11月11日、南極観測船しらせが東京・晴海埠頭より南極の昭和基地へ向け出航しました。しらせ出航は毎年のことですが、昨年に引き続き昭和基地周辺の氷海の状況が厳しいことから接岸断念、ひいては今後の昭和基地での観測継続が危機的状況に陥ることが心配されています(毎日新聞)。 しらせは昭和基地での活動に必要な食料や燃料、観測機材など合計約1124トンを積んでいます。しかし、基地周辺の海域がここ数年暑い海氷に覆われているため、接岸ができない状況が続いているそうで、しらせが昭和基地に接岸出来ない状況がこのまま続くと、2年後には燃料の備蓄がゼロとなってしまうそうです。また、接岸できない場合に使われる2機の輸送ヘリのうち1機がまだ故障中で、ヘリでの物資空輸にも限りがあることも響いているとのこと。その年に使う燃料のみを運べば観測を継続することはできるものの、その場合活動規模を縮小しなければならないようです(質