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  • 【映画感想】「ジョーカー」 「狂っているのは世界なのか、私なのか」という永遠の命題に答えた傑作。 - うさるの厨二病な読書日記

    *この記事は映画「ジョーカー」の結末までのネタバレが含まれています。 今さらだけど「ジョーカー」を見た。 凄くよかったので、未視聴の人は、感想を読む前に見て欲しい。 読みやすさを優先して断言調で書いているが、ただの個人的な感想だ。 ジョーカー(字幕版) ホアキン・フェニックス Amazon 「狂っているのは世界なのか、私なのか」という命題。 映画の始まりで、アーサーが福祉カウンセラーの前で自問する。 「狂っているのは僕なのか? それとも世間?」 これがこれから始まる「ジョーカー」という話の命題だ。 「狂っているのは世界なのか、私なのか」 というお題は、厨二である自分にとっては非常に重要なので、この時点で話に引き込まれた。 哲学などは基的には、ずっとこの話をしていると言っていい。 人にとって究極のテーマである「世界と自分との関係性」について話します、と言っている。 「ジョーカー」はこの問い

    【映画感想】「ジョーカー」 「狂っているのは世界なのか、私なのか」という永遠の命題に答えた傑作。 - うさるの厨二病な読書日記
  • ブログを始めたころは、たった一人のために書いていた。 - うさるの厨二病な読書日記

    ブログを始めたのは、この世のどこかにいる自分みたいな人間に読んで欲しかったからだ。 自分みたいな人間というのは、秒速だったら秒速を、クリスティだったらクリスティを、ゲームだったらゲームのことがとにかく好きで好きで、自分がそれをどう読んだか(観たか)を話したい、他の人がどう思っているかを聞きたくて仕方がない。 そんな人間のことだ。 この人は作品を倍速で観たりしない。要約を読んで済ませたりもしない。 むしろ三回くらい連続で見たり読んだりする。 気になった箇所は何回も巻き戻して繰り返し見るし、好きなセリフは暗記する勢いで読む。 この登場人物はどういう人間なのか、なぜこんなことを言うのか、なぜあそこで沈黙したのか、こいつは当はこんなことを考えているのではないか、この事象にはこんな意味があるんじゃないか、いやそれだと辻褄が合わないから、もう一度、一から観て(読んで)みよう。 そういうことを、ひどい

    ブログを始めたころは、たった一人のために書いていた。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2021/07/05
  • 自分の血肉となっているゲーム10本を全力で語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    75年生まれの俺を作ったゲーム10を全力で紹介する そちらの「俺を作ったゲーム」もぜひ教えてほしい。何でもいい。 それはとりもなおさず、俺自身を紹介することとほぼ同義になるはずだから、長たらしい自己紹介とか前口上はなしで……では、参る。 おっしゃる通り、と合いの手を入れたくなる。 というわけで、自分の血肉になっているゲームを10選んでみた。選ぶのが大変だったので、選外も設けた。 ファイナルファンタジーⅡ(1988/FC/スクウェア) 「何でⅡなんだよ」という話だが、偏愛している。 矛盾や弱さを抱えたキャラクターたち、人がバタバタ死んでいくストーリー、幻想的な音楽の虜だった。 生まれて初めてその世界観に骨の髄まで魅せられてはまり込んだのが、FFⅡだった。 「ファイナルファンタジーⅡ」がこことはまったく違う別世界に連れていってくれるような感覚を与えてくれたから、その後ゲームやファンタジー

    自分の血肉となっているゲーム10本を全力で語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2020/06/23
    すっごく面白い
  • 【ファイナルファンタジータクティクス】キャラについての雑談。オヴェリア&ディリータ、アルガス、ガフガリオン。 - うさるの厨二病な読書日記

    年末に「突撃軍曹」を聞きながら作業をしていたら、突然語りたくなったので話したい。 オヴェリア&ディリータの関係について この二人はお互いにそれなりに好意はあると思うのに、お互い、相手をまったく見ておらず、会話が噛み合っていないのが初プレイのときから気になっていた。 Chapter4の「ディリータの想い」で語られたディリータのオヴェリアへの想いは音だと思う。 ただなぜディリータがオヴェリアを唐突に(としか思えない)好きになったかというと、「お前は俺と同じだ」という理由がほぼすべてではと思っている。 ディリータは自分の手で「ふさわしい王国を得て、人生が光り輝く」オヴェリアを見ることによって、「人生が光り輝く自分」を確認したかった。オヴェリアはディリータにとって、「不遇な身分に生まれ人に利用され続けた自分の人生を、いかに自分の思い描いたものにできたか」を確認するための鏡だった。 ディリータもオ

