米国でブルーベリーに似た紫色の果物「アサイー」への需要が急増している。圧倒的な人気を誇るトーク番組の司会者、オプラ・ウィンフリーさん(55)が「スーパーフード」として紹介したためだ。原産地ブラジルでは、何世代にもわたってこの果実を主食としてきたアマゾン川流域の住民らが、急激な価格上昇に困惑している。 ◆輸出53%増加 イリノイ州の調査会社スピンズによると、2008年に減量、体力増強、老化防止の目的で米国人がアサイーに支出した金額は1億400万ドル(約99億5800万円)に上る。主要産地、ブラジル・パラー州からの08年輸出高は53%増加。全生産量の約4分の1が輸出に回された。ブラジル農牧研究公社のデータでは、卸売価格が10年間で60倍に高騰した。一方、過去5年間の生産量はあまり増えていない。 ウィンフリーさんは今年2月、番組のゲストに心臓外科のメフメト・オズ医師を指名。オズ医師が「老化