【この記事のポイント】・クレジットカード決済、手数料率を1.98%に・珍しい一律引き下げ、PayPayに対抗・QR決済普及に危機感、加盟店増狙う三井住友カードは年内に、クレジットカード決済時の中小企業向けの加盟店手数料率を一律で約3割引き下げる。現状の手数料率は2.70%で、引き下げ後は1.98%とスマートフォン決済事業者を含めた業界最低水準となる。同水準に設定するPayPayに対抗する狙いで、
すべてのフェーズでミスが重なった ―全銀ネットとNTTデータ、全銀システム通信障害の詳細を説明 全国銀行資金決済ネットワーク(以下、全銀ネット)とNTTデータは12月1日、2023年10月10日~11日にかけて全国銀行データ通信システム(以下、全銀システム)で発生した通信障害に関する報道関係者向けの説明会を開催しました。本件についてはNTTデータが11月6日に行った途中経過報告の内容をもとにレポートしましたが、今回、全銀ネットとNTTデータが揃って会見を行ったことで、より詳細な障害の原因が判明したので、あらためてその内容を検証してみたいと思います。 説明会の登壇者。左から、全銀ネット 企画部長 千葉雄一氏、事務局長兼業務部長 小林健一氏、理事長 辻松雄氏、NTTデータ 代表取締役社長佐々木 裕氏、取締役副社長執行役員 鈴木正範氏 なお、全銀ネットとNTTデータは、今回の障害に関して金融
エンジニアの佐野です。カンムはカード決済のサービスを提供しています。カード決済にはいくつかの決済手段があり、マグストライプ、IC、IC非接触(俗に言うタッチ決済)、オンライン決済などの機能が提供可能です。iD のようなスマートデバイスにカード情報を入れてスマホでタッチ決済する仕組みもあります。カンムのプロダクトであるバンドルカードはマグストライプとオンライン決済、Pool はマグストライプとオンライン決済に加えて IC接触決済、IC非接触決済(タッチ決済)を提供しています。今日はセキュリティ的な観点から各種決済手段の特徴や問題点とともに、主に IC 決済の仕組みについて小ネタを交えつつ書いていこうと思います。カンムが提供しているカードは Visa カードでありクローズドな仕様や confidential なものについては言及することはできませんが、公開仕様であったり一般的な事柄のみを用いて
なぜ? 「Suica」がサーバ型に移行する理由 25年近く稼働する“安全神話”の象徴に何が(1/3 ページ) 4月4日昼頃、一部店舗でSuicaを含む交通系ICカードなどFeliCa系電子マネーが利用できなくなる障害が報告された。筆者はちょうどその時間帯にイオン系の「まいばすけっと」で買い物をしていたが、「この時間、交通系ICカードが利用できません」との告知でレジ待ち行列が混乱している様子が見受けられた。このほか、自販機での電子マネー決済ができないという報告も多数散見され、それなりの影響が出ていた印象だ。 同日中にJR東日本メカトロニクスから「クラウド型マルチ電子マネー決済システムにおける不具合発生につきまして」というプレスリリースが出されており、処理センターのハードウェア障害であることが報告された。確認した範囲で、同社が日本カードネットワークと共同運営している「J-Mups」における障害
2023年3月28日、Appleが以前から導入を進めていた後払い決済サービス「Apple Payで後払い」の提供をアメリカで開始したことを発表しました。このサービスを使うユーザーは、購入した商品を無金利で4回に分けて支払うことができます。 Apple introduces Apple Pay Later - Apple https://www.apple.com/newsroom/2023/03/apple-introduces-apple-pay-later/ 「Apple Payで後払い」を使うと、ユーザーは50ドル(約6600円)から1000ドル(約13万1500円)までの商品を6週間にわたって4回に分けて支払うことができます。この際、金利や手数料はかかりません。 Apple Payで後払いは、Apple Payを利用できるオンラインストアでの商品購入およびアプリ内購入でのみ利用可能
