(右から)映画に出演するトニー・マラーノ(評論家)と藤木俊一マネジャー、ケント・ギルバート(タレント)、杉田水脈衆議院議員、藤岡信勝元東大教授 © NO MAN PRODUCTIONS LLC <左右両派が登場する慰安婦映画『主戦場』。なぜ日系アメリカ人監督はこんな作品を撮れたのか> 「慰安婦は性奴隷ではなく売春婦でした」。タレントであるケント・ギルバートのこんなせりふがある一方で、彼ら「歴史修正主義者」の言葉を吉見義明中央大学名誉教授がばっさりと否定する......。ドキュメンタリー映画『主戦場』は、慰安婦問題をテーマに繰り広げられる、さながら言論バトルのような作品だ。 監督のミキ・デザキはフロリダ州生まれの日系アメリカ人。医学大学院予科生として学位取得後、2007年から5年間、山梨と沖縄の学校で英語指導助手をしていた。その時の経験を基に「日本では人種差別がありますか?」という映像を制作