ぼくは大学は経済学部だったので、哲学などはまったくの門外漢なのだが、三十代になってから好んで哲学書を読んでみた。その数は百冊くらいにそろそろなるはずで、まあ、哲学科の一般学生くらいには哲学に詳しくなったつもりである。 で、見渡しても、ろくな哲学入門書がない。やはり、哲学入門書や哲学解説書を読むよりは、哲学書そのものを恐れることもなく読むのがいちばんのおすすめである。百冊の哲学書を読んだといっても、その真意を汲み取れたかは別にすれば、読むのが不可能だった哲学書はウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」だけである。「論理哲学論考」だけは、数式がいっぱい使ってあって書いてあり、数式の記号の意味がわからないから、何をいってるんだかさっぱりわからない。まったく意味がわからない。「語りえぬものについては沈黙しなければならない」とか有名な語句を引いても、何のことをどういっているのかさっぱりわからない。だか
マルクスとエンゲルスによる唯物史観批判 最近、マルクスとエンゲルスが二人で書いた『ドイツ・イデオロギー』という本を読み終わりました。その内容は、一言でいえば唯物史観についての話です。 唯物史観。マルクス思想の中でも有名な理論だけあって、GoogleやTwitterで検索してみると、マルクス思想としての唯物史観について話している人がたくさんいます。 しかしその中身を見てみると、どうもマルクスやエンゲルスの著作に書かれている唯物史観とは違っているように思えました。今回はあくまでネット検索した狭い範囲の話ですが、史学を専門としている人でもマルクス史観をよく分かってない人が多いように見受けられます。 そこで今回は、唯物史観のよくある4つの誤解を、マルクスやエンゲルスの著作を引用しつつ解いていってみたいと思います。マルクス史観なんて興味ねーよって人も多いでしょうけど、まぁ見てってください。 この記事
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