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日本経済新聞のデジタル版に3月15日に掲載された記事で気になるキーワードが使われていた。 「Z世代、次は指輪型の1秒決済や顔認証 乱立のペイは敬遠」という記事の中で登場した「ペイ疲れ」 というキーワードがそれだが、記事によれば電子マネーやコード決済などさまざまな決済系サービスが乱立し、記事中でZ世代とされる主に25歳以下を指す世代の間で「ペイ疲れ」の声が聞こえるなか、「1秒決済」が可能な指輪型の決済デバイスや生体認証の活用が進んでいるというもの。 要は決済の場面でいちいちスマートフォンを操作せずとも支払える手段があり、それが若者世代で人気を博しているということらしい。ところでこの「ペイ疲れ」という話、本当に存在するのだろうか? 「ペイ疲れ」ってどういうこと? 記事では「ペイ疲れ」と一くくりに書かれているが、スマートフォンを使う決済手段は複数存在する。代表的なものにはApple PayやGo
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不正融資の「負の遺産」 「かぼちゃの馬車」などシェアハウス向け不正融資問題に揺れたスルガ銀行(本店・静岡県沼津市)創業家の一人、故・岡野喜之助氏(岡野光喜・スルガ銀行元会長の実弟)の遺族が「ヴァンジ彫刻庭園美術館」(一般社団法人、同県長泉町)存続を静岡県に求める申し出に、川勝平太知事は前のめりだ。 スルガ銀行が創業家との関係を断ったことで、同美術館の運営は大幅な赤字に転落、閉鎖も余儀ない状況に追い込まれている。民間の引き取り手はなく、喜之助氏の遺族は苦肉の策で敷地、建物等を“無償譲渡”する前代未聞の「民設公営」を川勝知事に求めた。 ところが調べていくと、ヴァンジ美術館の所蔵品や駐車場などが、創業家関連がらみの法人やスルガ銀行から同美術館に貸与されていることが明らかになった。 創業家関連企業への不正融資を調べたスルガ銀行の報告書(2018年)は、一連の不正を当時の副社長だった喜之助氏(201
海外端末でも日本国内でMastercardコンタクトレス決済! 楽天ペイメントと楽天カードは、楽天Payで楽天カードタッチ決済を利用可能にしました。10月頃から利用できるようになっています。 スマホのタッチ決済といえばFeliCaでしたが、今回の対応により、NFC搭載のAndroid端末でもタッチ決済が可能になります。 ざっくりと「楽天PayがスマホのNFCタッチ決済に対応した」ようなイメージでわかりにくいですが、正確には「楽天カードのNFCタッチ決済をスマホで使える、その設定を楽天Payアプリで行えるようになった」といったところです。 これまでGoogle PayのVisaタッチならFeliCa非対応のAndroidスマホでもNFC決済は可能でしたが、今回の動きでさらに可能性が広がります。 Mastercard/VISAの楽天カードでNFC決済ができます。FeliCaではなくNFCでの決
東急電鉄、東急(※1)、三井住友カード、日本信号、QUADRACの5社は12月8日、東急電鉄の駅において「クレジットカードのタッチ決済」「QRコードを活用した企画乗車券」を使った改札機の入出場に関する実証実験を2023年夏から始めることを発表した。まず、一部の駅において先行して実験を開始し、2024年春をめどに全駅に対象を拡大する方針だ。 なお、実験内容の詳細は、開始前に改めて発表される予定となっている。 (※1)旧「東京急行電鉄」。東急電鉄は2019年10月1日付で同社から鉄道/軌道事業を引き継いだ 実証実験の概要 今回の実証実験は、PASMOを始めとする交通系ICカードをメインに据えつつ、訪日旅行客を含む沿線外からの乗客を想定してクレジットカードやスマートフォンで完結する乗車システムを導入することで、乗客の利便性を向上するために行われる。各社の役割分担は以下の通りだ。 東急電鉄:乗車券
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