ツタヤ図書館めぐり提訴=市民ら「蔵書支出違法」−佐賀・武雄 レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する武雄市図書館(佐賀県武雄市)をめぐり、初期蔵書の購入費約1960万円のうちCCCが約760万円分の中古本しか購入していないのに、市が全額を支出したのは違法だとして、市民ら17人が14日、市を相手に、樋渡啓祐前市長らに損害賠償請求するよう求める訴訟を佐賀地裁に起こした。 原告らは昨年、蔵書購入費の一部が安全対策などに流用されているとして住民監査請求したが、市監査委員は「協議の上で実施しており、流用ではない」と退けていた。 市生涯学習課によると、2013年4月のリニューアル前に書架からの本の落下防止対策などが必要なことが判明し、CCC側と協議。中古本の購入で蔵書購入費を圧縮し、約1220万円を対策費に充てることを決めたという。