ITを使って業務の課題を鮮やかに解決する「業務ハッカー」。まだまだなじみのない概念だが、働き方改革と生産性の向上を両立させる切り札として注目を集めている。いま、なぜ業務ハッカーが必要なのか? 「職場の問題地図」など数々の書籍や講演で実効力のある業務改善を提案し続けている沢渡あまね氏が、業務ハッカーの総本山でもあるソニックガーデンに切り込んだ。(モデレーター アスキー編集部 大谷イビサ 以下、敬称略) 日本ではカイゼンマインドを持った人が評価されてこなかった 大谷:まずは「業務ハッカー」に行き着いた経緯、ソニックガーデンの方々と話してみようと思った経緯を教えてください。 沢渡:はい。働き方改革や生産性の向上という文脈で、業務改善しなければならない会社は増えています。とはいえ、業務自体を設計できなかったり、今までのやり方や成功体験から脱却できない抵抗勢力から反対を受けているという現場も多いと聞