フランス・アルペン地方の城で、床板の裏に大工が書き綴っていた秘密の日記が見つかった。19世紀後半のフランスで、村の住民がどのように暮らしていたかを知る貴重な資料だという。BBCパリ特派員のヒュー・スコフィールド記者が解説する。
仏バニュルスシュルメールで収穫されたブドウ(2015年9月7日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / RAYMOND ROIG 【7月5日 AFP】南仏で「傑出した」ワインを生産している日本人夫妻に強制退去命令が出され、フランスのワイン愛好家たちが処分取り消しを求めて立ち上がった。「正気とは思えない、ばかげた恥ずべき決定」に抗議する署名運動には既に4万2000人以上が賛同し、ワイン評論家やレストラン評論家たちも批判の声を上げている。 退去命令を受けたのはショウジ・ヒロフミ(Hirofumi Shoji)さんと妻リエ(Rie Shoji)さん。南仏ルシヨン(Roussillon)のバニュルスシュルメール(Banyuls-sur-Mer)近郊で有機栽培したブドウを手摘みで収獲し、添加物を入れない自然派ワインを生産している。 昨年初めて収獲したグレナッシュ種のブドウを使った赤ワイン「Pe
(CNN) フランス北部のオーブ県で地元のパン屋が休みもなしに1週間続けて開業したとして罰金3000ユーロ(約39万円)の支払いをこのほど命じられた。フランスのメディアが報じた。 パン屋は1週間に少なくとも1日の休息日を設けなければならないとする同県導入の法律に違反したのが理由。 リュジニー・シュル・バルス町のこのパン職人は地元ラジオ局RMCに罰金への不満を表明。「働く人間を罰することはやめなくてはいけない」と主張した。休みもなく1週間働いた理由は2017年の夏休みシーズンの書き入れ時に稼ぐのが目的だった。 同県のこの法律は1994年12月15日に発効したもの。フランスのパン製造に関する細事にも及ぶ関連法律は一般的にフランス革命時代にさかのぼるともされる。
国や文化によって笑いのツボは変わる。笑いのセンスが異なるために、一種の冗談として放ったことが他国では冗談でなく受け止められ、しばしば国際問題に至ることも多い。 フランスと日本の「笑い」には、どのような違いがあるのだろうか。仏国立東洋言語文化研究所で「日本の笑い」を研究し、日本でお笑い芸人として活動経験もあるエムリック・タンギーさんに聞いてみた。 「フランスの笑いは、当たり前とされることとの真逆のことを言い、それを相手も、事実と逆だとくみ取りつつ笑う『皮肉』が基本です。日本人は冗談を言う際に、『これは冗談だ』という合図を、表情であったり何かしら分かりやすい形で、相手に送る場合が多いです。しかしフランス人は、最初から自分たちが言っていることはめちゃくちゃだという前提で話しているため、日本人のように何の合図も送らない。そのためフランス人が日本人に対して冗談を言うと、真顔のため本気と受け止められや
イスラム教預言者ムハンマドの風刺画を繰り返し掲載してきた、フランスの風刺週刊紙「シャルリ・エブド」の風刺画家、編集者、記者など12人が、イスラム教過激主義者でアルジェリア系移民2世の男性たちに銃殺される事件が、1月7日、発生した。これを受けて、言論や表現の自由について大きな議論が発生した。 暴力による言論の封殺は論外だが、表現行為の自由はどこまで保障されるべきなのだろうか?今回は元ジャーナリストで、今はフランス屈指のエリート校となるパリ政治学院で情報戦争と政治学を教えるファブリス・イペルボワン教授 にフランスの言論の自由の定義や事件の影響を聞いた。同氏は数人のジャーナリスト仲間とともに、風刺週刊紙「カナール・アンシェネ」で世界各国政府による監視体制を暴露報道したことでも知られている。 フランス式とアメリカ式の言論の自由は違う ──テロ事件発生後、言論・表現の自由を支持する「私はシャルリ」と
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