科学と人の橋渡しを ○…自身が館長を務めるはまぎん こども宇宙科学館が5月5日で開館30周年を迎える。当時は理事として開館に携わった身。「30年経って貫禄のある科学館になった」と振り返る。館長に就任したのは2012年の3月。基本的な運営方針を定めていくのがその仕事だ。「宇宙は大人も子どもも分かる共通の話題。宇宙を軸に展開される科学に触れてもらい、家庭の話題になれば」。館の運営を通し、人と科学の橋渡しに尽力する。 ○…東京大学で宇宙工学を専攻して以来、東京大学宇宙航空研究所、宇宙科学研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤務。ミューロケットの改良や科学衛星の誕生などに携わり、宇宙研究の現場で活躍する。自身も関わった小惑星探査機はやぶさについて、「次々と生じたハプニングも今となっては大変面白いミッション。よく乗り越えた」と優しく微笑む。 ○…出身は広島県呉市。子どもの頃は野球少年で「将来は