どんなに注意してもミスが無くならない部下。そんなときは2つの理由が考えられる。その2つとは? ミスを無くすために上司として取るべき行動とは? 職種を問わず効果が高い「60秒ルール」とは? 行動科学マネジメントの第一人者・石田淳氏の著書『無くならないミスの無くし方』(日本経済新聞出版)から一部抜粋してお届けする。 「やり方」を知らないからできない 決められたことができず、ミスばかりしてしまう人に対して、ミスをする原因を、その人の「性格」や「やる気」「姿勢」の問題としてとらえても解決にはつながりません。 ミスをする理由をその本人に求めて、解決を図るのではなく、その人がなぜそうした行動を取るのか、そのメカニズムを理解して、そこから解決していく必要があるのです。 行動科学では、人が物事をできない理由は2つあるとしています。 1つは「『やり方』を知らないから、できない(ミスをする)」という理由です。