『戦争はいかに終結したか』を読んで、結局、優勢側の判断によるという身も蓋もない結論に。 : 元革新的国家公務員が伝えたいことー自由と民主主義を信じ国益を考えるーAiming at an innovative official of the national government2022/4/207:38 『戦争はいかに終結したか』を読んで、結局、優勢側の判断によるという身も蓋もない結論に。 戦争はいかに終結したか-二度の大戦からベトナム、イラクまで (中公新書 2652)千々和 泰明中央公論新社2021-07-19 防衛省防衛研究所の主任研究官が書いた本。 自分なりに頭と整理すると以下のとおり。 （1）戦争の終結は、優勢側の判断による。 （2）優勢側が現在の犠牲よりも将来の危険を重視すると、紛争原因を根本的に解決するまで戦争を行う（第二次世界大戦の欧州がその極） （3）優勢側が将来の危険を小さく判断し、現在の犠牲を重視すると、途中の段階で妥協的和平になる。（朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争） （4）弱い側がとる戦略としては、ベトナム戦争で北ベトナムがとったように、自分たちは損害受忍限度が高い（交戦相手より大きな損害を受忍できる覚悟がある）と示すことがある。 以上
書評 『戦略の地政学－ランドパワー vs シーパワー』（秋元千明、ウェッジ、2017）－日本が進むべき針路は「日米英三国同盟」への道
