日本中、そして世界中で批判が拡大している「東京医大の女子受験生一律減点問題」。緊急アンケートによる医師たちの意見を紹介した前回の記事では、63.7%もの医師が東京医大の差別的な対応に一定の理解を示したことに大きな反響が寄せられました。しかし、医師たちの回答を紐解いてみると、医師たちも決して男尊女卑な「ジェンダー差別主義者」というわけではなく、過酷な勤務環境や、不当な差別もまかり通る異常な状況に慣れ、感覚が麻痺しているかのような印象を受けたのも事実。では、医師たちをそんな諦めにも似た境地に追い込む実態とはいかなるものなのでしょうか。医学部、そして医療現場で直面した女性差別の実態を指摘する声たちを紹介します。 Q. 医学部入試や医学生時代、また医師になってから受けた女性への不当な差別・扱いがありましたら教えてください。 入試の面接で「なんで女の子なのに医学部受けようと思ったの?あなたの高校なら