    【ファイナルファンタジータクティクス】キャラについての雑談。オヴェリア&ディリータ、アルガス、ガフガリオン。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2020/01/06
    面白かった、また最初からFFTプレイしたくなる!初回プレイではディリータの偽悪とオヴェリアの急な行動があんまり腑に落ちなかったけど、こうして読み解かれるとなるほど、と思う
  • 【アニメ感想】幾原邦彦監督 「さらざんまい」は「私」には関係のない話だった。 - うさるの厨二病な読書日記

    幾原邦彦監督「さらざんまい」を全皿、観終わった。 とりあえず通しで見た感想をあんまりごちゃごちゃ考えず、さらっと、書く。 他の人の感想や考察、製作者のインタビューなどは例によって見ていない。あくまで自分が初見で内容を見ただけの、ただの感想だ。 最後まで観て、この話は「男が男のために描いた物語」ではと思った。 自分が「さらざんまい」がおそらくこういう話だろうと思ったのは、とある増田を読んだからだ。 俺たちは女に救われたいんだ。 ていうか男は怖いから女に救ってもらうしかない。 女叩きをしていた奴らも、男から冷遇されなかったわけじゃないはずだ。男同士の関係が築けていたなら、多分女なんてどうでもよくなる。 でも男に刃向かうのは怖いから、女を叩くしかないんだよ。 女叩いてる時間、そのコミュニティだけは同性の強い肉体を持つ仲間がいるんだ。 (引用元:はてな匿名ダイアリー「おっさんはおっさんが大嫌いだし

    【アニメ感想】幾原邦彦監督 「さらざんまい」は「私」には関係のない話だった。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2019/06/25
    うさるさんの考察読みたかった/そこはかとない「置いてけぼり感」は感じていた
  • 【アニメ考察】「少女革命ウテナ」を全力で謎解きする。 - うさるの厨二病な読書日記

    *2018年2月9日に「ネタバレ考察・最終考」を上げました。記事の内容を大幅に修正しています。そちらが現在のところの最終考察になりますので、よろしければコチラも合わせてご覧いただければと思います。 www.saiusaruzzz.com ずっと見たかったアニメ版「少女革命ウテナ」が、Amazonプライムビデオで配信されたので、全39話を視聴した。 少女革命ウテナDVD-BOX 上巻 (初回限定生産) 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2008/09/26 メディア: DVD 購入: 7人 クリック: 186回 この商品を含むブログ (94件) を見る 絵柄にかなり癖があるけれど、見ているうちに「その絵がいい」と思えるような面白い話だった。20年近く昔のアニメなのに、まったく古びた感じがしない。 話に聞いていた通りメタフォリカルな話で、辻褄の合う解釈を見つけようとするとかなり難

    【アニメ考察】「少女革命ウテナ」を全力で謎解きする。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2018/01/24
    全話視聴完了したのでやっと読めた!根幹となる考察に納得(○○○と○○○は○○○○)。光と影だね。
  • 営業スターとスターハラスメント - うさるの厨二病な読書日記

    少し前に「新着エントリーの載ったブログにスターをつけて読者数を増やした」という記事を読んだ。 この記事については、素直に「すごいな」と思った。 結果的にあれだけ読者が増えているのだから、他の観点はともかく、手法としての有効性は否定できない。 この記事を公開したブログは前々から読者数の増加数が凄かったのだが、自分はたぶんこういう感じの手法をとっているのだろうなとは思っていた。 元記事に「相当意見が合わないエントリー以外は必ずスターを付けてた」と書いてあったので、興味がない記事にもスターをつけていたのだと思う。 自分は「興味がないものに興味がある」という発信をすることにものすごい抵抗がある人間なので、これをやると自分が疲れてしまう。 なので自分にはできない。 でもスターをつけてくれた側の人も喜んでいるのならば、それはそれでいいのではと思う。 読者登録については前にも書いたけれど、「お返し読者登

