反政府集会、きっかけは地元記者の書き込み ウクライナ：朝日新聞デジタル【キエフ＝関根和弘】２０日以上にわたって十数万人規模で開かれているウクライナ・キエフの反政府集会。きっかけは、欧州連合（ＥＵ）との連携を突如翻した政権に怒りを覚えた一人のジャーナリストの呼びかけだった。 集会を最初に呼びかけたのは、地元インターネットメディア「ウクライナ・プラウダ（ウクライナの真実）」の記者、ムスタファ・ナイェムさん（３２）。ＥＵとの経済連携を強化する協定の締結を目指していたヤヌコビッチ政権が１１月２１日、突如その作業をやめ、ロシアとの経済関係の修復を優先すると発表した。 元々、親ロシアとされるヤヌコビッチ氏。それでも２０１０年に大統領に就任以来、大多数の国民の悲願であるＥＵ加盟を目指し、約２年間、法整備を進めてきた。ナイェムさんら地元メディアはそうした状況を熱心に報道。それだけに、突然の路線転向は裏切られた気分だった。
