渋谷区が宮下公園(同区神宮前)の命名権をスポーツ用品大手のナイキジャパンに売却する方針であることが11日、分かった。桑原敏武区長は区議会本会議で「公園の命名権を売却し、環境改善を民間会社に委託する。秋口には着工し、来春の完成を目指している」と表明した。 同公園は渋谷駅から徒歩5分の好立地にあり、山手線と明治通りに挟まれた縦長の公園。面積は約1万800平方メートル。園内には区営の有料フットサル場がある。 桑原区長は議会後、報道陣に対し、「ほかにもパチンコチェーン店など候補はあったが、ナイキが金銭面、地域貢献などの条件で一番よかった」と話した。売却金額は年間約1700万円で10年契約。提示条件にはスケートボード場とロッククライミング施設の新設や、バリアフリー化など公園を全面リニューアルすることが含まれ、約4億円の費用はナイキ側が負担する。 一方、ホームレスの支援者らによる「みんなの宮下公