福島事故の被ばく、別枠要請=保安院、作業員不足を懸念−東電側試算、厚労省に提示 福島事故の被ばく、別枠要請=保安院、作業員不足を懸念−東電側試算、厚労省に提示 福島第1原発事故の収束作業に従事する作業員の被ばく線量限度を厚生労働省が緊急時の特例として250ミリシーベルトに引き上げた後、経済産業省原子力安全・保安院が厚労省に対し、東京電力がまとめた試算を基に、作業員不足の懸念から同原発での被ばく量を従来の規制とは別枠にするよう文書で要請していたことが28日、分かった。保安院が同日文書を公開した。安全確保への影響を名目としているが、保安院が東電側の試算をそのまま引用して被ばく量規制の緩和を求めた形になり、批判が集まりそうだ。 文書は4月1日、厚労省との協議の中で保安院が提出した。この中で、東電がプラントメーカーの試算をまとめた数字を引用し、同原発での作業で被ばく量が50ミリシーベルト超の作業