再整備される世田谷区民会館・区庁舎。そこに込められた戦後精神の行方を探るモダニズム建築の大家として知られる前川國男が設計した世田谷区庁舎と区民会館。半世紀以上の歴史を持つこの建物が、機能向上を目的に再整備される。この再整備を前に、京都工芸繊維大学教授で近代建築史が専門の松隈洋がこの建築に込められた精神を振り返る。 文・写真=松隈洋(京都工芸繊維大学教授) 世田谷区庁舎 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大という緊急事態に全世界が蔽われる中、ごく身近な場所で60年にわたって静かな時を重ねてきた東京世田谷の小さな公共空間がその姿を大きく変えようとしている。保存か建て替えかをめぐって15年以上も議論が続けられてきたが、いよいよこの2020年度から一部を残して全面的に改築されることになり、近く建設工事が始まるという。そんな土壇場の状況ではあるけれど、ここでは、その建物、世田谷区民会館・区庁舎(19
2027年度にJR東京駅前に高さ日本一となる、およそ390メートルの超高層ビルが開業する予定です。現地で工事が進む大規模な再開発事業の詳細が、17日発表されました。 不動産大手の三菱地所などは、JR東京駅の北側にある常盤橋の周辺、3.1ヘクタールの敷地で大規模な再開発を進めています。 会社は17日、事業の詳細を発表し、2027年度の開業を目指す再開発地区の名前を「TOKYO TORCH」とします。 新たに建設されるビルは、高さおよそ390メートルの地上63階建てで、ホテルや大規模なホールのほか、高さ350メートル余りのところに展望施設を作ります。 完成すると大阪市にある高さ300メートルの「あべのハルカス」や、東京 港区に「森ビル」が建設中で2023年に完成予定の高さ330メートルのビルを超えて、日本で最も高いビルになります。 また新型コロナウイルスの感染拡大で、屋外スペースのニーズが高ま
Utsumi Keiichi twitter:@pictist picto@mx35.tiki.ne.jp (05/01)街角のオールド公会堂3 (04/28)「パルメット」コレクション (04/28)岡山の半鐘杭 (04/17)街角のオールド公会堂2 (03/22)「都市鑑賞的ブックトーク」の記録 (03/05)『シュロ3』に棕櫚俳句を寄稿しました (02/23)岡山の戦争遺跡/能登川橋(仮名)と柳橋 (02/12)句集『棕櫚村の事件』をつくりました (01/25)与島橋の鑑賞 (01/06)都市鑑賞的ブックトーク (12/28)2023年の活動記録 (12/28)2023年に書いた都市鑑賞系の記事一覧 (12/28)2023年に消滅した建物(岡山市) (12/22)『散歩の達人』2024年1月号に載ってます (11/05)ごみ置き場コレクション (10/27)岡山大学に残る戦争遺跡
北千住の名物「大橋眼科」。近代病院建築の豪華絢爛さを間近で堪能せよ! -閉業 2020.09.04 建物 病院 北千住, 商店街, 病院, 近代建築 北千住の近代建築といったら思い浮かぶ人も多いであろう「大橋眼科」の建物。北千住駅前通り商店街の一角に、目を見張るような豪華絢爛な洋館がそびえ立っている。 大橋眼科は、現在も眼科として営業されている建物である。病院建築は独特な装飾の建物が多く、とても好きな分野であるが、中でもこの大橋眼科は特別。一線を画す大橋眼科の魅力を伝えたい。 大橋眼科の歴史 「大橋眼科」は、北千住駅から駅前商店街を少し進んだあたり。建物に考慮してか、この場所を避けるように商店街のアーケードがないため、視界が開けて見える。 とても古そうな洋館…と思ったら、昭和57年(1982年)の竣工。 大橋眼科外観 意外と新しいものなのか…とがっかりするのはもったいない。現在の建物が建て
日本の美術館は、常設展示より企画展示の比重が高い傾向があり、特に海外からの作品借用を主に構成を企画した展覧会は、今年のダメージは相当なものだと思われます。こういう企画は最初にやったもの勝ち、みたいなところもありますが、英断でもありますよね。 今回の企画展の趣旨は、建築家・内井昭蔵(1933-2002)が設計した、世田谷美術館(1986)という器(とアーカイブの一部)を鑑賞してもらおう、というものです。 世田谷区立世田谷美術館は、都立砧公園という緑地の一角に建てられました。設計者の内井も、コンセプトに「公園美術館」を挙げており、多くの窓が設けられていたことが、この企画を成立せしめた要因になったようです。 こうやって展示室を眺めていると、「あれ、今自分は何を観ているんだろう」という気分に囚われます。勿論、展示室を観ているのですが、いつの間にか、窓越に外の風景を眺めていて、それって、リアル『窓展
