世田谷区に対し、区史編さんにおける契約書の内容見直し等を要望した区民の会(2月27日/弁護士JP編集部) 東京都世田谷区の区史づくりが、著作者人格権を巡って揺れている。区が40人の編さん委員に就任条件として、著作者人格権の不行使を含む、著作権譲渡契約の締結を求めたことが発端だ。この件を問題視し、立ち上げられた「世田谷区史のあり方について考える区民の会」は27日、契約書の内容見直しを求め、区長宛で要望書を提出した。 契約書見直し求め、保坂区長宛で要望書提出 この日午前、同区保坂展人区長宛で要望書を提出した区民の会メンバーのひとりでジャーナリストの稲葉康生氏は、「著作者人格権をないがしろにすることは、著作者の命を奪うほど重い問題。自治体史の編さんにおいてこうした前例はなく、同様の事態を回避するためにも世田谷区には『熟議』願いたい」と、その目的を明かした。 「提示された条件をのめば、区側に書き換