最新の生物学的製剤デュピルマブが、小児アトピー性皮膚炎の症状を大幅に改善することが、ドイツの大規模な調査で明らかになりました。 アトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚の炎症を特徴とする疾患で、かゆみや皮膚の乾燥、湿疹などの症状が現れます。特に子供に多く見られ、患者さんやご家族のQOL(生活の質)を大きく低下させる原因となっています。 従来の治療法では十分な効果が得られない中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対し、デュピルマブは新たな選択肢として期待されています。デュピルマブは、炎症を引き起こす特定のタンパク質をブロックする働きを持つ注射薬です。 【デュピルマブ治療による小児アトピー性皮膚炎の症状改善効果】ドイツのTREATkidsレジストリは、314人の中等症から重症の小児アトピー性皮膚炎患者を対象に調査を実施。このうち87人がデュピルマブ治療を受け、59人について3ヶ月後と6ヶ月後の経過が追跡さ