弱いプレイヤーほど信じてしまう、ある情報 中野信子氏(以下、中野):ゲームという限られたシチュエーションの中ではあるけど、実戦というか、現実世界にも役立つかもしれないことの1つとして、今のお話があるわけです。 現実の世界だと、コミットしているかしていないかは、相手の顔色や、「心拍上がってそうかしら?」とか、そういうところで見ちゃったりするわけです。 それを木原さんは「コストのかかっていない情報である」として、ブラフ(=ハッタリ)である可能性があるので信用しない。「弱いプレイヤーがそういう情報を信用するんだ」ということを見切っているのが、おもしろいなと感じました。 木原直哉氏(以下、木原):実際に強いプレイヤーでも、間違えて本当に出てしまっている情報は癖がある。できれば参考にしたいけど、それは裏をかかれているかもしれない。 一般的によくあるのが、例えばカードを見る時に、共通カードを出す。共通