作品をどう評価しますか。 宮崎駿のまんが『風の谷のナウシカ』はすでに古典になっています。古典になっている、ということの意味は色々ありますが、ひとつには後進にとっての模範、ベンチマークを提供している、というところです。これについては後に詳しく述べましょう。もうひとつは、もう

    朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)取材原稿完全版 - shinichiroinaba's blog
  • 2033年、中国の日本侵攻によって東京が東西で分断された世界での事件を追うSFミステリ─『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』 - 基本読書

    九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション (竹書房文庫) 作者:マルカ・オールダー,フラン・ワイルド,ジャクリーン・コヤナギ,カーティス・C・チェン竹書房Amazonこの『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』は、マルカ・オールダー、フラン・ワイルド、ジャクリーン・コヤナギ、カーティス・C・チェンの4人の作家陣が送る近未来(2033年)の東京を舞台にしたSFミステリの連作小説だ。 近未来、外国人視点で日を舞台にして書いたSF小説──というと謎のニンジャが暗躍していたり相撲取りが異様に強かったり、ニンジャスレイヤー的なトンチキ日観がまっさきに思い浮かぶ。だが、作は書名が『九段下駅』と日人しかわからないような駅名が入っているように、日の描写──それもお台場ガンダムであったり、ほっかほっか亭であったり、紛争の火種となる靖国描写であったりといった微妙にローカルな日

    2033年、中国の日本侵攻によって東京が東西で分断された世界での事件を追うSFミステリ─『九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーション』 - 基本読書
  • あるSF小説ではロボットの一人称が"弊機"で、日本語の柔軟性に驚いた「翻訳者が優秀すぎる」

    日経 校閲 @nikkei_kotoba 日経済新聞の校閲を担当する総合編集センター校閲グループの公式アカウントです。フォロワーのみなさんと日語の面白さ、美しさ、奥深さを共有することを目指し、ことばにまつわる校閲記者のつぶやき、アンケート、季語と俳句、故事ことわざなどを日々お送りしています。気に入ったものがあればRTお願いします。 nikkei.com 日経 校閲 @nikkei_kotoba 私、僕、我が輩、朕(ちん)、小職、それがし、など日語には自分を指し示す言葉が多くあります。先日読んだSF小説では、人型の警備ロボットが自らのことを「弊機」と言っていました。人間以外の存在が言葉を操るようになれば、一人称の種類も増えていくのかもしれないですね。(絢) #弊機 2022-09-21 19:00:01

    あるSF小説ではロボットの一人称が"弊機"で、日本語の柔軟性に驚いた「翻訳者が優秀すぎる」
  • 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の素晴らしくも誤訳まみれの翻訳|広島鍋

    この文についてこの文は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の誤訳についてのものだ。 だから、未読の人はまずは書を読んでみてほしい。 できれば原書を、それが難しいなら翻訳を。 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は素晴らしいだ。 原文はもちろん、そして訳文もある程度は。 翻訳がひどいとは言わない。 このAmazonのレビューは4.7だ。 ひどい翻訳なら決してこうはならない。 しかし、誤訳は誤訳であり、この翻訳はそれによってある程度損なわれている。 誤訳だらけの素晴らしく読みやすい翻訳と、誤訳のない読みにくい翻訳はどちらがいいか? これはもちろん程度問題なのだが、少なくともこの翻訳については、「誤訳のない読みにくい翻訳よりいい」と言える。 それぐらい読みやすい翻訳だ。 では、なぜぼくは世間にあふれる誤訳のない読みにくい翻訳について書くのではなく、この翻訳——誤訳だらけの素晴らしく読みやすい

    「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の素晴らしくも誤訳まみれの翻訳|広島鍋
  • 男だけを殺す感染症によって男性人口が激減した時、社会はどのような変化を遂げるのか?──『男たちを知らない女』 - 基本読書

