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社会と進化に関するobsvのブックマーク (11)

  • 書評 「不平等の進化的起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    不平等の進化的起源: 性差と差別の進化ゲーム 作者:ケイリン・オコナー大月書店Amazon 書は,科学哲学者でありかつ進化ゲーム理論家であるケイリン・オコナーによる進化ゲームの均衡解として(差別的偏見がなかったとしても)社会的カテゴリー間の不平等をもたらす慣習や規範が創発しうることを丁寧に論じたである.社会的カテゴリーとしては特にジェンダーが大きく取り上げられているが,人種や宗教などにも当てはまる議論になっている.原題は「The Origins of Unfairness: Social Categories and Cultural Evolution」. 序章で各章の概略と文化進化の簡単な解説(文化進化の存在は書において進化ゲームを用いる基礎的な前提になる)をおいた後に論に入る. 第1部 社会的強調による不平等の進化 第1章 ジェンダー,協調問題,協調ゲーム 最初のジェンダーと

    書評 「不平等の進化的起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書記録:『現実的な左翼に進化する』 - ルジャンドルの読書記録

    このを読みました。 現実的な左翼に進化する 進化論の現在 (シリーズ「進化論の現在」) 作者:ピーター・シンガー 発売日: 2003/02/24 メディア: 単行(ソフトカバー) こちら↓の記事で紹介されていたので、読んでみました。 s-scrap.com 前回記事(『農業は人類の原罪である』)もこのも、1999年に出た「Darwinism Today(進化論の現在)」というシリーズのなかの1冊です。ダーウィンの進化論を軸にして、いろいろ考えてみようというシリーズです。日で出たのが2003年で、ちっちゃくて地味だししかたないのですが、シリーズ全部絶版です。とはいえ、上に貼ったコラムでも書かれているように、2020年の今読んでも大変意義がある内容だったと思います。 の内容の詳細や、の内容を取り巻く現代の潮流を知るには上に貼ったコラムを読めばそれで事足りますが、自分で記録にまとめな

    読書記録:『現実的な左翼に進化する』 - ルジャンドルの読書記録
  • ピーター・シンガー「現実的な左翼に進化する」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

    新潮社 2003年2月25日 初版 新潮社のシリーズ「進化論の現在」の一冊。 マルクスはバクーニンが主張した、<マルクスのいう共産主義体制は結局少数者による支配体制になるだろう>を一笑にふしたが、実際はバクーニンが正しかった。バクーニンのいうように、マルクスは人間の性についてまるでわかっていなかったのである。 マルクスは人間の性を社会的諸関係の総和であるとした。この考えにしたがえば、社会的諸関係を全面的に変えることができれば、人間の性はまるで違ったものになることになる。 左派は共産主義体制の崩壊以外にも、労働組合運動の衰退という危機にも直面している。今、組合がうるさいことをいえば、工場を閉鎖して中国から輸入するぞと脅せばいいのである。先進国と中国の労働者が連帯することなどありえない。万国の労働者は今のところ団結できる見込みがまったくないのである。 左派であるとはどういうことか? それ

    ピーター・シンガー「現実的な左翼に進化する」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)
  • 第1回 「ダーウィニアン・レフト」再訪

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 1999年に出版されたA Darwinian Leftは、英語版の原著が70ページ、2003年に出版された邦訳である『現実的な左翼に進化する』でも文が100ページほどしかない、薄くて小さなだ。出版当時はともかく、それから20年経った現代では、あまり振り返られることがないようなである。 しかし、こので提唱されている「ダーウィニアン・レフト」という考え

    第1回 「ダーウィニアン・レフト」再訪
    obsv
    obsv 2021/05/15
    “「社会が意識を決定する」というマルクス主義的な発想は、自分たちにとって不都合な事実を突きつける理論の「社会的」な側面を殊更に強調して、見たくない事実から永遠に目を逸らしつづける”
  • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

    経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資」論 あたなの未来を決める「3つの資」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

    世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
  • スティーヴン・ピンカーに対する除名請願運動とその顛末 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    7月の上旬にアメリカ言語学会(LSA)に対して「ピンカーの言動はLSAの代表にふさわしくなく,LSAの目的からいって受け入れられないものであり,『アカデミックフェロー』や『メディアエキスパート』の地位からの除名を求める」という請願が行われるという騒動が勃発している. このブログではピンカーの著書や講義について紹介してきており,またこのような「キャンセル・カルチャー」について,アメリカのアカデミアの雰囲気についてのルキアノフとハイトのやミラーの徳シグナリングの書評も載せてきたこともあり,私も無関心ではいられない.簡単に紹介しておこう. 請願 docs.google.com 7月1日付で600名弱の署名付き公開書簡がLSA宛てに出されている. これは言語学者のメンバーによる公開書簡であり,スティーヴン・ピンカーをLSAの『アカデミックフェロー』や『メディアエキスパート』の地位からの除名を

