グッチーのジモト応援団全国に誇る北海道のイイモノ。職人の情熱とこだわりが詰まったジモトの逸品を応援します!
教授とその教え子は夕食を終えると、京都の川沿いを散歩し、途中でバーに立ち寄った。 何ヵ月もの間、2人は多くの時間を一緒に過ごしてきた。教授はすでに東京の公園で彼女に一度、キスをしていた。そしていま、バーで何杯か飲んだ後、彼は彼女を自分のホテルに誘った。そこで2人は性的関係を持ったのだが、それは自分の意思に反するものだったと教え子は言う。いっぽうで、その著名な美術史の教授は、同意の上だったと主張する。 互いの認識が一致しないこの始まりから、2人は10年にわたって内密の関係を続けた。人目を忍んで会い、色っぽいメッセージを送り合い、海外へも何度か一緒に行った。 だが、時が経つにつれて教え子は、教授が2人の間の不均衡な力関係を利用したのであり、自分は2人の関係の一切に、本当は同意したわけではないと考えるようになった。 ようやく関係を断ち切った彼女は、大学に正式に苦情を申し立て、教授をセクハラで訴え
新年、明けましておめでとうございます! 世間の皆さんがお正月休みでゆっくり家でくつろいでいるときも、文筆家・御田寺圭は楽しい記事を手もとにお届けします。2023年も白饅頭マガジンをどうぞよろしくお願いいたします。 せっかくの元日なのですから、それにふさわしい、心温まるエピソードから今月のマガジンをはじめていきたいと思います。
正月早々から、フランスの文学界が揺れている。そのもととなっているのは、14歳の時に、当時50歳だった流行作家ガブリエル・マツネフ氏から1年間に渡る性的虐待にあったヴァネッサ・スプリンゴラ氏(現在47歳)が出版した『(性的)同意』(Le Consentement ,Vanessa Springora, 2020, Edition Grasset)である。日本でも今年は性犯罪の刑法改正が待たれる年で、特に性的同意については様々な議論がなされていると思うので紹介したい。 「14歳の少女が中学校の校門の前で、50歳の男と待ち合わせするなんて、ホテルで一緒に暮らしたり、ベッドを共にするなんてあり得ない」(拙訳)とあるように、スプリンゴラ氏はこの本の中で、当時は本当に36歳年上のマツネフ氏を愛していたと明言すると同時に、それでもやはり、彼の行為は14歳の少女に対してするべきことではなかったと語っている
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