    男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF) 作者:クリスティーナ スウィーニー=ビアード早川書房Amazonこの『男たちを知らない女』は、クリスティーナ・スウィーニー=ビアードのデビュー作にして、もし世界に男だけを殺す感染症が広まって、社会の構成要員がほぼ女性だけになったら、その時何が起こるのかを描き出す感染症&ジェンダーSFである。 「男だけを殺す感染症」は、成人向けコミックスでよく見かける他、日SF大賞を受賞したよしながふみの『大奥』の存在もあって、邦ではそう珍しい存在ではない。そんな先行作(?)に対して、作(『男たちを知らない女』)の特徴といえるのは、舞台を2020年代の近未来に設定し、社会が徐々に崩壊していく過程や、ワクチンの開発に奔走する人々の姿をリアルに描き出している点と、人類学者、医者、政治家など様々な立場の人物の視点から、変化していく社会を描き出しているところにある。

    男だけを殺す感染症によって男性人口が激減した時、社会はどのような変化を遂げるのか?──『男たちを知らない女』 - 基本読書
  • 空前絶後の傑作SF「三体」3部作を読んだ。 - ぜぜ日記

    劉慈欣先生ありがとうございます。太谢谢你了。翻訳者のみなさまありがとうございます。 三体を生んだ文化、読める文化、これまでの人生すべてに感謝。 ※ 記事では、前半にはネタバレはありません。後半、空白で区切ってネタバレ感想を書いているのでご注意ください(追記) 三体 作者:劉 慈欣早川書房Amazon もうすごすぎる。 2019年ごろに噂を聞いて紙で1巻を買って、文化大革命からはじまるところに面らって、魅力的なキャラクターやVRや突飛なガジェットがおもしろいな、と思いつつも2巻以降は手に取らずに、1巻を当時中学生だった末弟に譲っていたきりだったんだけれど、この年末年始に帰省したところ、三体IIIまでそろっていて2歳下の弟と高校生になった弟が三体の話で盛り上がって絶賛していたのでkindleでポチって、かなりの勢いで読んでしまった。 この感動を多くの人に味わってほしい。ある種のファーストコ

    空前絶後の傑作SF「三体」3部作を読んだ。 - ぜぜ日記
  • アニメ『プラネテス』は一生の財産にもなりうる作品だ Eテレでの再放送開始に寄せて

    テレビアニメ『プラネテス』がNHK Eテレにて1月9日より、毎週日曜19時から再放送される。今でもアニメファンから絶賛の声が寄せられ、名作と呼び声高い作品が全国に再放送されることは、放送時から毎週楽しみにしていたファンである筆者としてもとても喜ばしい。今回は『プラネテス』が高く評価される理由について簡単に紹介していきたい。 『プラネテス』は、幸村誠による1999年から2004年にかけて連載された全4巻の同名の漫画作品が原作。2003年にテレビアニメとしてが放送された。監督は『スクライド』や、今作の後に『コードギアス 反逆のルルーシュ』や、また2022年には『ONE PIECE FILM RED』の監督を務めることも発表されている谷口悟朗が務めている。制作スタジオはガンダムなどのロボットアクションの印象も強いサンライズが務めており、ロボットバトルのない作品の制作を担当したことも話題を集めた

    アニメ『プラネテス』は一生の財産にもなりうる作品だ Eテレでの再放送開始に寄せて
  • 映画『マトリックス』に出てくる「人間を生体バッテリーとして利用」は本来「人間の脳を生体パーツとして利用」するのが改変された結果だった?

    えいす @nijieith マトリックスのマシーンがやっていた「人間を生体バッテリーとして利用する」が子供の頃から意味不明だったんだけど 元々の設定は「人間の脳を生体ニューラルネットワークとして利用する」だったのが、観客には理解しにくいよねって変えたらしい 作品の根幹になる部分で妥協しちゃってる気がする・・・ 2021-12-21 18:16:33 えいす @nijieith 「人間をマトリックスという夢の世界に繋ぎ止めて、マシーンは人間から活動エネルギーを採取しているのだ」 子供ワイ「マトリックスを動かすエネルギーで活動しろやあああああああ」 2021-12-21 18:20:21 えいす @nijieith 未来世界はだいぶ気候変動してたから、太陽光や風力で発電できなくて人間が一番サステイナブルなエネルギー源だった? でも人間をバッテリーにする燃料になる炭水化物ってどうあがいても太陽光

