高齢社会の社会保障制度や所得格差をどう解消するのか。これは日本だけでなく先進国に共通する課題だ。ヨーロッパ諸国ではこの問題を解決するために早くから議論を重ねている。 その中でいま最も注目を集める政策が「ベーシックインカム」の導入だ(ベーシックインカムとは何か? なぜ、いま議論が盛り上がっているのか?)。 ベーシックインカム支持者として知られるのが、歴史家であり、「デ・コレスポンデント」の記者でジャーナリストでもあるオランダ人のルトガー・ブレグマン氏(29)(TEDで絶賛! ベーシックインカムの導入を求めるスピーチ)。 彼の著書「隷属なき道ーAIとの競争に勝つ ベーシックインカムと3時間労働」は全世界で20カ国語に翻訳され、日本でも発売される。今回、日本語版発売を機に来日したブレグマン氏に、Business Insider Japanは取材した。 「日本はテクノロジーに関しては先進的ですが、
私たちは今、ある意味でユートピアに住んでいると、オランダの歴史学者でジャーナリストでもあるルトガー・ブレグマンは言う。昔の人々には想像もつかないほど豊かで健康的な暮らしを送り、より高いレベルの教育を受けている。だがその一方で、この後どんな世界を目指すのかという新しいビジョン、 新しいユートピアについてのアイデアが、私たちには決定的に欠けていると、ブレグマンは指摘する。 著書『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』の中で、ブレグマンは次のユートピアを実現するための3つのアイデアを提唱している。すべての人に無条件で、生活に必要な最低限度の現金を支給するユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)。週15時間程度までの労働時間の大幅な削減。そして、国家間の格差を是正し成長のチャンスを創る、世界中の国境の開放である。 同書の日本での出版に合わせてブレグマンは来日し、5月1
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