東京都清瀬市の私立中学校でいじめに遭い、あばら骨を折るけがを負ったなどとして、埼玉県在住の中学二年の男子生徒(13)が八日、傷害容疑で警視庁東村山署に被害届を出す。学校には今年三月末まで通っていたが、別の学校に転校したという。 取材に応じた母親によると、生徒は中学に入学した昨年四月からいじめを受け、ズボンを脱がされたり弁当を捨てられたりした。徐々にエスカレートし、今年一月二十五日には校内で同級生とけんかするように強要され、コンクリートの廊下で頭を打ったり、あばら骨を折るなどした。 救急からの通報を受けた署は暴行の非行事実で、一月二十七日付で小平児童相談所へ通告していた。被害届が出ても、加害生徒が当時十四歳未満の場合は刑事事件として立件できないため、署は慎重に調べを進める。