    スティーヴン・ピンカーに対する除名請願運動とその顛末 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    obsv
    obsv 2020/07/13
    “要するにウルトラ左翼から見ると癇に障るツイートがあったので,追放してやろうとして雑に作った請願という感じの代物のように感じられる.”
  • 橘玲「不愉快なことには理由がある」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

    集英社 2012年 同じ著者の「バカが多いのには理由がある」の2年ほど前に書かれたで、「バカが多い・・」の背景がこれを読むと理解しやすい。 まず「INTRODUCTION たったひとつの正しい主張ではなく、たくさんの風変わりな意見を」から。 このでは、政治や経済、社会的事件などについての著者の考えを示されるわけであるが、そこに「正しい主張」が書かれているわけではない、という。それは、1)著者がそれぞれの問題については素人であること、2)多くの社会問題では、なにが正しいかはわからないこと(私たちの世界は不確実で、未来を誰も予想できないから)、3)問題には必ず解があるわけではないか、あるいは解があっても実行不可能な場合があること(尖閣や竹島が問題になっているが、主権国家の集合体である近代世界は領土問題を解決する方法を持たないし、先進国と途上国の経済格差の解消のためにはゆたかな国が国境を開放

    橘玲「不愉快なことには理由がある」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)
  • 『利己的な遺伝子 40周年記念版』刊行記念 【対談】橘 玲×吉川浩満 『利己的な遺伝子』をめぐる10冊

    この度の新装版刊行を機に、あらためて多くの読者が書と出会えることを願い、橘 玲さんと吉川浩満さんの対談では、ドーキンスがもたらした新たな知の潮流のもとで登場した必読書を10冊ご紹介いただきました。 ・佐倉統先生による書評はこちら ⇒【書評】佐倉 統「世界を変えた一冊」 【対談】 橘 玲×吉川浩満 『利己的な遺伝子』をめぐる10冊 ◇日の人文学の「失われた20年」 橘 吉川さんが『利己的な遺伝子』を読まれたのはおいくつの時ですか? 吉川 1992、3年でしょうか。大学2、3年生の時ですね。 橘 早いですね。私も90年代の進化論ブームで一度は手に取っているのですが、ちゃんと理解できたのは、2004年に邦訳が刊行されたスティーヴン・ピンカーの『人間の性を考える――心は「空白の石版」か』(NHKブックス)を読んだあとなので、最初に読んでから10年以上経っています。 ピンカーのを読むまで、社

    『利己的な遺伝子 40周年記念版』刊行記念 【対談】橘 玲×吉川浩満 『利己的な遺伝子』をめぐる10冊
  • ダーウィンの大聖堂 : 池田信夫 blog

    2013年02月17日12:57 カテゴリ科学/文化 ダーウィンの大聖堂 日が陥っているのは安倍首相が信じているような「デフレ不況」ではなく、慢性的な停滞である。その原因は高度成長期から続いてきた日型システムで達成可能な労働生産性の天井(アメリカの75%)にぶつかったからで、これを解決するために必要なのはマクロ政策ではなく組織や意思決定の革新である。 これは狭義の経済学を超える大きな問題だが、その一つの手がかりは宗教にある。山七平は「日教」の特徴はキリスト教のような普遍的な体系をもたず、村ごとの御神体の臨在感的把握によって人々が動くことだと指摘した。これはマルクス的にいうと「物神化」であり、人類にきわめて普遍的な現象だ。 書はこうした信じるという機能を生物学的に分析したものだ。それは自明ではなく、類人猿にはものを信じる行動はみられない。人間でも4歳児にならないとみられず、自閉症の

    ダーウィンの大聖堂 : 池田信夫 blog
  • 【生物】北大、ダーウィン以来のなぜ働き蜂は自分で子を産まないのかという謎を解明 - hogehoge速報

  • 新しい「集団淘汰」の理論 : 池田信夫 blog

    2012年05月16日13:01 カテゴリ 新しい「集団淘汰」の理論 社会科学の研究者が生物学のを読むのは、普通は好事家的な興味しかないが、ここ10年ぐらいの進化生物学の論争は社会科学にも影響を及ぼすと思う。それは従来の進化論の主流だった血縁淘汰(包括適応度)と、著者などの主張する多レベル淘汰の論争だ。進化生物学の世界的権威が82歳で書いた書は、進化論から人類の未来を展望する傑作である。 従来の理論では、生物は遺伝子の複製という一つの目的を最大化する機械だと考えられているが、新しい理論では生物は個体と集団という二つのレベルの合計で適応度を最大化すると考えられている。これについては「集団淘汰も包括適応度で説明できる」という反論があり、多くの証拠を検討した結果、著者は個体レベルだけでなく集団レベルでも淘汰が起こると結論する。 人間も利己的な動機と利他的な動機を遺伝的にもち、理性と感情の葛

    新しい「集団淘汰」の理論 : 池田信夫 blog
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