    営業スターとスターハラスメント - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2017/08/31
    はてなブロガーはプロフィール欄にはてなスターポリシーを記載しよう。読んだらスターを押す、引用スターを頻繁に使う、ブコメに押すスターは賛同の意……(めんどくさ(・ω・`)
  • 好意や善意、思いやりを示さないことは差別ではない。 - うさるの厨二病な読書日記

    知人である、目の不自由なAさんを含む何人かで飲みに行ったことがある。 その中に、Aさんの学生時代の友人のBさんがいた。 Bさんは、学生時代の仲間数名で登山に行った話を始めた。初心者が日帰りで行ける山だが、Aさんが普段着や普通ので来たので、登るのが大変だったという話だ。 その時にBさんがAさんに言った言葉が、非常に印象的だった。 「Aは、山をなめすぎなんだよ。山をなめるなよ」 自分は反射的に「Aさんは目が不自由なのに」と思った。「Aさんは目が不自由だから、障碍のない人間のように登山をするのは無理だろ」と思ったのだ。 Bさんが言ったのは、そういうことではない。「山に登るなら、それなりの準備をするのは当然だし、そうしなければ自分も周りも大変だろ」と言っているのだ。 Aさんは目が不自由なだけで、判断力も思考力も持っている大人だ。 「考えて準備する能力がある大人なのに、それを怠って周りに迷惑をかけ

    好意や善意、思いやりを示さないことは差別ではない。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2017/07/19
    すごく良い記事。時には善意が辛く感じることもある。健常者だろうが障害者だろうが、他人に勝手に忖度されたくないもの/本文と関係ないですが「障害」という表記に統一して頂くとわたし個人は助かります
  • 作家が「人に残された最後の職業」ならば、ブログは「人に残された最後の趣味」だと思う。 - うさるの厨二病な読書日記

    作家は「人に残された最後の職業」。 「13歳のハローワーク」の公式サイトで、作家という職業には、こんな説明が書かれている。 「作家は人に残された最後の職業で、当になろうと思えばいつでもなれるので、とりあえず他のことに目を向けたほうがいいですよ」 (引用元:「13歳のハローワーク」公式サイト) もう残された生き方は作家しかない、そう思ったときに、作家になればいい。 (引用元:「13歳のハローワーク」公式サイト) www.13hw.com 「ごもっとも」というしかないことが書かれている。 作家が「人に残された最後の職業」ならば、ブログは「人に残された最後の趣味」だ。 「もう残された趣味はブログしかない、そう思ったときにブログを始めればいい」と思う。 ブログなんて続くわけがない。 自分は物事というのは、一定の水準を保ったまま継続されて、初めて客観的評価の対象になるものではないか、と思っている。

    作家が「人に残された最後の職業」ならば、ブログは「人に残された最後の趣味」だと思う。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2017/04/12
    わたしにとってのブログは“私家版分冊百科”です(自分が書いているのは闘病ブログだから)。でも書かれていることは面白く、共感できる面もある。webに公開することが祝福になるのでは?光あれ!
  • 諌山創「進撃の巨人」22巻の感想&この物語のテーマの特異性について、徹底的に語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    2017年4月に発売した諌山創「進撃の巨人」22巻の感想及びテーマについての再考です。 テーマについては新刊が出るたびに考えていますが、新たな考えも出てきたので、改めて語りたいと思います。 20巻までの感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 21巻の感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com ついに「進撃の巨人」という言葉が出てくる。 「進撃の巨人」のテーマは見たことがない。 「進撃の巨人」で最も重要な思想 「進撃の巨人」では個人の命や人生は尊重されていない。 なぜ、エルヴィンではなくアルミンが生き返ったのか。 「命を捨ててでも、自由のために戦わなければならない」 当の意味で自分の求める生き方をする困難さ ついに「進撃の巨人」という言葉が出てくる。 22巻では巨人の正体も含め、世界の真実の姿がだいたいわかりました。 タイトルの「進撃の巨人」も、物語の中でその意

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  • さよなら、ブログをやめるひと。 - うさるの厨二病な読書日記

