バンダイ・山科 誠伝 前編 キャラクター商品という“魔物”への賭け 「ビデオゲームの語り部たち」:第22部 ライター:黒川文雄 カメラマン:佐々木秀二 商業的に成功した最初のゲームと言われる「PONG」の誕生から約50年が過ぎようとしている。市場は巨大になり,毎年多くの新規参入や倒産,買収,合併が繰り返されて,企業の顔ぶれは変わり続けてきた。 4Gamer読者ならご存じのように,バンダイナムコエンターテインメントも,バンダイとナムコの経営統合によって生まれた企業であり,母体となる両社はかつて,ゲーム市場でしのぎを削っていた。 ナムコはこの連載でも何度か取り上げているが,筆者はぜひバンダイも取材したいと考えていた。バンダイは1980年ごろから事業の多角化を進め,映像事業やゲーム事業に進出した。それが総合エンターテイメント企業としてのバンダイナムコグループにつながっていると感じる。 幸運にもそ
インタビューには庵野のほか原作・脚本・監督の富野由悠季、キャラクターデザインの北爪宏幸、モビルスーツデザインの出渕裕らが参加。あさりよしとお、會川昇、鶴田謙二、サムシング吉松、ことぶきつかさ、ふくやまけいこ、美樹本晴彦らが寄稿者に名を連ねた。 なお復刻作業はオリジナルを忠実に再現する形で進められたが、デザインとテキストに関してはわずかながら修正が施されている。また、イラストの一部、人物写真については現物が行方不明であり、オリジナルの誌面スキャンを使用。そのためオリジナルとの差異が生じている。 庵野は復刻版のためにつづった文章の中で「失望から希望を見出す動因として始めた本誌の編集作業が結果的に、『エヴァ』という企画を纏める要因となっている。『シン・ゴジラ』を創れた御陰で『シン・エヴァ』が形になった様に、『逆シャア本』を作った御陰でTV版『エヴァ』を進める事が出来たと思う」と述懐した。 機動戦
いきなりだが、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の話をしよう。 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア [Blu-ray]posted with カエレバAmazon.co.jpで詳細を見る 劇中、ネオ・ジオン総帥となったシャア・アズナブルと、その部下にして恋人ナナイ・ミゲルが、シャアの私邸?で会話するシーンにこんなやりとりがある。 ナナイ「クェス、よろしいんですね?」 シャア「あれ以上の強化は、必要ないと思うが?」 ナナイ「はい。あの子はサイコフレームを使わなくとも、ファンネルをコントロールできるニュータイプです」 シャア「そうだろうな」 このすれ違い! このすれ違い会話がいつ見てもたまらない。 ナナイの質問は明らかに複数の意味を込めている。 だから、シャアの回答でも間違いではない。 間違いではないが、コミュニケーションとしては完全にすれ違っている。 はたしてナナイは何を確認したかったのか?
「『ガンダム』は男性主体のコンテンツだ」という認識を持つ人もいまだ多いでしょう。しかし、ファーストガンダムの放送当時を振り返ると、熱心に応援していたのはむしろ女性ファンでした。 「ガンプラ」という名前を知らない人は、まずいないでしょう。言わずと知れた『機動戦士ガンダム(以下ガンダム)』に登場するロボット「モビルスーツ(以下MS)」のプラモデルである「ガンプラ」は、日本のみならず、世界中で人気のアイテムです。 最近では、プラモデル作りを愛好する女性も多くなりましたが、それでも「プラモデルと言えば男性の趣味、当然、ガンプラを愛好している主力も男性で、MSでの戦いが繰り広げられる『ガンダム』は男性主体の人気コンテンツだ」そうした認識を持つ人はいまだ多いでしょう。 では、実際はどうだったのでしょう。1979年に放送が開始された『ガンダム』を熱心に応援した最初のファンは、むしろ女性でした。 彼女たち
アニメ「機動戦士ガンダム」のアニメーションディレクターやキャラクターデザインなどを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」が6月3日に公開される。1979年に放送された「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)のテレビアニメ第15話「ククルス・ドアンの島」が劇場版アニメとして制作されることになった。第15話は、主人公のアムロ・レイが敵対するジオン軍の脱走兵ドアンとの交流を通じて、戦争の哀愁を描いた伝説のエピソードだ。なぜ、40年以上前に放送されたエピソードを改めてアニメ化しようとしたのだろうか? 「複雑な問いかけ」が込められているという同作について、安彦監督に聞いた。
前回は「出渕裕ロングインタビュー9 出渕裕と「富野由悠季の娘」と「うわべのパブリック」と」 出渕 そういえば話が変わるんですが、安彦さんと富野さんが、決定的に(袂を別つことに)なった原因って、なんだか知ってます? ――いえ、知りません。両者の間で何があったんですか? 出渕 『クラッシャージョウ』なんですよ。『クラッシャージョウ』やってるときに、安彦さん同時に『巨神ゴーグ』(放映は制作完了後の1984年)やってましたよね。『クラッシャージョウ』のプレミア試写会みたいなのがあって、僕も行ったんですけど、なぜかね、入り口のところでお客さんをお迎えしているのが何故か富野さんなんですよ。 ――普通であれば、当然監督の安彦さんか、原作と脚本の高千穂遙さんですよね、そこは。 出渕 普通はね。でも安彦さんいないんですよ。で、その最中安彦さんが何をやってたかと言うと、近くの喫茶店で『巨神ゴーグ』のシナリオの
