「我々の最大の災害は我々自身より来る」。おびただしい犠牲者を出した18世紀のリスボン地震に衝撃を受けた思想家ルソーはこんな警句を残している。新型コロナウイルスの感染が中国で最初にまん延したとき、武漢からチャーター機の第1弾で帰国したうちの約190人を迎えられる政府の施設はなかった。トイレ、バス付きの個室が条件だったからだ。急きょ受け入れたのは千葉県内の民間ホテル。安全保障の死角が浮き彫りになっ
「我々の最大の災害は我々自身より来る」。おびただしい犠牲者を出した18世紀のリスボン地震に衝撃を受けた思想家ルソーはこんな警句を残している。新型コロナウイルスの感染が中国で最初にまん延したとき、武漢からチャーター機の第1弾で帰国したうちの約190人を迎えられる政府の施設はなかった。トイレ、バス付きの個室が条件だったからだ。急きょ受け入れたのは千葉県内の民間ホテル。安全保障の死角が浮き彫りになっ
トランプは米食品医薬品局(FDA)長官にワクチンの承認を急がせてきたが STEFANI REYNOLDSーBLOOMBERG/GETTY IMAGES 25 NEWSWEEK <ファイザーとモデルナのワクチン治験が最終段階に入るなか、日本がワクチン開発競争に出遅れたのは必然だった。キーパーソンへの取材で見えてきたこの国の障壁とは> 新型コロナウイルスのワクチン開発で、日本はなぜ出遅れたのか。開発の先頭集団を走る欧米や中国の製薬企業は臨床試験の最終段階の途上にあり、早ければ10月末にも試験の結論を得て年内承認の可能性もある。対する日本はといえば1社が第1/2段階に進んだが、多くの臨床試験入りはこれからだ。 日本政府の姿勢は「海外頼み」に映る。米国のファイザーとモデルナ、英国のアストラゼネカとの間で計2億8000万回分の購入について基本合意に達するか、あるいは交渉を進める。その調達のための、6
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く