差別と暴力と私刑の歴史を知るための貴重な資料です。
「子どもに負担をかけるのがつらい――」。かつて、外国籍を理由に国民年金に加入できなかった朝鮮籍1世の女性の身の上話に、涙が流れた。大学で移民問題などについて学んできた女子学生が卒業論文のテーマに選んだのは在日韓国・朝鮮人の「無年金」問題。「同じ日本に住んでいるのに、どうして待遇が違うの」。胸に痛みを感じながら、論文の準備を続けている。 卒論に取り組んでいるのは、南山大学総合政策学部4年生の中島智子さん。名古屋市出身で、高校卒業後に、大阪府枚方市にある関西外国語大学の短期大学部に進んだ。 大阪には、生野のコリアンタウンなど在日が多く暮らす地域が集まる。中島さんにも在日の友人ができた。親しくなるにつれて、在日の歴史や差別の問題についても話してくれるようになり、無年金問題も初めて知った。 「もっと深く学びたい」。そう考え、短大卒業後、南山大の3年生に編入。今年4年生になり、卒論のテーマには、迷う
かつて僕は、戸籍制度に反対する人たちと出会い、家族関係に対するスレた感情もあって、戸籍制度ってやっぱりおかしいかもと思うようになった。実際に戸籍制度と向き合い、その差別(等しくない取り扱いによる社会的不利益)を感受したのは、自分が当事者になったときだった。僕が出会った戸籍制度を維持する圧力は、多くの人が出会うのと同様に、意図的に人を傷つける圧力ではなかった。 たとえば、結婚というパートナーシップの形をとるとき、夫の親や妻の親は、「夫婦別姓だったり戸籍がないことが周囲に分かったら子供がかわいそうだ」「妻が夫の家の家族行事に参加したときに内縁の妻として扱われるのではないか」「戸籍を入れないということは家族関係の責任を放棄するということではないか」などの不安にとりつかれることが、痛いくらいに分かった。それは現実に起こりうることで、親たちはその光景に身がまえる。自分や親しい人たちを守りたいという気
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 一般職に応募する男子学生、就職専門の家庭教師に指導を受ける有名私立大学生…。買い手優位の厳しい雇用環境を背景に、学生の就職戦線に異変が起きている。「ゆとり教育」世代が就職期に入り、全体の質が落ちた影響と採用側は言う。 「一般職に、男ですよ」 困惑を隠し切れないといった表情で、ある生命保険会社のベテラン採用担当者が話す。企業の採用活動が本格化する4月。その最前線では、一昔前なら考えられない事態が起きている。 この保険会社では、長らく一般職と総合職の2つの職種で学生を採用してきた。一般職は、社内の事務処理などの仕事が中心であり、キャリアを積み重ねていく総合職とは異なる。応募条件に男女の制限はないが、通常は女性が就く職種と考えられてきた。 とりあえ
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