『変わらぬ愛とは一種の絶え間ない心変わりである。つまりわれわれの心が、愛する人の持っているすべての美点に、ある時はここが好き、ある時はあそこが好きというふうに、次々に惚れこんでゆくのである。だからこの変わらぬ心は、同じ一人の相手に局限され、その人の中だけに閉じこめられた心変わりにほかならないのである。』(「ラ・ロシュフコー箴言集」175 二宮フサ訳/岩波文庫) セヒとジウは付き合い始めて2年になる恋人同士。だがセヒには最近、ひとつの予感に怯えていた。それは恋人のジウが自分に飽きて、他の女性を愛するようになるのではないかという不安感だ。彼から愛され続けるには、彼が他の女性に心を動かされる前に、自分自身がその「他の女性」になってしまえばいい。セヒはジウのもとを去り、美容整形の門をたたく。それから半年後、突然姿を消した恋人に戸惑い傷ついていたジウの前に現れたのは、スェヒというまったく別の女だった
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