    むかし、よく読みにいっていたブログを久しぶりに訪れたら、「もうやめたい」ということが書かれていた。 はてなのブログではない。 記事をさかのぼってみたら、コメント欄がそうとう荒れたらしい。 もともと自分が離れたころから、「惰性で何とか続けている」ということを言っていたので、このことがきっかけで心が折れてしまったようだ。 五年ほど続けていたらしいし、ファンも常連も多いブログだったので驚いた。 荒れた、と言っても、別に2ちゃんねるや小町のような匿名掲示板レベルで荒れたわけではない。はてなだったら日常茶飯事だなと思う程度だ。 ただそれまでコメント欄も和気あいあいとしていたし、ブログ主の権威が強かったので、(ブログ主の言葉に反対する人がほとんどいなかった。)ダメージが大きかったのかもしれない。(人格批判もいくつかあったので、それはひどいなと思った。) ブログをやめるときというのは、別に「やめる」とい

    さよなら、ブログをやめるひと。 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2017/03/05
    はてなブログで長く続けられている方はそれなりの強さを感じます
  • ミステリーのホワイダニットの構造について&おすすめの「ホワイダニット」ミステリー - うさるの厨二病な読書日記

    ミステリーで主要な謎である フーダニット(犯人は誰か?) ハウダニット(殺害方法は何か?) ホワイダニット(動機は何なのか?) であるが、ホワイダニットはどんな作品があるか?と考えたときに、とっさに思い浮かぶ作品が少なかった。 今回はこのホワイダニットというものの構造について、自分の考えを述べてみたい。 話の性質上「この作品はこういう種類のホワイダニットだと思う」という例として、作品名を上げたりする。 犯人やその他のトリックについては表記しないが、「この作品がホワイダニットと考えられる。そしてこういう種類のホワイダニットだと思う」というネタバレもされたくない、という方はこの時点でブラウザバックして欲しい。 ホワイダニットの三つの種類 推理小説の中で動機がわからない原因は、3つの理由が考えられる。 ①「隠された関係性」(読者や他の登場人物に隠された、犯人と被害者の接点・関係がある) ②「理解

    ミステリーのホワイダニットの構造について&おすすめの「ホワイダニット」ミステリー - うさるの厨二病な読書日記
  • こんな書評を書いてはいけない。福田和也、石田衣良から学ぶ - うさるの厨二病な読書日記

    このブログは名前が表す通り、自分が読んだ漫画、ドラマ、ゲームなどの感想や考察がメインコンテンツです。 余り細かいことは気にせずに、自分の思ったことを自由に書いていたのですが、先日、石田衣良が語った「君の名は。」の感想に、新海誠が(石田衣良を名指しこそしていないが)不快感を示した、という記事を読んで非常に考えさせられました。 www.news-postseven.com news.biglobe.ne.jp 他人の創作物について、色々と感想を語っている側の人間として、いま一度「書評とはどうあるべきなのか」ということを自分なりに考えてみたいと思います。 創作物は公表された瞬間、どんな批評をしようが自由である 個人的にはこう思っています。 自分は表題のところに「好きも嫌いも全力で語る」と明記している通り、どんな創作物に関しても、自分の感じたことをそのまま言うようにしています。 「すごい面白い

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  • 社会の中で生きられない人間は、殺されて当然の虫なのか?? 雨森零「月の裏まで走っていけた」 - うさるの厨二病な読書日記

    十七、八のころ、一度だけ読んでずっと心に残っていた物語。 作者の雨森零は二十四歳のときに「首飾り」で第31回文藝賞をとり、その二年後に作を書いた。 そしてそれ以後、表舞台では何も書いていない。 この作品を最後に、どこかに消えてしまった。 この物語は大部分がメタファーでできており、一読しただけでは意味がとりにくい部分が多い。 物語全体の解釈や分析も含めて、感想を語りたい。 ここに書かれているのは、自分独自の解釈であり、これが唯一絶対の正しいものというわけではない。物語というのは、読み手の数だけ解釈があると思う。 「月の裏まで走っていけた」あらすじ 「月の裏まで走っていけた」の構造と分析 「月の裏まで走っていけた」の構造 なぜ、Q、R、Pはアルファベットで表記されるのか? ピラミッドとは何なのか?? ジェナの兄が描いた砂漠の絵の中に、Qだけが「ピラミッドが描いてある」というのは何故なのか??

    社会の中で生きられない人間は、殺されて当然の虫なのか?? 雨森零「月の裏まで走っていけた」 - うさるの厨二病な読書日記
    CALMIN
    CALMIN 2017/01/21
    すっごく読みたくなってウズウズした。
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