この連載を始めた時、新しい部屋と8月に戻って来た母国を何とかして心地よい場所にしなければならないと書いたが、気づいたら早いものでもう一月の中旬になり、何もしてない。カーテンもカーペットも購入していない。ちょっと変わったのは、ぱっさりと切った髪の毛だけだが、それだけで気分が変わる訳ではない。 冬のフィンランドの日常について、誰か他の人が書いたら、私より百倍面白い話になると思う。アウトドアが好きな人で、クロスカントリーをしたり、雪に覆われたヘルシンキの街並みや田舎の凍った湖の写真を撮ったりするような人なら、この季節はかなり楽しく過ごせると思う。私の友達で、マイナス10度の日にもジョギングをするような人がいて、毎週走った距離や速度を添えて、冬のスナップをアップしている。もう一人の友達は、寒中水泳に夢中になっている。それに対して私は、ジムへ行くのもやめた。 夏なら散歩もジョギングも好きだが、今年も
フィンランドの冬は長い。 短い夏が終わりを告げる8月中旬から、突然日が短くなり、肌寒くなるのを感じる。きらきらと眩しい太陽が射し、草も花も木も雲も虫も穏やかに笑って生命の素晴らしさを讃えていた夏はあっという間に、そのほほ笑みでわたしたちの身体をくすぐりながら風のように駆け抜けていってしまう。 フィンランドの秋は、ほぼ冬。というか秋と冬の境目がわかりにくく、連続性を持っている。現地の人でさえ、いつから冬なのか明確な定義は持っていない。フィンランドにも紅葉はあり、夏が終わる頃になるとまず楓が黄色くなり、落葉をはじめる。次にブルーベリーの茂みが紅くなり、続いて建物などに優雅に絡みつく蔦も紅く染まり、白樺の葉が黄色くなり、楢の葉が茶色くなる。これらは東京よりも1か月以上早い時期に起こるので、10月中旬には鮮やかな彩りは森や街からは消えていく。それはもうとても灰色。冬の始まりである。でも現地の人は「
フィンランドは森と湖の国と呼ばれる。湖の数は18万とも言われるし(定義も数を調べる手順もないために、正確には数えられないらしい)、国土に対する森林面積は世界一位、73%が森林に覆われている(ちなみに世界の平均は30%)。 人々の暮らしの中で森は身近な存在だ。特に夏は揃いも揃って湖畔や海辺のサマーコテージへ行き、森の中での散歩を楽しむ。首都のヘルシンキにも森はある。気が向いたらトラムやバスで簡単に森や島に行って自然の中に身を置くことができる。隣のエスポ―やヴァンター、シポーなどに行くと、広大な森がいくつもある。首都圏に住んでいても森が近くにあるというのは、なんて恵まれた環境だろう。 春には野草を摘み、夏にはベリーを摘み、秋にはきのこを摘む。秋から冬にかけては狩りをする人もいる。 フィンランドでは気分が落ち込んだり、倦怠感に襲われたり、人間関係の悩みが生じたら森に行くという人がとても多いという
「フィンランド」と聞いて思い浮かべるのはなんですか? 日本でアニメ化され人気の「ムーミン」はフィンランドの漫画が原作でした。フィンランドに暮らす日本人女性を主役にした、ゆるっとした雰囲気の映画「かもめ食堂」、マリメッコや、アアルト、イッタラのようなフィンランドデザインなど、いろいろな事柄が思い浮かぶでしょう。 しかし、このフィンランド、実はヘヴィメタルがとても盛んな国なんです。実際、STRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)や、Sonata Arctica(ソナタアクティカ)などの、優秀なヘヴィメタルバンドを生み出し、日本でもとても人気があります。「かもめ食堂」のようなゆるっとしたイメージを持っていると、ちょっと驚くかもしれませんが、国全体でヘヴィメタル音楽というのが浸透しているのは有名な話です。 この度、フィンランド政府観光局があるキャンペーンを開催。それは「究極のシンフォニー−フィ
この間、生地を仕込んだジンジャークッキーを焼きました。今年はいつもの半分で作ってみたけど、今年のは去年よりもパリパリと美味しく出来たので欲が出て「私の姉にも送りたい」なんて思って、もう半分500gを今朝仕込んでおきました。結構パリパリしてるので梱包をしっかりしてEMSで送ったら湿気ずにすむかな? 今年は南でクリスマスを過ごすので生木のクリスマスツリーはありません。家の中に置いたら娘が引っ張って木ごと食べちゃいそうだしね。なので飾り用のは作りませんでした。でーも追加して作るとこが私らしい。何ていうのかな調子が良かったら飽きるまで作っちゃうタイプ。1月に日本から友達も泊まりに来るしね。食べてもらいたい。余った分は今年2月の後悔した例のお菓子にでも使えるし。アイスクリームに入れても美味しいしケーキの土台にも出来るしね。わっジンジャークッキー凄いでないの! 今週始め辺りからフィンランド中で冷え込ん
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