九州新幹線が3月12日に全線開業してから、4カ月余りが過ぎた。開業前日に起きた東日本大震災の影響で低迷していた乗客数もほぼ事前の予測並みになり、ターミナルの博多駅や鹿児島中央駅はにぎわいを見せている。その一方で、列車の停車本数の少ない途中駅では、乗降客数が軒並み予想を下回った。佐賀県内唯一の停車駅・新鳥栖駅の地元の取り組みを追った。 ■停車本数増加、市が要望 新鳥栖駅に停車する列車は1日で上下合わせて100本。うち新大阪発着便は7本。鳥栖市の篠原正孝副市長は今月13日、県や他の市町、経済団体の幹部らと福岡市のJR九州本社を訪れ、新大阪―鹿児島中央を走る「さくら」の新鳥栖駅停車を増やすことなどを要望した。関西・中国方面からの客を呼び込むため、上下合わせて24本程度の停車を求めている。 このほか(1)長崎、佐世保線と「さくら」の乗り継ぎを考慮したダイヤ設定(2)新鳥栖駅発着の九州新幹線割引