複雑なテロリスト・ネットワークから首謀者を割り出し、未来のテロ攻撃を予測するために作られたfacebookともいうべきソーシャル・ネットワーク・プログラムが情報機関で使用されている。実際にすでにイラクとアフガニスタンで積極的に使用され、逮捕された人間に対する訊問から得られた情報を膨大なコンピュータ・データベースに取り込んで、人間によっては見過ごされてしまうようなコネクションを探り出している。一方このプログラムを究極にまで拡げていくと人権侵害といった弊害も出てくる。見た目上どうでもいい情報も沢山集めれば、意味のある重要な情報になるというモザイク理論に拠ることで、少しの情報を集めるために無関係の人間を訊問にかけることになってしまう。またソーシャル・ネットワーク分析のさらに洗練されたものとしてメタネットワーク分析があり、テロリストグループをリアルタイムに監視して、グループの組織に変化が現れると間