前回は「出渕裕ロングインタビュー4 出渕裕とバイオマンとチェンジマンと」 ――これはデリケートな質問に立ち入ってしまうことになってしまいますが。今の風潮として、例えば数十年前に出渕さんが、意味を持たせて繋いだ線や面のデザインが、それこそ今お名前があがったカトキさん等によって、リファインされてフィギュアやガンプラになっているのですが、その辺りはどう捉えられておられますか。 出渕 全然構わないと思いますよ。一時期カトキ君が、僕がデザインした物を「リファインデザインするんで」ってわざわざ連絡くれて、「(出渕氏に)見て欲しいんですけど」って。「え? カトキ君頼まれたんだから、それでいいじゃん」って言ったら「いや、出渕さんに見て欲しいから」って、当時ファックスで送られてきて。送られてきたら(意見を)言わなきゃいけないと思って言うじゃないですか。そうするとカトキ君が「え? そうですか?」って(笑) だ
サンライズが製作するアニメ『ガンダム』シリーズの新作が15日、オンラインで行われた「第2回ガンダムカンファレンス」で発表された。2022年に7年ぶりとなる新作TVアニメーション『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を放送、2022年に新作映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を公開する。 【写真】その他の写真を見る 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、『ガンダム』シリーズのTVアニメーション作品として『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の放送から7年ぶりの新作。バンダイナムコグループが総力をあげて展開し、『G-PARTNER』とも取り組み、新たなタッチポイントを創出することで、今まで以上の大型展開を目指す。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、全世界の10代を中心とした若年層のファンを獲得するための展開に注力し、今後のガンダムを支えていく作品を目指していく。 バンダイナムコエンターテイ
みんなと意見が違う 僕はロリコンだし少女革命ウテナの鳳暁生とか好きだし、そもそも19歳くらいの美人女性が処女なわけねーだろって思ってる。(∀ガンダムのソシエも美人だし土地を持っているのでロランに振られても普通に男は引く手あまただろうと思っている) なので、Gのレコンギスタのアイーダ・スルガンの恋人だったカーヒル・セイント大尉のことは結構好きだったりする。 ネットでは年下の女の子に手を出す悪い大人とか出世目当てとか、メガファウナの他のクルーがカーヒルのことをほとんど喋らないので嫌われていたんじゃないかとか、カーヒルの悪評が、わりとある。 ただ、僕としてはアイーダさんには素敵なヒロインでいてほしいので、悪い大人に引っかかった馬鹿な女、みたいに思いたくないんです。やっぱり富野アニメ最新ヒロインなので。見た目もすごい好みだし。 それに、カーヒル大尉は劇中で2番目に登場するし、最初の放映前の予告でも
まだまだ元気な79歳! 劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」は富野由悠季を救い、そして地獄を見せている……?【アニメ業界ウォッチング第80回】 - アキバ総研[富野由悠季][富野][Gのレコンギスタ][映画] 全然関係ない話だけど後ろの棚のガンプラが多過ぎて整理されてないように見える。隣の椅子にペーネロペーを2つ(機首が2本見える)、雑に置いてるのも印象が良くない。もっと丁寧に品物を飾って欲しい2021/08/07 23:35 b.hatena.ne.jp インタビューそのものではなくて棚のガンプラの扱いが気に食わないというクソみたいなブコメをしたわけだが。(僕は僕でポスターとかガンプラの置き方にはこだわるくせに、半分アクティブ状態の外部記憶装置である本棚はぐちゃぐちゃです) まあ、富野監督は別の人なので、そうなのかーっていうところと、そうなのかなあ?っていう面がある。 音楽性
調子に乗った僕 なんか、 @ngctmhr さんが大塚ギチさんと僕に触発されてGのレコンギスタの劇場版第3部について書いたらしいので、 #キネマ旬報 買いました。 大塚ギチさんと並べられるのはおこがましいのですが、妖怪なので名前を呼ばれたら買いに行きます(チョロい pic.twitter.com/O8W22IEg0I— ヌ・リョウグ・ダちん (@nuryouguda) 2021年7月22日 本稿作成にあたり雑誌「Newtype mk.II」にて当時23歳の大塚ギチが行った富野由悠季インタビュー、およびグダさん(@nuryouguda)のブログから触発を受けました。またアニメ評論家の藤津亮太さんにも相談に乗っていただきました。本稿はバイストン・ウェルへと旅立った大塚ギチに捧げます。— 野口智弘 Tomohiro Noguchi (@ngctmhr) 2021年7月20日 というわけでトミリン