    映画『マトリックス』に出てくる「人間を生体バッテリーとして利用」は本来「人間の脳を生体パーツとして利用」するのが改変された結果だった?
    obsv
    obsv 2021/12/22
    確かに、わざわざ人間を育てて電気エネルギーを採取するなんて効率悪いわな。こういう矛盾に直ぐに気付けるようなセンスが欲しかった。
  • SF小説好きな人に教えてほしい

    私はSF初心者。 人間の幸福についての探してたら、 「すばらしい新世界」を見つけて、読んでみたらおもしろかった。 ただ、科学的には「そうはならんやろ」とツッコミ入れたくなるような描写がたくさんあった。 ストーリーやコンセプトはめちゃくちゃおもしろいけど、「所長が紙の書類に鉛筆でサインする」みたいな描写があるたびに、んん‥?となってしまう。 90年前に書かれただから、その当時は違和感なかったとは思うんだけど。 「未来はほんとにそうなってるかも!?」とワクワクできる、細部までリアルに感じられるSFが読みたい! 最近書かれたものなら違和感少ないのかな? 人間の幸せや欲望をテーマにしたものだとさらに嬉しい。 くわしい人教えてください。

    SF小説好きな人に教えてほしい
  • 『火星の人』の著者最新作にして、宇宙SF&宇宙生物学SFの傑作長篇──『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 - 基本読書

    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ ウィアー早川書房Amazonこの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、火星に一人取り残されてしまった男の決死のサバイブを描くハード・宇宙開発SF『火星の人』でデビュー&大ヒットした、(リドリー・スコットの映画も傑作だった)アンディ・ウィアーの最新作。国では売上も評価もよく、ビル・ゲイツの今年の5冊に選ばれ、映画化権も取得されライアン・ゴズリング主演の映画化も進行中など、すでにヒット・ロードに乗っている。 今回はすでに英語版での評判が漏れ伝わってきていたし、日での(版元の早川書房の)プロモーションも気合入っているな(翻訳SFとしては珍しい単行での刊行)と思っていたので最初から高まっていたのだが、読んでみればいやはやこれが期待通りの作品である。扱うテーマや題材、舞台そのものは『火星の人』と大きく異なっていて、新たな領域を開拓しているが(

    『火星の人』の著者最新作にして、宇宙SF&宇宙生物学SFの傑作長篇──『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 - 基本読書
  • 世界で初めて「ワープ・バブル」生成に偶然成功

    「巨大な宇宙船が何光年もの距離をワープによって一瞬にして移動する」といったSFでおなじみのワープ・ドライブは、これまで「現実には実現不可能」といわれてきました。ワープ・ドライブを実現するには宇宙船を亜空間の場である「ワープ・バブル」で包む必要がありますが、新たにDARPA(国防高等研究計画局)から資金提供を受けてワープ・ドライブとは全く別の研究をしていた研究チームが、ワープ・バブルを偶然に出現させたと報告しました。 DARPA Funded Researchers Accidentally Create The World's First Warp Bubble - The Debrief https://thedebrief.org/darpa-funded-researchers-accidentally-create-the-worlds-first-warp-bubble/ ワープ

