東京大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げるH2Aロケットに相乗りして、30日に宇宙に向かう超小型探査機「プロキオン」を公開した。地球と通信しながら小惑星などを調べる。他に2機の超小型衛星も一緒に打ち上げられる。 プロキオンは東京大とJAXAなどのチームが開発した。重さは、はやぶさ2の約9分の1の65キロ。2016年1月に地球と火星の間を公転する小惑星に接近して通り過ぎながら、小惑星の表面などを探る。地球から遠く離れた深宇宙を自力で探査する超小型探査機は世界初の試み。 衛星や探査機を打ち上げる際、ロケットの積載重量の余裕分を使って超小型機を一緒に打ち上げる「相乗り」は、大学や企業の技術開発の後押しや若手人材の育成が目的。巨額の費用がかかる宇宙開発に低コストで挑戦でき、将来の多様な利用に向けた実証実験にもなる。09年に始まり、「まいど1号」など22機