先日、山本君からこの様なメールが届いた。 お願いされたからには、その願いを叶えなければならない。 俺には叶える義務があると思っている。 で、その日の夜、うちの近所のファミレスに山本君を呼び出した。 山本君より先に着いた俺は、発泡酒を注文し、 一足お先に一杯やっていた。 そして主役の山本君が到着。 最近視力の低下した山本君は、メガネを掛け始めたようだ。 「低下するのは残金だけにしとけよ」 なんて酷いこと、優しい俺にはとてもじゃないけど言えません。 山本君は、全速力で自転車を飛ばしてきたのか、全身汗ダラダラで、 俺の発泡酒を羨ましそうに見つめている。 しかし、この時山本君は200円しか持っていなかったので、 発泡酒はおろか、ドリンクバーさえも注文する事はできなかった。 そんな山本君を肴に飲む酒の、うまいことうまいこと。 俺も鬼じゃない。 発泡酒を奢ってやるくらいの優しさは持っている。 でもすぐ