    世界で初めて「ワープ・バブル」生成に偶然成功
  • サイバーパンクとは何か? 連載「いつでもSF入門」vol.2  - TOKION

    連載「いつでもSF入門」 投稿日 2021-10-13 Author 橋輝幸 LIFESTYLE 冒険する SF研究家・アンソロジストの橋輝幸による連載「いつでもSF入門」。今回は、映画ゲームでもなじみ深い「サイバーパンク」について。『ブレードランナー』や『ニューロマンサー』で描かれる「怪しげな日描写」にはどんな背景があったのか。日におけるサイバーパンク像を決定づけた翻訳家・黒丸尚の文体とは。そもそも「サイバーパンク」は誰が名づけたのか……。40年にわたる歴史を辿る。 vol.0 SFに何ができるか? vol.1 まとうSF——化粧・ファッション・変身 今回は、SF映画SFゲームでおなじみの言葉「サイバーパンク」の40年近い歴史を振り返る。2020年に発売された『サイバーパンク2077』や『Cloudpunk』、2022年に発売される予定の『Vigilance 2099』や『S

    サイバーパンクとは何か? 連載「いつでもSF入門」vol.2  - TOKION
  • 海外SF小説の超絶傑作「死者の代弁者」について、今から全力でお勧めします

    小説を読んでいて、 「この作品の作者さんは、どうしてこんな作品を書けたんだろう?」 「どんな脳をしていればこんな筋書きが思いつくんだ……?」 と思うことがたまにあるのですが、私にとって、その頻度が一番高い作家はオースン・スコット・カードかも知れません。 この記事で、私はオースン・スコット・カードの傑作中の傑作である「死者の代弁者」について、多少なりと未読の皆さんに興味を持ってもらえるようなお勧め記事を書きたいと思っているのですが、事前に二つ断らせてください。 ・この記事を読むと、「死者の代弁者」の前作「エンダーのゲーム」の終盤の展開について、否応なく推測出来てしまうこと ・「死者の代弁者」についてのネタバレは最低限に抑えるが、それでも多少は内容について触れない訳にはいかず、完璧にゼロの状態で「死者の代弁者」に触れた時の楽しさを若干は損なってしまうかも知れないこと 「ネタバレ注意、と書いた時

    海外SF小説の超絶傑作「死者の代弁者」について、今から全力でお勧めします
  • 早川書房の1500作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたのでオススメを紹介する - 基本読書

    三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣早川書房Amazon早川書房の1500作品が最大50%割引という大型の電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメの作品を一部紹介してみよう。早川書房は定期的に電子書籍セールをやるが、前回の大規模なものは確か2020年3月頃の1000点セールだったので、セール対象は増えていることになる。なんと、先日完結したばかりの『三体』も、さすがに完結巻は対象ではないけれども第二部までがセール対象。 amzn.to まずはSFから紹介する。 三体 作者:劉 慈欣早川書房Amazonまずは早川といえばSFということで、SFから紹介してみよう。目を引くのはやっぱり『三体』である。先日三部作全体の紹介を書いたばかりだが、文化大革命からはじまり異種知性とのファースト・コンタクトが描かれる比較的現実路線の一巻。ファースト・コンタクト後、人類最高峰の知性が異種知性に

    早川書房の1500作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたのでオススメを紹介する - 基本読書
  • 物理学者が『エヴァ』を徹底解説! ディラックの海、虚数空間ってなんだ?(山崎 詩郎)

    『新世紀エヴァンゲリオン』TV版から25年、ついに最終作の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開されました! エヴァと言えば、物議を醸しだす凄惨な心理描写と共に、難解な科学用語がサラッと登場することでも有名です。この記事では『シン・エヴァ』をより深く楽しむため知っておくとよい科学知識を、過去のエヴァ作品を復習しながら徹底解説します。なお、『シン・エヴァ』の直接的なネタバレはありませんのでご安心ください。 じわじわ来る、『シン・エヴァ』の感動 デジタル化の波が押し寄せる世紀末の1995年、『TV版』の全26話が放送されました。一見すると、巨大人型ロボット「エヴァ」と巨大怪獣「使徒」が戦うありがちなアニメに見えます。 ところが、エヴァのパイロットである14歳の碇シンジが精神崩壊しては、綾波レイはまるで人の心を持たない人形のよう。当時としては衝撃的な内容に、良くも悪くも社会現象を引き起こし

    物理学者が『エヴァ』を徹底解説! ディラックの海、虚数空間ってなんだ?(山崎 詩郎)