日本の各地には、伝統的なスタイルの家屋が建ち並ぶ町並みが存在する。高度経済成長期から現代にかけての都市開発や建て替えによってその数はだいぶ減ったものの、それでも今もなお昔ながらの風情を残す地域は少なくない。 私は全国の古いモノ巡りをライフワークとしており、これまでそれなりの数の町並みを見てきた。今回はそんな私の偏見と独断による、すごいと思った町並みを紹介したい。 1981年神奈川生まれ。テケテケな文化財ライター。古いモノを漁るべく、各地を奔走中。常になんとかなるさと思いながら生きてるが、実際なんとかなってしまっているのがタチ悪い。2011年には30歳の節目として歩き遍路をやりました。2012年には31歳の節目としてサンティアゴ巡礼をやりました。(動画インタビュー) 前の記事:市街地に囲まれた田んぼはどこから水を引いているのか > 個人サイト 閑古鳥旅行社 Twitter 奇跡の寺内町「奈良
めっちゃ簡単に言うと、美というのは規範のことです。その規範はキリスト教(一神教)的な思想に基づくので、美は単一であると同時に普遍性を有します。基本的に多様性を認めないので、巨匠の作品(権威)は巨匠が作った作品だから美なのだ、なぜな… https://t.co/S6tWWIFUf8
2020年06月13日09:18 55億円詐欺舞台!西五反田の『海喜館』の解体状況(2020.6.12) 昨日の昼休みに撮影してきた解体工事中の「海喜館」です。積水ハウスが地面師グループに架空取引で土地購入代金55億5000万円をだまし取られた事件の舞台です。ちなみに解体工事の事業主は積水ハウスではなく正式に土地を取得した旭化成不動産レジデンスです。 少し遡って5月27日時点です。このときは建物は解体されていますがまだ塀などは残っていました。 さらに遡って4月3日時点です。この頃は解体工事が始まったばかりでした。 それでは昨日6月12日に撮影した解体工事中の「海喜館」です。建物の解体は終わり数日前からは塀の解体工事も行われ、今は仮囲いの設置が始まっていました。 仮囲いは中を覗けないくらいの高さがあります。 西五反田本町会防災資機材倉庫は解体されずに残っていますが、その隣の隙間は敷地の一部の
LIXILギャラリーが今秋閉廊。LIXIL出版も終了へ東京・京橋のLIXILギャラリーは、今秋をもって同スペースを閉廊することを発表。LIXIL出版も終了する。 閉廊するLIXILギャラリー 東京・京橋のLIXILギャラリーは、2020年秋をもって同スペースを閉廊することを発表した。 同ギャラリーは、1981年に伊奈ギャラリーとして開廊。2013年からはLIXILギャラリーと改称し、延べ40年にわたり活動を続けてきた。名称変更後は「建築とデザインとその周辺をめぐる巡回企画展」(東京・大阪)、「クリエイションの未来展」、「やきもの展」など977回の展覧会を開催。建築ややきものという独自の路線で存在感を示してきた。 閉廊の理由については、継続するコストも含め、経営判断がなされたといい、今後は愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムに活動の軸を移すという。 なお、建築文化を中心に400タイト
東急東横店西館・南館の解体および渋谷駅西口エリアの本格的な再開発工事の向け、渋谷駅と渋谷マークシティを接続する「西口仮設通路」の供用が2020年7月中旬に始まる。 ▲渋谷駅西口モヤイ像付近 既に多くの人がお気づきだと思うが、モヤイ像頭上に巨大な屋根のような構造物が出来つつある。これが、「西口仮設通路」だ。 ▲渋谷マークシティと東急東横店西館をつなぐ連絡通路。巨大壁画「明日の神話」の下に白い囲いが出来ている。この辺りから新しい歩行者デッキにつながる入口ができる予定。 ▲「明日の神話」から東急東横店南館の大階段前まで新しい歩行者デッキが伸びる。 東急東横店西館と渋谷マークシティを結ぶ連絡通路の途中、岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の下あたりから、東急東横店南館の「しぶそば」の向い側まで、地上2階レべルの仮設の歩行者デッキでつなぐ。 現在、京王井の頭線渋谷駅を降りて渋谷ヒカリエ方面への移動、銀座
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く