映画 <長々と「Ζ」「Vガンダム」の話をした後> 庵野 あの、僕、「逆襲のシャア」って凄く好きなんですよ。 富野 (戸惑い)ああ、ありがとうございます。 庵野 スタッフとして参加していたんですけど、コンテをある程度見ていたにも関わらず、最初に見たときには全然わからなかったんですよ。その後、富野さんと同じ監督という業種を経験して、ようやくわかったような気がしたんです。いや、馬鹿でしたね。 小黒 アニメ業界に目をやると、多いんですよ。「逆襲のシャア」が好きだっていう人が。その人達の意見をまとめられないかと思って、この本を作ってます。 富野 (笑)好きだなァ、とも思うし、お世辞じゃなくて、ありがたいとも思うし………そうですか? 逆に、そこまで好かれているなんて全然聞こえてこなかったし、ひとりで、ヒネていたんですよ。 庵野 全然、聞こえてこないっていうのも不思議なんですよね。公開当時は、山賀くんと
WebNewtype > レポート > Dolby Cinema™版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公開記念・富野由悠季インタビュー『逆襲のシャア』で悔やまれること/『閃光のハサウェイ』は「船頭が2人いたら作品はダメになる」 Dolby Cinema™版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公開記念・富野由悠季インタビュー『逆襲のシャア』で悔やまれること/『閃光のハサウェイ』は「船頭が2人いたら作品はダメになる」 1988年に公開され、今なお色褪せない名作と名高い映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。33年の間、幾度となくリバイバルされてきた本作が、4月2日(金)よりDolby Cinema™のフォーマットで上映されることが決定した。アムロとシャアの最後の戦いを描き、5月7日(金)から公開される『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』へと続く物語でもある。試写後の富野由悠季監督に、Dolby
人類の未来を創造する稀代の天才シド・ミード 没後一周年の追悼企画として、図録〈愛蔵版〉が今冬発売! 幻の「ショルダー・オブ・オリオン」を世界初収録!! 株式会社スカイフォール(代表:植田益朗)は、2019年12月に逝去した工業デザイナーの巨匠シド・ミード氏の没後一周年の特別企画として、同年4月開催の「シド・ミード展」図録を増補改訂し、追悼の意を込めた〈愛蔵版〉で発売いたします。 世界に冠たるインダストリアルデザイナーにして数々の映画に卓越したデザインを提供したシド・ミード氏は2019年12月30日、奇しくも映画『ブレードランナー』の設定年に86歳で亡くなられました。 幸いなことに2019年春、彼の代表作が一堂に会する展覧会「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」を東京で開催し、多数のお客様に生の原画をご覧いただくことができました。また、ミード氏もその成功を「人生最高の
前回のあらすじ あでのいさんのこの記事が発端。 adenoi-today.hatenablog.com それに対するコメントを記事にしたのがこちら。 nuryouguda.hatenablog.com 自分としては割と雑な印象論だと思うので、53もブックマークがつくとは思いもしなかった。(そもそも元は他人さんのブログに突っかかったコメントにすぎないので)(文字数が少なくて雑な方が長文エントリーよりも読まれやすい?) しかし、雑に書いたほうが読者にわかりやすいという問題もあるものの、興味を引かれる題材であることは分かった。 じゃぁ、全方位モニターの発明の後の富野アニメはどうなったのか、それをざっくりと解説して、〆めとしたい。 僕は80年代の富野アニメの全方位モニターは「パイロットの身体感覚の喪失」とか「機械とパイロットの境界線がバイオ技術によって曖昧になる」「精神的に不安定になるようなZガン
多様な作品が次々と生み出され、一大ジャンルとなったガンダムシリーズ。その礎(いしずえ)となったのが、シリーズ最大の異色作と呼ばれる『機動武闘伝Gガンダム』です。どうやって偉業を成し遂げたのか? その秘密を探ります。 今や単なる「アニメ作品」という枠を越えて、一大ジャンルとなった「ガンダム」。しかし、ブームからジャンルとなった道は、決して平坦なものではありませんでした。ガンダムの歴史を振り返った時、ターニングポイントとなった大きな出来事が3つあったと思います。 ひとつは「MSV(モビルスーツバリエーション)」です。第一次ガンプラブームの時、アニメに登場したモビルスーツ(以下MS)、モビルアーマーはもちろん、艦船などもプラモデル化するほどの人気を得ていましたが、それは逆に、プラモデルにするものがなくなるということでもありました。なにしろ当時は「サイド7」のプラモデル化まで予定されていたくらいで
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